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雀庵の「大戦序章/14 “赤色帝国”露中の野望を叩き潰せ」

2022-03-21 08:50:11 | 日記
雀庵の「大戦序章/14 “赤色帝国”露中の野望を叩き潰せ」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/447 2022/3/21/月】春は最初は遠慮がちにやってくるが、濃厚な匂いと清廉な姿で春を告げた白梅はあっという間に消えて、今はハクモクレンが一気に満開どころか散り始めた。菜の花は華奢のようだが日当たりがいいところでは寒いうちから咲き誇っている。酢味噌で食ったら美味そうだ。早咲きの河津桜は少々疲れ気味になってきたが、春の主役の染井吉野の花芽はどんどんピンク色を増し、ちょぼちょぼ咲き始めている。毎年のことだが、春子は美しく、かつ人騒がせのよう。


プーチンは醜く、晩節を汚した。我が父の言う「露助」はやることなすこと「力治で強引、粗野」だから嫌われる。「2017年10月17日 AFP:ロシア極東で、餌不足のために空腹で凶暴化した野生のクマが多数出没しており、これまでにクマに襲われて2人が死亡した。サハリン島当局が先週に発表したところによると、凶暴化した野生のクマ計83頭が射殺された。昨年比でほぼ3倍」


「野生の子熊をペットにしていたロシア人 骨になって発見される」(2019/1/18 ゴゴ通信)も凄い話だ。


<セルゲイさんは、4年前に森の中で野生の子熊一匹を捕まえ、その子熊を犬と一緒に飼い始めた。ある日セルゲイさんは、家族の電話にも出ず、近所の人も全く目撃しなくなった。行方不明の通報を受けた警察は、セルゲイさんの家に行くとクマの檻の近くに血痕と骨だけの遺体を発見。一緒に飼っていた犬2匹も骨だけが残っていた。


警察はセルゲイさんと犬がクマに捕食されたと見て、血痕の跡をたどって一帯を捜索してクマを見つけた。警察は現場でクマを射殺した。


一度人間の味を知ってしまったクマはその味を求めて人を襲うために即射殺しないといけないという。セルゲイさんが飼っていたクマはヒグマでクマの中でも最も巨大で凶暴。北欧やロシアなどに多く生息する>


一度人間の味を知ってしまったクマ・・・脅せばなんでもできる・・・毀誉褒貶ながらもロシア再興をリードした英雄プーチンは、今や狂気の人となりロシアと世界を破壊しようとしている。


強権独裁政治はパワフルに国家を強国にするが、針路を間違うと諫言する側近がいないからひたすら亡国へ向かう。レーニン搗き、スターリン捏ねし赤色帝国、遂に壊した狂人プーチン。ロシアは再び「食うだけで精いっぱい」の冷戦末期へ戻るか、それとも世界を相手に開戦するかだろう。


パクス・アメリカーナの時代も、アカ≒民主党バイデン政権の無謀無策で最終章を迎えた。プーチンとのタッグによる習近平の戦狼独裁も怪しくなっている。中共の威を借りる狂犬独裁の金正恩王朝も食うだけで精一杯の末期症状。3大共産主義独裁国家の明日は下り坂でしかない。転げ落ちるか自滅するか。


英国人ヘンリー S.ストークス氏の論稿「ペリー襲来から真珠湾への道」から。(*は修一の補足)


<【第1章 100年にわたるアメリカの野望】私にネーサン・クラークという従兄がいる。2011年に他界した。従兄は米国と英国の国籍を持っており、1941年初頭からインドに展開していた英軍部隊に大尉として所属していた。


従兄はその年半ばにビルマ(英国領)のラングーン飛行場に降りて我が目を疑った。多数の米軍戦闘機と爆撃機が翼を連ねているのを目の当たりにしたのだ。胴にはっきりと米国の星のマークが塗られていた。それまでビルマにこれほど多くの米国の軍用機が翼を休めていたことはなかった。


