雀庵の「常在戦場/19 食糧備蓄進める戦狼・習近平」
“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/305(2021/5/23/日】小生は「中共包囲戦」、そう「兵糧攻め」を唱えているが、習近平は当然「籠城戦」を準備しているだろう。日米開戦の際、日本は食糧や燃料など3年間の備蓄があり、当時の戦争は長くても3年だったから、「兵糧はどうにかもつだろう」と判断したようだ。1941年12月開戦だから1944年12月までは戦える、それから先はガス欠・・・嫌な予感はよく当たって降伏するしかなかった。
ブログ「インドからミルクティ」2020/11/13「日本のニュースに出てこないニュース」から。
<2020年9月6日 日経電子版より。【上海=張勇祥】中国が輸入に依存する戦略物資の備蓄を急いでいる。車載電池に使うコバルトや肥料原料のカリウムを積み増すほか、原油輸入量は前年比1割以上も増えた。穀物在庫も高水準で推移する。米中対立やコロナウイルスの長期化、気候変動を念頭に、物資不足が政権批判に飛び火するのを防ぐ。
中国では国家備蓄は機密情報に位置づけられ、公式情報はほとんど出回らない。だが8月に入り「政府系の情報会社である北京安泰科信息が、政府にコバルトの備蓄を2000トン増やすよう提言した」と伝わった。コバルトはリチウムイオン電池などに使われ、電気自動車(EV)の普及に力を入れる中国で消費が増加している。
習近平指導部は食糧安全保障を巡っても対策を打ち出している。1日に施行した化学肥料の備蓄管理についての法令では、カリウムの民間備蓄に補助金支給を盛り込んだ。
窒素やリンに比べ国内資源が不足するカリウムの備蓄を増やすのが狙いだ。世界的な気候変動を視野に、自然災害時に配布する「救災肥」の積み増しも図る。
中国の穀物在庫は大豆を除けば高水準で推移する。米農務省によると、19~20年度の小麦の在庫は1億5千万トン強と3年前に比べ3割増加した。コメも1億1千万トンを超え、同2割近く増えた。トウモロコシは3年間で2千万トンほど減ったが、全体としては漸増傾向だ。
それでも習指導部が倹約令などを通じて穀物在庫を警戒する理由は2つある。一つは国内消費が多く、国際的な不作時に十分な量が調達できない可能性があることだ。19年に9000万トン近くを買い入れた大豆の輸入量シェアは6割に達している。経済成長に伴う食生活の高度化も当面は続き、飼料用穀物などの需要は増加する見通しだ。
もう一つは、米国との関係悪化が買い入れに支障を来す懸念を完全には否定できなくなっている点だ。「中短期で需給が逼迫するとは見込みにくいが、習指導部は国際関係に伴うリスクを考慮している」(日本の大手商社)との指摘がある。食糧だけでなく、ドルで決済されるエネルギー資源の調達に制約を受ける可能性も排除できない>
ミルクティさんはこう分析している。◆中国の食糧自給率は2009年まで100%を上回り、余剰分を輸出する純輸出国だったが、2010年以降は輸入量が急増し純輸入国となっている。◆2020年3月、コロナウィルスの感染拡大で、特にロシア、中国が穀物備蓄のため買い溜めを実施、世界的に食糧の高騰が発生した。◆この問題は解消しつつあったが、ここにきて中国は、再び食糧の買い溜めを実施中。
「中国政府にとって 米中関係の悪化により米国からの穀物輸出が規制された場合を想定しているはず。国際通貨が米ドルである以上、中国人民の食糧は米国が握っているとも言える。
中国政府がもっとも恐れているのが、食糧難による当局への反発である。米国より自国の人民が怖いと想像できる。そのため、今のうちに食糧を買い溜めしようという流れである。
窒素やリン、カリウムなどの農業に必要な物資の備蓄も急いでいる。新型コロナ、洪水などに加え、中国包囲網とも言える欧米諸国に対しての備えである。石油などのエネルギーは戦略物資とも言え、石油がなければ近代兵器は使い物にならない。中国はイランからの石油を大量に輸入している。
戦略物資を備蓄したからといって「戦争?」とは日経新聞では書かれていない。しかし、過去の歴史を見れば、戦略物資の調達=戦争準備と考えることは不自然でない」(ミルクティさん)
