雀庵の「常在戦場/44 “21世紀のナチス”習近平・中共」
“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/330(2021/7/1/木】佐藤仁(学術研究員・著述家)氏のブログ「鳥の眼 虫の眼 魚の眼」を時々見ているが、旅行会社「グローバル・ユース・ビューロー」創業者の古木俊雄氏を取材した際に著書「父は鳥の目 母は昆虫(むし)の目」を戴いて、子育て真っ最中の小生は「なるほどなあ」と大いに勉強させて貰ったものだ。
同社のツアーは品格があった。客筋も良かった。今は息子さんやお孫さんが経営に当たっているようだが、物見遊山の“旅行屋”にはない気品がある。天職と心得ているようで、キリスト教徒のような印象を受ける。穏やかで知的な感じ。曽野綾子先生や先輩のKさん(元・横浜美術館長、加州ケベック系カトリックのカリタス学園卒)もそんな印象だ。小生とは大違いだが、♪ガサツな奴こそ気品に憧れるもんでございます・・・
英国からカナダに渡ったご先祖様の血を引くモンゴメリは「赤毛のアン」シリーズで有名だが、彼女はプロテスタントで、旦那は牧師さん。カナダでの新旧キリスト教徒の角逐が作品のあちこちで描かれているが、小生みたいな多神教から見ると「人は好き好きなんだから放っておけばいいのに」と思ってしまう。自派=正義、それ以外は人間じゃない、ましてやキリスト教徒ではない先住民は蛮族、ケダモノという見方が強く(時に同情するものの)、新大陸の先住民は不毛の地にどんどん追いやられた。先住民はその心情を今ではあまり表には出さないようだが、心の底には民族の悲劇として残っているだろう。
我が先人は「建国物語と魂、根性は神道、マナーは仏教、神仏混交で行け、ただし淫してはならない、和をもって貴しとなせ」という大まかな指針を決めてくれたので、世界でも稀な多神教国家になった。おまけに儒教も大好きだ。他国から見れば変な国だが、日本から見れば他国はずいぶん窮屈だ。そして残忍でもありそうだ。
古事記は統一戦争史でもあり神武東征では部族皆殺しも描かれている。血の中から国は生まれるか・・・「先住民寄宿学校跡から子ども215人の遺骨、カナダ各地で追悼」から。
<【2021年5月31日 AFP】先住民を同化させる目的で100年以上前にカナダのブリティッシュコロンビア州に建てられた寄宿学校の跡地から3歳児を含む子ども215人の遺骨が見つかったことを受けて、カナダ各地で30日、追悼行事が開かれ、半旗が掲げられた。
トルドー首相は「カムループスの寄宿学校で命を落とした215人の子どもたち、そしてついに家に帰ることができなかったすべての先住民の子どもたち、生存者、その家族のために、(首都オタワの)ピースタワーと連邦政府のすべての建物で半旗を掲揚するよう指示した」とツイッターに書き込んだ。トロントなど複数の自治体も半旗を掲揚すると発表した。
各地で追悼行事も開かれ、モントリオールに近いカナワクの先住民族モホーク人のコミュニティーでは30日、約100人の参加者が、フランシスコ・ザビエル教会の階段に子ども用の靴や玩具を並べた>
さらに「カナダ先住民学校、墓標ない墓751基 先月に続き発見」の記事も。
<【6月25日 AFP】カナダ中部サスカチワン州マリーバルで、先住民の子どもを収容していたカトリック寄宿学校の跡地周辺から、墓標のない墓が751基見つかった。先住民団体の代表が24日、明らかにした。同国では先月にも、西部ブリティッシュコロンビア州の先住民寄宿学校跡地から215人の子どもの遺骨が発見され、国内に衝撃が広がっていた。
先住民団体カウェセス・ファースト・ネイション(Cowessess First Nation)のカドマス・デローム代表は学校跡地で報道陣に対し、「きのうまでに墓標のない墓を751基発見した。集団墓地ではない。これらは墓標のない墓だ」と述べた。
見つかった墓には過去に墓標があった可能性もあるが、「カトリック教会の代表者らがこれらの墓石を撤去した」とデローム氏は説明。カナダでは墓標の撤去は犯罪であり、墓が見つかった場所は「犯罪の現場」として扱われているという。