日本が真珠湾攻撃をする6か月前だった。従兄はこの光景を見て、米国が日本に対して戦争を準備していることを直感し、衝撃を受けた。職業軍人だから、その意味を即座に理解できた。戦争が始まろうとしている以外の何物でもなかった。従兄は米国のルーズベルト大統領が米国民を欺いていたことに義憤に駆られた。


(*:1941年1月頃に英国は日本軍の暗号を解読し、米国に「日本は対米戦を準備している」と伝えていたという。米国が暗号解読に成功したのは同年5月か6月あたりだったようだ。当時、米国では欧州での戦争に関わりたくないというのが圧倒的多数の世論だった。一方でルーズベルト(民主党、共産主義信奉者?)は経済低迷からの脱却、およびスターリン・ソ連、西安事件で共産主義に屈服した蒋介石・中国への支援のために参戦を模索、そのために独伊と同盟している日本に対米戦を始めさせようと石油禁輸などで締め付けていた)


従兄がこの話をしてくれた時、私は20代半ばだった。私は息を吞んだ。ビルマは英国の植民地だった。当時、私はなぜ従兄が義憤に駆られたのか分からなかったが、日本に在住して40年経った今、理解できるようになった。従兄は米国が隠蔽してきた史実を話してくれたのだ。1941年12月8日(日本時間)に太平洋を舞台に始まった戦争が、その前から(米英によって)準備されて、今日の世界へ導いたという問いかけを投げかけたのだ。


真珠湾攻撃の時、私は3歳だった。学生時代には地球儀の大部分が大英帝国を表すピンク色に塗られていた。アフリカのほぼ全土、日本を除くアジアの大部分がピンク色だった。第2次大戦の結果、何が起こったのか? 地球上のほとんどのピンク色が1950年代までに消滅してしまった。まったく新しい世界が誕生した。


インドは1947年に独立を果たした。大部分がピンク色だった地球が急速に様々な色に変わっていった。私は先の大戦によって大きな犠牲を払った日本国民は、生贄になった同胞を慰めることができると思う。


人類が忌まわしい植民地を捨て去って、人類平等の新しい世界を呼び寄せることができたのは、ひとえに日本国民が血を流したためだった>(「加瀬英明 ヘンリー S.ストークス なぜアメリカは対日戦争を仕掛けたのか」)


FDRルーズベルトは共産主義への親和性が非常に高く、1945年4月12日に脳卒中で死んだ後も米政権内外はソ連系のスパイが多くいた。戦後になって米国はソ連の浸透工作にようやく危機感を覚えるようになった。


<米国司法省、FBIなどの公安機関は、戦時下でも米国共産党への監視を緩めることはなかったが、共産党が穏健路線をとっていることと、ソ連が連合国軍であることから、目立った逮捕、起訴は行わなかった。しかし、1947年のトルーマン・ドクトリン以降、冷戦激化のもとで本格的な取り締まりに乗り出す>(WIKI)


遅過ぎだ、Too Late! 共産主義=独裁=党員のための党員による党員の支配=庶民は奴隷、と見做してまず間違いない。戦後の自由世界でフランス共産党は最大規模を誇っていたが、「1991年のソビエト連邦の崩壊による各種文書の情報公開によって、ソ連共産党が長年にわたってフランス共産党を資金援助していたことが明るみに出た」(WIKI)こともあって今はすっかり絶滅危惧種。共産主義者は平気で嘘をつき、それを思想戦、情報戦、宣伝戦と呼んでいる。


ロシアの御用メディア「SUPTONIK」2022/3/20から。


<ロシアは2月24日、ウクライナで軍事作戦を開始した。プーチン大統領は、その作戦の目的を「8年間ウクライナ政権によって虐待や大量虐殺にさらされてきた人々を守ること」だと述べた。プーチン大統領は、この目的のために「ウクライナの非軍事化と非ナチ化」を計画していると語った。西側諸国は、特殊作戦に関連して、ロシアに対する新たな厳しい制裁を発動した・・・


