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雀庵の「常在戦場/21 立民と日共の人民戦線?」

2021-05-25 18:14:48 | 日記
雀庵の「常在戦場/21 立民と日共の人民戦線?」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/307(2021/5/25/火】革マル派教祖のクロカン(黒田寛一)は「サナダムシ戦略」を唱えた。官公庁、企業、団体などの既存組織にソーッと侵入、深く静かに潜行して「やがては乗っ取っちゃう」という、実に衝撃的な理論だった。


神マルクスも預言者レーニンも思いつかなかった、それこそ革命的な理論だった。クロカンは当時、革共同(武装蜂起しない日共に反発して設立された「革命的共産主義者同盟」)の幹部で、1963年早々には党内論争が表面化した。機関紙「前進」から見出しを拾うと(山本はクロカンのペンネーム、略してY)、


1963.2.11「同志Yへの手紙 レーニン的組織原則とは何か 組織問題は思想問題であり理論闘争は組織的に行わねばならぬ(青山到)」
2.18「思想闘争の組織化と前進のために(山本勝彦)」
3.11「同盟日和見主義との闘争のために 驚くべき事実の露呈(武井健人)」


4月には「山本派の反階級的行為を粉砕せよ」となって、以後は中核派と革マル派に分裂し、つい最近まで、つまり半世紀も鉄パイプで殺し合った。今や大規模デモのできなくなった中核派は衰退し、革マル派も色々な組織に潜入し牛耳ったものの、チンケな待遇改善の労働運動ばかりで「革命はまだか、俺の寿命はつきそうだ」、末端から不満が高まっていった・・・


同志諸君、ここからは小生の妄想的な、あるいは本質を穿った解釈かも知れない。革マルはサナダムシで深く静かに潜行し、特に幹部はまるで秘密結社、フリーメーソンみたいに表に出てこないから、彼らのオツムと言動、行動がよく分からないのだ。「そういう見方もありだな」と読んでくれるといい。


革マルの兵隊はIQ100、可もなく不可もなし。幹部は良い家柄の出で、IQ125前後は珍しくないだろう。小生がノンセクト時代に交流があった革マルは良家のお嬢様、お坊ちゃまだった。穏やかで気品がある、知性的である、しかし人情が感じられなかった。一種の貴種。義を見てせざるは勇無きなり、という面がなく、己の利にならないことはしないという風情。陰険なお利口さん、キツネみたい。


中核派は兵隊も幹部もIQ90からせいぜい110くらい。大体普通の庶民の出。知性ではなく度胸と吶喊、猪突猛進、連帯が推奨される、何となく「俺の目を見ろ何にも言うな、赤い血潮の義兄弟」の世界。良い人、人情家は多いが、狡猾さがない。すこぶる単純、まあ「ほんとにお前バカだね、足洗って堅気になればいいのに」と言われても、「俺一人が抜けるわけにはいかないんですよ、俺が誘った奴もいますし・・・それにもう前科がいっぱいありますんで、堅気になるったって、なかなか・・・」、ほとんどこういう世界。普段は人の好い雑種のワン公。


どっちが勝つか・・・両派の幹部連中は権力による圧迫ではなくて加齢による戦意喪失で数年前に手打ちしたが、革マルによるとケルンパ(ケルン cairn=核、土台がないからケルン・パー)の中核派は死に体、再起不能のホスピス状態、一方、サナダムシは・・・怪僧ラスプーチンに救われたのである(と小生は思っている)。


“ラスプーチン”佐藤優。悪魔のように細心に、天使のように大胆に人心を惑わす、カメレオンのようなキャラである。頭が切れる。小生の見る限り御託宣、予言が外れることも多いが、言い逃れをしないという根性がある、蛙の面に小便、屁の河童。相手にうまく合わせる話術は天才的。無節操、詐話師のよう。強面を装っているが、それが分かるようにしているのは、相手の警戒心を解く効果を狙ったものだろう。深謀遠慮。何となく愛嬌があるから結構人気がありそうだ。