カナダでは1990年代までに、先住民の子ども約15万人が強制的に国内139か所の寄宿学校に送られ、家族や母語、先住民文化から引き離された。寄宿学校では子どもたちに対する劣悪な待遇や性的虐待が横行し、4000人以上が死亡したとされる。この問題に関する調査委員会は、カナダが「文化的ジェノサイド(大量虐殺)」を行ったと結論した。
トルドー首相は今回の発見を受け、カナダは先住民に対する人種差別の歴史に向き合い、「より良い未来を築く」必要があると表明した>
2年前の2019年6月4日には「カナダ先住民女性は『ジェノサイド』の犠牲者 最終報告書」記事も。
<【6月4日 AFP】カナダで過去30年余りの間に多数の先住民女性が失踪したり殺害されたりした問題について、約2年半に及ぶ聞き取り調査の結果をまとめた最終報告書が3日、発表された。報告書は先住民女性に対する暴力の横行が「ジェノサイド」に相当すると断定したが、この結論に対しては異議も上がっている。
公式推計では、カナダ先住民160万人のうち1980年~2012年に失踪したり、殺害されたりした女性・少女は1200人近くに上るとされている。しかし調査委員らは、実際の数がこの数倍である恐れがあると指摘した。
報告書は、「植民地主義と植民イデオロギーに根付いた国の行為と怠惰」により、カナダ先住民の女性・少女は他の女性よりも暴力を受ける可能性が12倍高く、殺害される可能性が7倍高くなっていると結論。加害者については、先住民やそれ以外の家族やパートナー、知り合い、連続殺人犯を挙げている。
だが報告書はさらに、先住民女性らの死に関連する要素として、貧困や人種差別、性差別などの社会問題に加え、先住民の社会統合強制を試みた初期入植者の取り組みにまでさかのぼる家族との分離、土地の強奪による長期的トラウマや文化の喪失を挙げた。その上で、カナダ先住民の安全、正義、健康、文化の向上に向けた231の対策を提案し、包括的な改革を求めた。
調査委員会のマリオン・ブラー委員長は「厳しい現実として、われわれが住んでいる国では、法制度が基本的権利の侵害を永続させており、これは先住民の女性、少女、性的少数者(2SLGBTQQIA)に対するジェノサイドに相当する」と指摘した。
報告書の内容については、表現が強過ぎるといった批判や、ジェノサイドの国際的・法的定義に合致しないと指摘する声が上がっている>
(2SLGBTQQIAは性的少数者の総称で、ツースピリット(2S)、レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)、トランスジェンダー(T)、クィア(Q)、クエスチョニング(Q)、インターセックス(I)、アセクシュアル(A)の略――だそうだ。先住民虐殺と一緒にするのはどうかと思うが・・・それはまたの機会に考えてみよう)
民族問題は実に難しい。「解」が見つからないのでいずこの国でも悩んでいる。大なり小なり皆我慢しているが、政治の匙加減や報道で不満が爆発しかねない。ミャンマーでは大きく8つ、全体で135に及ぶ部族があり、それぞれの部族は、それぞれの州と文化を持っている。中共では91%を占める漢民族以外の少数民族は55以上で、習近平は強引に同化を進めて内外から大反発を食らっている。
米国の移民政策は揺れているが、安直な労働力として受け入れると国民の絆が脆弱になってしまうのではないか。既に回復不能なまでに分断されているように見える。対外戦争はその分断を修復する効き目があるだろうから、「米中はともに緊張を求めている」と言えるかもしれない。
アジア・太平洋諸国にとって最大の脅威は中共による侵略である。それを抑止するには自助努力だけでは難しく、米欧の協力が欠かせない。我々アジア人が「先住民族の悲哀」を免れるためには欧米の協力を得て核兵器を配備するのが重要で、同時に中共を干上がらせる包囲網も欠かせない。
そういう意志と行動で勢力均衡を強化し“21世紀のナチス”習近平・中共の暴走・妄想を抑え込まないと悲劇は繰り返すことになる。
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646
まぐまぐID 0001690154「必殺クロスカウンター」