ロシア連邦国防管理センターのミハイル・ミジンツェフ所長は3月19日の会見で、ウクライナのいくつかの住宅地では、民族主義者がロシア軍を非難するために有毒化学物質を使用した挑発行為に向けて準備しており、これは米国指導部や欧州連合(EU)諸国の直接的な支援を受けて行われるとの見解を表明した。


ミジンツェフ所長は「あまりにも酷い事実だ」とし、「スームィ州の化学工場では、民族主義者がアンモニアや塩素の貯蔵施設を敷設した。ロシア軍と思しき部隊が街に侵入した場合、スームィ州の住民を大量に毒殺する目的だ」と説明した>


アカは騙すのが上手いのか、我らが騙されるのがバカなのか。1980年に中共を取材して、この国の人々は「己の命と利益」が最優先で、そのためには強い者に迎合する、即ち「事大主義」(大なるものに従う)が処世術なのだ、と知った。「騙された振りをする=裏でしっかり儲ける」「上に政策あれば下に対策あり」、これが4000年の苛烈な統治で身につけた生き方なのだ。平気で嘘をつく。ロシアも同じだろう。スターリンにNO!と言えたロシア人はいなかった、プーチンにNO!と言えるロシア人はいるのか?・・・


自由民主主義の国は「国家存亡の危機にあっては正義のために死すとも可なり」という気概を持つ人が多いと思う。夏彦翁は「正義はやがて国を亡ぼす」と言うが、戦わずして敵に屈服すれば完全に民族は絶滅する。1500年代から西側列強に侵攻された南北アメリカの先住民は、モンテーニュ随想録によれば概ね「戦わずして屈服」し、占領者との混血が進んで今ではほとんど絶滅してしまった。北米で純粋な先住民は今や1%とか。


不戦敗か、戦敗か・・・勝ち負けは兵家の常、戦って負けても「なにくそ!」という気概があればいつしか勝つチャンスがあるかもしれない。不戦敗なら戦勝国はタネをばら撒き、やがて純血種の先住民は消えてしまう。米国ネバダ州やアリゾナ州の先住民保護区は見渡す限りの荒野の中、まるで「墓地」だった。静かな処刑・・・習近平・中共ではウイグル人、チベット人、蒙古人は処刑され続けている。プーチンはウクライナ人を処刑し始めた。


大清帝国は東北地方の女真族(満州族)が立てたが、人口は少ないものの多数派の漢族を制圧できた。しかし末期には日清戦争で日本に負けてボロボロになり、中華民国にとって代わられた。世界最強の軍事力を誇っていたロシア・ロマノフ王朝は日露戦争で日本に負けて、レーニン率いる少数派のボリシェビキ党によるソ連にとって代わられた。


近現代のシナ、ロシアの歴史的大転換はちっぽけな日本が火をつけたことによる。日本はさらに第2次大戦では世界から植民地を一掃する火付けをし、奮闘し、ここで力尽きた。


プーチンの「赤色ソ連復興」侵略戦争、習近平の「赤色漢明王朝復興」の野望を叩き潰すのが21世紀の我らの新たな天命である。再び言う、勝ち負けは兵家の常。日本が、日本人が生きている限り、邪道な国家、そこに巣食う独裁者は天誅を受けるだろう。天に代わってワルをお仕置きするのが「日出ずる国」、武士道国家の使命である。
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雀庵の「大戦序章/13 日本は核ミサイル開発配備を」

2022-03-19 11:30:01 | 日記
雀庵の「大戦序章/13 日本は核ミサイル開発配備を」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/446 2022/3/19/土】多摩川べりのチャリ散歩は下流は旧246(大山街道)の「二子橋」までが定番だったが、先日はその先の中山街道「丸子橋」を目指すと、その中間地帯に橋げたを造っていた。看板には「仮称・等々力(とどろき)大橋」とある。神奈川県川崎市側はサッチャー英首相が視察して有名になったキヤノン玉川事業所や「等々力緑地」、対岸の東京都側は小生のお気に入りの「等々力渓谷」があり、のんびりしたところだ。