1億人用の備蓄だって大変なのに14億人分・・・考えただけでクラクラする。何のための備蓄か、日経2021年5月21日「米中対立 対話のメカニズム働かず」から。
<第26回国際交流会議「アジアの未来」(日経主催)で21日、「米新政権とアジア」をテーマに米国や中国などの国際政治の専門家がパネル討論に臨んだ。世界の諸課題の解決のため米中の協力が重要との認識は共有したものの、激しさを増す対立が和らぐにはなお時間がかかるとの見方が相次いだ>。発言内容は、
◆エバン・メデイロス元米国家安全保障会議アジア上級部長「バイデン政権の元で米国がアジアに軸足を移す動きが加速している。中国が習近平に権力集中を進める中で国家主義的な側面を強めている。両国とも明らかに敵対姿勢を強めており、米中対立が紛争にならないようにしなければいけない。
(新疆ウイグル自治区などの人権問題や南シナ海などを巡る安全保障問題について)中国の考え方は世界の期待値からかけ離れている。かつてトウ小平は『中国は覇権を求めない』と話したが、いまの中国は覇権を求めている。(コロナ対策などでも)中国はいかに有利な立場に立つかに固執し、対話に非協力的な姿勢だった。米中が協力すれば、北朝鮮問題は10年も20年も前に解決している。両国が本当の協力関係を築けるかは疑問に思っている」
◆賈慶国北京大教授「バイデン政権のアジアに対する取り組みは合理的で、良い意味でトランプ政権とは対照的だが、日米豪印が連携する「Quad」で中国を敵視している。中国は過去40年で大きく変わった。人権についてもいろいろな概念を受け入れ、進歩している。最近では西洋の影響力が下がり、軍事支出も相対的に下がった。トランプが中国にまつわる嘘や間違った情報を流し続け、中国は世界の誤解を正さなければいけなくなった。(コロナ対策など)米中の協力関係を築くためにも話し合うべきだが、対話のメカニズムが働いていない」
◆ビラハリ・カウシカン・シンガポール国立大学中東研究所長「中国は大国の責任を果たしていない。(米中対立が戦争に至る可能性に言及し)東シナ海や台湾海峡で衝突があるかもしれない。中国は台湾を統合すると公言しており、蔡英文政権の政策がどう変化するかに注視する必要がある。中国の経済開放の帰結などを巡り、米中双方にお互いへの幻想があった。米中協力には懐疑的だ」
・・・・・・・・・・・
日経はおカネが動いて経済が上昇すれば良しとする財界、投資家向けの媒体だから「アジアの未来」は安定していても不安定でも「商機になればいい」というのが基本的な報道姿勢だろう。シタタカ、エゲツナイがそれなりに一貫した姿勢ではある。我にも正義、彼にも正義と冷静だが・・・転んだりして。
戦前の朝日は戦争を煽って部数を伸ばしたが、敗戦で今度はGHQ、アカをヨイショして部数を伸ばした。哀しいかなメディアも人間も正義、正論でメシが食えるわけではない。夏彦翁曰く「千万人と雖も吾往かん、と言うけれど、千万人なら俺も往く。皆、正義が大好きだ。正義はやがて国を亡ぼす」。正義は時代や空気で中身が変わる、人間も変わらないと生きていけないからだろう。考える葦は風になびく、なびきやすい、そうしなければ強風に倒されてしまう。
戦後日本は今、天下経綸、治国済民の覚悟と能力が最も問われている秋を迎えている。風雨の動きは読み難いが、日本を取り戻す千載一遇のチャンスであることは確かだ。好機を生かし、米国による緩やかを装った占領統治に終止符を打ち、独立国家を取り戻さなければ、どの面下げて靖国に行けるのか。「先輩、俺たち、やりましたよ!」と堂々を言えるように草莽崛起し、八紘一宇の穏やかな世界へ歩を進めるのが日本民族の天命ではないか。
「なぜ生きるか、いかに生きるか」、天はその解を今示しているのではないか。満塁逆転の好機に見逃し三振・・・自殺だ。米中は大喜びでインド太平洋の分割統治を進めるだろう。習は喜び庭駆け回り、バイデン炬燵で丸くなる・・・
民族、国家はいつまでも青少年のように「坂の上の雲」を目指さないと惰弱に流れ、やがては消えていく。武士(もののふ)の 熱き血汐に ふれも見で さびしからずや 道を説く君。セゴドン曰く「戦の一字を忘れるな」。