“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/330(2021/7/1/木】佐藤仁(学術研究員・著述家)氏のブログ「鳥の眼 虫の眼 魚の眼」を時々見ているが、旅行会社「グローバル・ユース・ビューロー」創業者の古木俊雄氏を取材した際に著書「父は鳥の目 母は昆虫(むし)の目」を戴いて、子育て真っ最中の小生は「なるほどなあ」と大いに勉強させて貰ったものだ。
同社のツアーは品格があった。客筋も良かった。今は息子さんやお孫さんが経営に当たっているようだが、物見遊山の“旅行屋”にはない気品がある。天職と心得ているようで、キリスト教徒のような印象を受ける。穏やかで知的な感じ。曽野綾子先生や先輩のKさん(元・横浜美術館長、加州ケベック系カトリックのカリタス学園卒)もそんな印象だ。小生とは大違いだが、♪ガサツな奴こそ気品に憧れるもんでございます・・・
英国からカナダに渡ったご先祖様の血を引くモンゴメリは「赤毛のアン」シリーズで有名だが、彼女はプロテスタントで、旦那は牧師さん。カナダでの新旧キリスト教徒の角逐が作品のあちこちで描かれているが、小生みたいな多神教から見ると「人は好き好きなんだから放っておけばいいのに」と思ってしまう。自派=正義、それ以外は人間じゃない、ましてやキリスト教徒ではない先住民は蛮族、ケダモノという見方が強く(時に同情するものの)、新大陸の先住民は不毛の地にどんどん追いやられた。先住民はその心情を今ではあまり表には出さないようだが、心の底には民族の悲劇として残っているだろう。
我が先人は「建国物語と魂、根性は神道、マナーは仏教、神仏混交で行け、ただし淫してはならない、和をもって貴しとなせ」という大まかな指針を決めてくれたので、世界でも稀な多神教国家になった。おまけに儒教も大好きだ。他国から見れば変な国だが、日本から見れば他国はずいぶん窮屈だ。そして残忍でもありそうだ。
古事記は統一戦争史でもあり神武東征では部族皆殺しも描かれている。血の中から国は生まれるか・・・「先住民寄宿学校跡から子ども215人の遺骨、カナダ各地で追悼」から。
<【2021年5月31日 AFP】先住民を同化させる目的で100年以上前にカナダのブリティッシュコロンビア州に建てられた寄宿学校の跡地から3歳児を含む子ども215人の遺骨が見つかったことを受けて、カナダ各地で30日、追悼行事が開かれ、半旗が掲げられた。
トルドー首相は「カムループスの寄宿学校で命を落とした215人の子どもたち、そしてついに家に帰ることができなかったすべての先住民の子どもたち、生存者、その家族のために、(首都オタワの)ピースタワーと連邦政府のすべての建物で半旗を掲揚するよう指示した」とツイッターに書き込んだ。トロントなど複数の自治体も半旗を掲揚すると発表した。
各地で追悼行事も開かれ、モントリオールに近いカナワクの先住民族モホーク人のコミュニティーでは30日、約100人の参加者が、フランシスコ・ザビエル教会の階段に子ども用の靴や玩具を並べた>
さらに「カナダ先住民学校、墓標ない墓751基 先月に続き発見」の記事も。
<【6月25日 AFP】カナダ中部サスカチワン州マリーバルで、先住民の子どもを収容していたカトリック寄宿学校の跡地周辺から、墓標のない墓が751基見つかった。先住民団体の代表が24日、明らかにした。同国では先月にも、西部ブリティッシュコロンビア州の先住民寄宿学校跡地から215人の子どもの遺骨が発見され、国内に衝撃が広がっていた。
先住民団体カウェセス・ファースト・ネイション(Cowessess First Nation)のカドマス・デローム代表は学校跡地で報道陣に対し、「きのうまでに墓標のない墓を751基発見した。集団墓地ではない。これらは墓標のない墓だ」と述べた。
見つかった墓には過去に墓標があった可能性もあるが、「カトリック教会の代表者らがこれらの墓石を撤去した」とデローム氏は説明。カナダでは墓標の撤去は犯罪であり、墓が見つかった場所は「犯罪の現場」として扱われているという。
