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雀庵の「中露包囲で大恐慌に備えよ」

2020-04-13 20:23:55 | 政治
雀庵の「中露包囲で大恐慌に備えよ」
“シーチン”修一 2.0

【Anne G. of Red Gables/97(2020/4/13】マスコミ界では「チャイナコロリ禍で世界大恐慌になりそうだ」との論調が目立つが、読者を獲得することが彼らの仕事だから話半分で聞いておく方がいいだろう。

チャイナコロリ以前の数か月前だが米国では「2008年のリーマンショックは大変だった」という声が依然としてあり、小生は「へー、俺は痛くもかゆくもなかったけどなあ」と首をかしげたものである。

リーマンショックはインチキ詐欺的金融商品「サブプライムローン」に乗った欲深様たちが大打撃を受けて世界的な経済失速になった一件。清貧が趣味の小生は、つつましい農民が天やご先祖様に感謝の祈りする「晩鐘」(ミレー)が好きだ。当たり前ながらマネーゲームに興味がないし、株だろうがゴールドだろうが投機、博打には手を出したことがない。

投資はヒヤヒヤドキドキ、ホクホクカンゲキ、泣いたり笑ったり、絶叫マシンみたいに面白いのかもしれないが、一番それを楽しみ、一番儲けているのは昔から胴元だ。宝くじを見よ! 胴元の国、自治体の取り分は何と50%! 残りの50%を客が分け合っているだけ。そういうことを知っていると金融商品なんて手を出す気にはなれない。

恐慌の原因はいろいろ、複数かつ複雑だろうが、大体が楽観論による過剰生産、過剰投資でモノがあふれ、一方で賃金上昇が小さいためや事件事故による不安から消費が追い付かず、在庫が増え過ぎて過剰になり、物価低下→ 生産縮小→ 雇用減少→ 賃金低迷→ 消費低下→ デフレーションになる。

その繰り返しがデフレスパイラルだ。多少でも給料が上がらないと元気が出ないよなあ。

農林水産業も当然縮小するから、やがて食糧などが在庫不足、生活必需品や産業資材も底打ちし始め、物価は徐々に上昇する。昨日まで1枚100円のマスクがやがて500円になったりする。あらゆるものが値上がる。つまりインフレーションになる。

インフレ率は年に3%ほどなら給料も上がるから健全だと言われている。物価も上がるから「また値上がり!? いやーね」なんて奥さんはこぼしながらも買い物を楽しむ余裕はある、それが3%の意味だろう。

本来は政府/国家の基礎である通貨価値は大きく上がったり下がったりすると信用が低下する。キャッシュではあまり当てにならないからと、国民は生活防衛のために危機に強いゴールドを買ったり、食糧備蓄に励むから、弱い通貨ほどインフレが続き、やがては信用度ゼロ、毎度おなじみアルゼンチンみたいに紙くずになったりする。

日本の戦後の物資不足の混乱期は物々交換も当たり前だった。通貨が当てにならないのだから物々交換は間違いのない取引で、まるで縄文時代。女は着物、さらに操まで売った、米に変えた。男は進駐軍物資の横流し、まがい物、ヒロポンも売って糊口をしのいだ。こうして己と家族を養った。

焼跡闇市、生きるのが精一杯で、14歳の野坂少年は妹の面倒まで見切れずに餓死させてしまった。「火垂るの墓」の現実は過酷で、「兄ちゃんを許してくれ」という慚愧の書だった。

政府は通貨改革などでどうにか経済を安定させていく、そういうのが当時は大恐慌からの回復処方箋だった。特効薬がないわけではないが・・・劇薬だ。

日本の場合は1945年の終戦から4、5年後の朝鮮戦争特需でどうにか息を吹き返したが、1930年代の米国発大恐慌では、民主党のフランクリン・D・ルーズベルト(通称FDR、日本をはめた悪党、ソ連の手先、最悪のアカ)は、公共事業などニューディール政策で雇用を創出し、危機を乗り越えたと宣伝していたが、実際は効果がなかったようだ。

しかし、その後のFDRによる「日本を締め付けて最初の一発を撃たす、それで欧州戦を忌避する国民を目覚めさせて欧州戦線に乗り込んで独伊、さらに日本を叩く」という悪魔的、スターリン的「裏口からの参戦」政策はものの見事に大成功して、戦後世界の王者になった。

勝てば官軍、今でも米国ではこの真っ赤かのFDRは歴代で最も人気のある大統領だ。今でも大恐慌には戦争がとてもよく効くクスリだろうが、それが高じると核戦争になり、勝っても負けても空前絶後の被害、ほとんど廃墟になるから今の時代では現実的ではない。

(現在の核兵器ミサイル1万5000発を総動員すると地球を200回ほど壊せるとか。たった400発で人類は消える(餓死が多い)そうだからほとんどの核兵器は実戦では不要、つまり抑止力として機能しているわけ。備えあれば患いなし、日本も100発ほどレンタルした方がいい)

一番現実的なのは軍事力ではなく、中露など共産圏を封じ込める「鉄のカーテン」政策ではないか。中露は自ら西側世界の一員になる気はないし、西側を取り込む力もない。しかし放置すれば逆に西側世界を生物兵器などで破壊しかねない。

西側は中共に「チャイナコロリの責任を取れ、賠償せよ」と強くねじ込む、ノーなら西側から中共に流れ込んでいた膨大なドル、ユーロ、ポンド、円をストップさせる、経済封鎖すると脅す。

中共はどちらにしても受け入れまい、多分「名誉ある孤立」を選び、プーチン帝国と鉄のカーテンの中で運命を共有するしかない。

チャイナとロシアの「チャイロ連合」、ロシアは「中共を創ったのは俺だ」、中共は「アンタが種をまいたが、ここまで育て14億の大帝国にしたのは俺たちだ」、両方とも腹の中では「嫌な野郎だ」と嫌っているからあまり長続きはしそうもないか。結構なことである。

西側世界が「チャイロ連合」という敵を作り、緊張を高める、いわば疑似的な戦争状態にする。軍事と民政で「チャイロ連合」を圧倒して封鎖し続ける。少なくとも中共から「世界の工場」は逃げ出し、ロシアの石油・天然ガスプラントも数年もたたずにラストベルト、錆びついて「茶色」になる。

「チャイロ封鎖」の新冷戦が西側世界の最上の現実的な大恐慌対策になるだろう。(2020/4/13)











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