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/305(2021/5/23/日】小生は「中共包囲戦」、そう「兵糧攻め」を唱えているが、習近平は当然「籠城戦」を準備しているだろう。日米開戦の際、日本は食糧や燃料など3年間の備蓄があり、当時の戦争は長くても3年だったから、「兵糧はどうにかもつだろう」と判断したようだ。1941年12月開戦だから1944年12月までは戦える、それから先はガス欠・・・嫌な予感はよく当たって降伏するしかなかった。
ブログ「インドからミルクティ」2020/11/13「日本のニュースに出てこないニュース」から。
<2020年9月6日 日経電子版より。【上海=張勇祥】中国が輸入に依存する戦略物資の備蓄を急いでいる。車載電池に使うコバルトや肥料原料のカリウムを積み増すほか、原油輸入量は前年比1割以上も増えた。穀物在庫も高水準で推移する。米中対立やコロナウイルスの長期化、気候変動を念頭に、物資不足が政権批判に飛び火するのを防ぐ。
中国では国家備蓄は機密情報に位置づけられ、公式情報はほとんど出回らない。だが8月に入り「政府系の情報会社である北京安泰科信息が、政府にコバルトの備蓄を2000トン増やすよう提言した」と伝わった。コバルトはリチウムイオン電池などに使われ、電気自動車(EV)の普及に力を入れる中国で消費が増加している。
習近平指導部は食糧安全保障を巡っても対策を打ち出している。1日に施行した化学肥料の備蓄管理についての法令では、カリウムの民間備蓄に補助金支給を盛り込んだ。
窒素やリンに比べ国内資源が不足するカリウムの備蓄を増やすのが狙いだ。世界的な気候変動を視野に、自然災害時に配布する「救災肥」の積み増しも図る。
中国の穀物在庫は大豆を除けば高水準で推移する。米農務省によると、19~20年度の小麦の在庫は1億5千万トン強と3年前に比べ3割増加した。コメも1億1千万トンを超え、同2割近く増えた。トウモロコシは3年間で2千万トンほど減ったが、全体としては漸増傾向だ。
それでも習指導部が倹約令などを通じて穀物在庫を警戒する理由は2つある。一つは国内消費が多く、国際的な不作時に十分な量が調達できない可能性があることだ。19年に9000万トン近くを買い入れた大豆の輸入量シェアは6割に達している。経済成長に伴う食生活の高度化も当面は続き、飼料用穀物などの需要は増加する見通しだ。
もう一つは、米国との関係悪化が買い入れに支障を来す懸念を完全には否定できなくなっている点だ。「中短期で需給が逼迫するとは見込みにくいが、習指導部は国際関係に伴うリスクを考慮している」(日本の大手商社)との指摘がある。食糧だけでなく、ドルで決済されるエネルギー資源の調達に制約を受ける可能性も排除できない>
ミルクティさんはこう分析している。◆中国の食糧自給率は2009年まで100%を上回り、余剰分を輸出する純輸出国だったが、2010年以降は輸入量が急増し純輸入国となっている。◆2020年3月、コロナウィルスの感染拡大で、特にロシア、中国が穀物備蓄のため買い溜めを実施、世界的に食糧の高騰が発生した。◆この問題は解消しつつあったが、ここにきて中国は、再び食糧の買い溜めを実施中。
「中国政府にとって 米中関係の悪化により米国からの穀物輸出が規制された場合を想定しているはず。国際通貨が米ドルである以上、中国人民の食糧は米国が握っているとも言える。
中国政府がもっとも恐れているのが、食糧難による当局への反発である。米国より自国の人民が怖いと想像できる。そのため、今のうちに食糧を買い溜めしようという流れである。
窒素やリン、カリウムなどの農業に必要な物資の備蓄も急いでいる。新型コロナ、洪水などに加え、中国包囲網とも言える欧米諸国に対しての備えである。石油などのエネルギーは戦略物資とも言え、石油がなければ近代兵器は使い物にならない。中国はイランからの石油を大量に輸入している。
戦略物資を備蓄したからといって「戦争?」とは日経新聞では書かれていない。しかし、過去の歴史を見れば、戦略物資の調達=戦争準備と考えることは不自然でない」(ミルクティさん)
1億人用の備蓄だって大変なのに14億人分・・・考えただけでクラクラする。何のための備蓄か、日経2021年5月21日「米中対立 対話のメカニズム働かず」から。