昔は川を挟んで「等々力村」だったろう。小生の叔母さんは等々力渓谷近くの材木店に嫁いだ。水害や水不足の時、両岸が対立するのではなく協力し合うというという美しいコラボレーションのようだが、「川が蛇行したため村が二分された」というのが真実だろう。多摩川は武蔵野台地と多摩丘陵の間をクネクネ自由に動き回っていたのだ。今は治水工事で随分大人しくさせられたが、2019年の台風19号では多摩川にそそぐ河川の氾濫で小生の長女一家は床上浸水し、4か月ほど我が家に避難していた。


<2019年の台風19号によって武蔵小杉や二子玉川が浸水・冠水した原因は、降水量の増加で排水しきれなかったことにあります。高層マンション(タワマン)の浸水や武蔵小杉駅冠水の被害は甚大でした。ハザードマップで浸水範囲・エリアを確認したり、火災保険に加入するなど事前対策をしましょう>(保険会社)


今着工したばかりの「等々力大橋」は治水とは関係ないだろうが、我が家から都心に行く際の「二子橋・246号線」ルートは結構渋滞するので、「等々力大橋」ができれば環8と目黒通りが使いやすくなる。それにしても「よく金があるなあ、戦時に備えてシェルターを造る方がいいのじゃないか」と「質素倹約&備えあれば憂いなし」の小生は思うけれど・・・川崎市のサイト「等々力大橋 橋梁整備事業の概要について」から。


<目的)東京都心から放射状に伸びる幹線道路は、国道1号(放射1号線)や中原街道(放射2号線)、国道246号(放射4号線)などが、多摩川を渡る一般道路として整備され、京浜間の人流や物流などを支える重要な交通基盤となっています。


こうした中、放射3号線の目黒通りについても、多摩川を超え、神奈川県域とのネットワーク化が求められており、都心アクセスの向上や都市間連携強化のために、都市計画道路宮内新横浜線の整備とともに、多摩川に架かる新橋の整備が必要となっています。


概要)橋長:385.9m、総幅員:31.65m(4車線)、事業主体:東京都、川崎市、施行主体:東京都、事業費:概算総額100億円(本市の負担割合は1/2=50億円)


整備効果)1:都県境を結ぶ新たな交通ネットワークの形成により、次の効果が期待されます。▼東京と神奈川の都市間連携の強化による、人の交流や物流の活性化、▼多摩川を渡る車両交通の分散化による交通の円滑化。2:災害時の迅速な復旧活動や避難経路の確保により、防災性の向上が期待されます>


川崎市の負担額は50億円。小生の小遣いは月に2.5万円あたりだから1万6000年分? ピンとこないが、川崎市の令和4年度予算案「一般会計総額」は前年度比7%増の8785億円だというから、橋の予算50億円なんて5.6%に過ぎないことになる。


大体、小生の納税額は市・県民税だけで10万円近い。固定資産税や消費税などを含めると毎月4~5万円になるだろう。金持ちならウンザリするほどの納税額になるから、皆、苦虫を嚙み潰したような顔をしているのもむべなるかな。従兄は莫大な相続税を課せられ病気になってしまった。


ここ2、3年、隣町の登戸と向ヶ丘遊園駅界隈は土地区画整理事業による大規模な再開発が進んでいるが、原資として莫大な税収があるからできることだろう。それなら減税してはどうかと思うが、そうすると財政逼迫の際に増税することになる。それは住民の大反発を買うのは間違いないから減税はできないわけだ。


日本の株式上場企業の2022/3/18付け「総資産ランキング」で10位のトヨタ自動車は62兆2671億円、21位のホンダは21兆9210億円。気が遠くなるほどの額だが、どうやって勘定しているのだろう。考えただけで逃げ出したくなる。


小生は1983年頃の編集長時代に、プロの外部編集者に時給1300円を払っていた。当時の一般職のバイト代は時給900円ほどだから、労組の社員から「情実による不法な待遇だ」と非難されたことがある。先日、カミサンや娘と話をしていたら、パートタイマーの時給は相変わらず1000円ちょっとのまま、つまり40年間、ほとんど上昇していないことを改めて知ってびっくりした。これでは消費は伸びやしないし、緩やかなインフレもできやしない。