カナダでは1990年代までに、先住民の子ども約15万人が強制的に国内139か所の寄宿学校に送られ、家族や母語、先住民文化から引き離された。寄宿学校では子どもたちに対する劣悪な待遇や性的虐待が横行し、4000人以上が死亡したとされる。この問題に関する調査委員会は、カナダが「文化的ジェノサイド(大量虐殺)」を行ったと結論した。
トルドー首相は今回の発見を受け、カナダは先住民に対する人種差別の歴史に向き合い、「より良い未来を築く」必要があると表明した>
2年前の2019年6月4日には「カナダ先住民女性は『ジェノサイド』の犠牲者 最終報告書」記事も。
<【6月4日 AFP】カナダで過去30年余りの間に多数の先住民女性が失踪したり殺害されたりした問題について、約2年半に及ぶ聞き取り調査の結果をまとめた最終報告書が3日、発表された。報告書は先住民女性に対する暴力の横行が「ジェノサイド」に相当すると断定したが、この結論に対しては異議も上がっている。
公式推計では、カナダ先住民160万人のうち1980年~2012年に失踪したり、殺害されたりした女性・少女は1200人近くに上るとされている。しかし調査委員らは、実際の数がこの数倍である恐れがあると指摘した。
報告書は、「植民地主義と植民イデオロギーに根付いた国の行為と怠惰」により、カナダ先住民の女性・少女は他の女性よりも暴力を受ける可能性が12倍高く、殺害される可能性が7倍高くなっていると結論。加害者については、先住民やそれ以外の家族やパートナー、知り合い、連続殺人犯を挙げている。
だが報告書はさらに、先住民女性らの死に関連する要素として、貧困や人種差別、性差別などの社会問題に加え、先住民の社会統合強制を試みた初期入植者の取り組みにまでさかのぼる家族との分離、土地の強奪による長期的トラウマや文化の喪失を挙げた。その上で、カナダ先住民の安全、正義、健康、文化の向上に向けた231の対策を提案し、包括的な改革を求めた。
調査委員会のマリオン・ブラー委員長は「厳しい現実として、われわれが住んでいる国では、法制度が基本的権利の侵害を永続させており、これは先住民の女性、少女、性的少数者(2SLGBTQQIA)に対するジェノサイドに相当する」と指摘した。
報告書の内容については、表現が強過ぎるといった批判や、ジェノサイドの国際的・法的定義に合致しないと指摘する声が上がっている>
(2SLGBTQQIAは性的少数者の総称で、ツースピリット(2S)、レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)、トランスジェンダー(T)、クィア(Q)、クエスチョニング(Q)、インターセックス(I)、アセクシュアル(A)の略――だそうだ。先住民虐殺と一緒にするのはどうかと思うが・・・それはまたの機会に考えてみよう)
民族問題は実に難しい。「解」が見つからないのでいずこの国でも悩んでいる。大なり小なり皆我慢しているが、政治の匙加減や報道で不満が爆発しかねない。ミャンマーでは大きく8つ、全体で135に及ぶ部族があり、それぞれの部族は、それぞれの州と文化を持っている。中共では91%を占める漢民族以外の少数民族は55以上で、習近平は強引に同化を進めて内外から大反発を食らっている。
米国の移民政策は揺れているが、安直な労働力として受け入れると国民の絆が脆弱になってしまうのではないか。既に回復不能なまでに分断されているように見える。対外戦争はその分断を修復する効き目があるだろうから、「米中はともに緊張を求めている」と言えるかもしれない。
アジア・太平洋諸国にとって最大の脅威は中共による侵略である。それを抑止するには自助努力だけでは難しく、米欧の協力が欠かせない。我々アジア人が「先住民族の悲哀」を免れるためには欧米の協力を得て核兵器を配備するのが重要で、同時に中共を干上がらせる包囲網も欠かせない。
そういう意志と行動で勢力均衡を強化し“21世紀のナチス”習近平・中共の暴走・妄想を抑え込まないと悲劇は繰り返すことになる。
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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