<第26回国際交流会議「アジアの未来」(日経主催)で21日、「米新政権とアジア」をテーマに米国や中国などの国際政治の専門家がパネル討論に臨んだ。世界の諸課題の解決のため米中の協力が重要との認識は共有したものの、激しさを増す対立が和らぐにはなお時間がかかるとの見方が相次いだ>。発言内容は、
◆エバン・メデイロス元米国家安全保障会議アジア上級部長「バイデン政権の元で米国がアジアに軸足を移す動きが加速している。中国が習近平に権力集中を進める中で国家主義的な側面を強めている。両国とも明らかに敵対姿勢を強めており、米中対立が紛争にならないようにしなければいけない。
(新疆ウイグル自治区などの人権問題や南シナ海などを巡る安全保障問題について)中国の考え方は世界の期待値からかけ離れている。かつてトウ小平は『中国は覇権を求めない』と話したが、いまの中国は覇権を求めている。(コロナ対策などでも)中国はいかに有利な立場に立つかに固執し、対話に非協力的な姿勢だった。米中が協力すれば、北朝鮮問題は10年も20年も前に解決している。両国が本当の協力関係を築けるかは疑問に思っている」
◆賈慶国北京大教授「バイデン政権のアジアに対する取り組みは合理的で、良い意味でトランプ政権とは対照的だが、日米豪印が連携する「Quad」で中国を敵視している。中国は過去40年で大きく変わった。人権についてもいろいろな概念を受け入れ、進歩している。最近では西洋の影響力が下がり、軍事支出も相対的に下がった。トランプが中国にまつわる嘘や間違った情報を流し続け、中国は世界の誤解を正さなければいけなくなった。(コロナ対策など)米中の協力関係を築くためにも話し合うべきだが、対話のメカニズムが働いていない」
◆ビラハリ・カウシカン・シンガポール国立大学中東研究所長「中国は大国の責任を果たしていない。(米中対立が戦争に至る可能性に言及し)東シナ海や台湾海峡で衝突があるかもしれない。中国は台湾を統合すると公言しており、蔡英文政権の政策がどう変化するかに注視する必要がある。中国の経済開放の帰結などを巡り、米中双方にお互いへの幻想があった。米中協力には懐疑的だ」
・・・・・・・・・・・
日経はおカネが動いて経済が上昇すれば良しとする財界、投資家向けの媒体だから「アジアの未来」は安定していても不安定でも「商機になればいい」というのが基本的な報道姿勢だろう。シタタカ、エゲツナイがそれなりに一貫した姿勢ではある。我にも正義、彼にも正義と冷静だが・・・転んだりして。
戦前の朝日は戦争を煽って部数を伸ばしたが、敗戦で今度はGHQ、アカをヨイショして部数を伸ばした。哀しいかなメディアも人間も正義、正論でメシが食えるわけではない。夏彦翁曰く「千万人と雖も吾往かん、と言うけれど、千万人なら俺も往く。皆、正義が大好きだ。正義はやがて国を亡ぼす」。正義は時代や空気で中身が変わる、人間も変わらないと生きていけないからだろう。考える葦は風になびく、なびきやすい、そうしなければ強風に倒されてしまう。
戦後日本は今、天下経綸、治国済民の覚悟と能力が最も問われている秋を迎えている。風雨の動きは読み難いが、日本を取り戻す千載一遇のチャンスであることは確かだ。好機を生かし、米国による緩やかを装った占領統治に終止符を打ち、独立国家を取り戻さなければ、どの面下げて靖国に行けるのか。「先輩、俺たち、やりましたよ!」と堂々を言えるように草莽崛起し、八紘一宇の穏やかな世界へ歩を進めるのが日本民族の天命ではないか。
「なぜ生きるか、いかに生きるか」、天はその解を今示しているのではないか。満塁逆転の好機に見逃し三振・・・自殺だ。米中は大喜びでインド太平洋の分割統治を進めるだろう。習は喜び庭駆け回り、バイデン炬燵で丸くなる・・・
民族、国家はいつまでも青少年のように「坂の上の雲」を目指さないと惰弱に流れ、やがては消えていく。武士(もののふ)の 熱き血汐に ふれも見で さびしからずや 道を説く君。セゴドン曰く「戦の一字を忘れるな」。
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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