佐藤優は「サナダムシ戦略」元祖クロカンの2代目ではないか。小生がラスプーチンなら“盆栽”枝野やJR総連の“ボンクラ”隠れ革マル幹部を前にこう説教するね。


「100年前じゃあるまいし、プロレタリアートとブルジョワジーの階級対立なんてない日本でレーニン式の暴力革命なんてあり得ない。政権を取りたいのなら、国民から顰蹙を買うようなコワモテ風秘密主義的アカ戦術ではなく、リベラルを装ってじわじわと支持者を増やせばいい。サナダムシ戦略で国会を乗っ取ればいいじゃないか。今さら日共だ、反日共だ、スターリニストだ、トロツキストだなんて罵倒し合って反発しても、少しも前進しない。敵が同じなら人民戦線戦術で連携して、とりあえず政権を取るのが先決だ。


60年安保から60年たったというのに諸君らのオツムはちっとも成長していない。日共も革マルも、組織の中にいる時代錯誤の原理主義者、ハネッカエリ予備軍を片付けて、先進国における先進国的なやり方で革命すべきだ。ただ言っておくが、中共やロシア風では国民の支持を得られない。福祉国家とか地球に優しい国家とか口当たりのいいスローガンを掲げること。野党が合併して「緑の党」とかにするのもいい。悪魔のように細心に、天使のように大胆に。未来は君たちのものだ!」


スタンディングオベーション、「マサル、マサル!」の歓呼は10分も続いたのであった。会場を見渡すラスプーチン、それを緞帳の陰でうっとり見つめるリトルポンド・リリー・・・


産経2021/5/23「政権交代『共闘』目指す立民・共産のコラボ本、急遽発売延期に」から。


<立憲民主党と共産党の国会議員の対談集が、発売1カ月前に急遽、刊行延期となったことが分かった。出版社はホームページ上で延期理由を「諸般の事情」と説明している。秋までに行われる衆院選を前に持ち上がった立民と共産の接近を印象付ける出版計画は、立民の支持母体の連合内に波紋を呼んでいた。


発売延期になった書籍のタイトルは「政権交代で日本をアップデートする」。法政大の山口二郎教授が聞き手となり、立民の小川淳也衆院議員、共産の田村智子政策委員長ら両党国会議員4組が対談した内容をまとめた。「マルクス=エンゲルス全集」の出版などで知られる大月書店が6月18日の発売を予定していた。


前宣伝は「野党共闘の主力である立憲民主党、日本共産党の国会議員が政権構想にむけて熱く対論する。新しい日本を選択するための必読の書!」だったが、大月書店は5月19日に発売延期を発表。同社HPは「刊行時期は改めてご案内申し上げます」としている。


同書の刊行は、共産と対立してきた連合内で物議をかもしていた。関係者によると、産業別労働組合(産別)からは「共産と一緒に本を出す立民を支援するのはおかしい」といった声が上がったという。ある産別の幹部は「共産の政権構想に巻き込まれるのは非常に迷惑だ」とした上で「出版自体をとやかく言わないが、立民の4人は選挙で支援できない」と語った。


次期衆院選を控え「発売を延期しては意味がない。選挙前に有権者に読んでもらって、投票の判断材料にしてもらうべきではないか」(野党関係者)との声もある>


ナンカナーの感じ。「政権交代で日本をアップアップさせる」とかタイトルを変えたほうがいいかも。それにしても大月書店刊、同社は暴力革命を煽る専門アカ出版社の印象が強いが、これではなおさら警戒されるだけではないか。佐藤優センセー、教育的指導を!


もっともセンセーが寄稿している「プレジデント」、25年ほど前だが小生が取材で訪れたら編集部に大学同期の革マルがいてお互いにビックリ、彼は小生に撃沈されるのではないかとビビっていたようだ。現在の「プレジデント」はセンセーの指導なのか、革マルとは縁をきったようである。その辺の事情は分からないが、同期の自宅は小生の散歩コースにあるから、そのうち出会うこともあるだろう、その際には聞いてみよう。逃げられたりして・・・
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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