大卒初任給はバブル経済に沸いた1989年が160,900円(現在価値換算で153,815円)、2011年は205,000円(207,320円)で、ようやく20万円台になったが、労務行政研究所の2021年度新入社員の初任給調査によると213,003円。ずーっと横這い。これでは庶民は「イザという時に備えて貯金しておこう」となり、消費意欲は起きるわけがない。


企業は貯め込み過ぎではないか、従業員の給料をもっと上げろ、と言いたいが、「イザという時に備えておこう」というのは企業も同じようなのだ。経営者の立場ならこう反論するだろう。


「アンタは給料をもっと上げろと言う。しかし、だ、コロナ禍やロシアによるウクライナ侵略など想定外の事態に備え、仕事が激減しても1、2年は従業員を解雇しないで済むようにしないと一流企業とは言えない。アンタが経営していた会社は2001年の9.11同時多発テロでどうなったか。貯えがほとんどないから3か月もたずに廃業した。大企業が破綻すれば、社員は何万もいるし、協力会社を含めれば世界で何十万何百万の人が困ることになる。


世界最大の自動車メーカーだった米ゼネラルモーターズ(GM)が2009年に倒産し、国有化された。2013年には国有化が解消されたが、今はようやくEV(電気自動車)への集中投資で回復基調になった。米国では倒産は負債をチャラにする一種の「会社整理」「出直し」と見做され、株主も『投資≒ギャンブル』と心得てドライなので再建しやすい。


しかし日本では終身雇用とか下請けとの親子関係などウエットな絆が強い分、倒産は道徳的に許されない、あってはならないことと“断罪”され、再起が難しい面がある。


つまり大企業であればあるほど、手元にキャッシュ、金融資産を貯め込んでいないとイザ!という時に対応できない。給料をもっと上げろと言う声は十分承知しているが、『強靭な体力を弱めない範囲でしか賃上げはできない』。従業員を減らす合理化を進めれば賃上げは可能だが、それでは就労の機会を狭めることになってしまう。それは同時に市場を縮小することになるから避けなければならない。結局、賃上げはギリギリの妥協点にならざるを得ない。


日本の失業率が低いのは、無理して雇用を創っている面が強い。コロナ禍で2020年初頭から21年2月までの完全失業率は、欧米諸国が軒並み5%以上、スペインに至っては16%を記録しているが、日本はおおむね2%台を維持しているという。そういう事情を知っておくことも大事ではないか」


うーん、難しい問題だが、政治経済学のプロだって解決できないのだから、何となく「時代の閉塞状況」とはこういうものなのかなあという感じ。それを突破するのがもしかしたら「戦争」というガラガラポンなのか?


2つの世界大戦はドイツによる「一点突破、全面展開」から始まった。プーチン・ロシアのウクライナ侵略は3つ目の世界大戦の始まりになるかどうかの瀬戸際にある。露中北に対する自由陣営の包囲戦は小生の予想を上回り凄い勢いで進んでいる。最大の危険分子であるプーチン一派を排除できるかどうか・・・日本はモスクワを射程に入れる核ミサイルを早急に開発、配備することが自由世界への貢献になる。時間はない、急ぐべし。
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雀庵の「大戦序章/12 露中北の赤色政権を根絶すべし」

2022-03-17 15:02:11 | 日記
雀庵の「大戦序章/12 露中北の赤色政権を根絶すべし」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/445 2022/3/17/水】夕べは散々だった。確定申告の用紙が届いていないの気付いて探してみたが、やはりない。申告期限は過ぎているから、明日は税理士に連絡してみよう、そうだ、「明日は明日の風が吹く(Tommorow is another day)」、風と共に去りぬ・・・ところが寝付いたら大地震!


2011年の「3.11」大震災そっくりで凄い揺れ。我が隔離室=ペントハウスは木造だからペシャンコになりそう、「神さま仏さま、どうか酷いことになりませんように」と祈るばかり。地震大国だから天にすがるしかないが、かねがね「日本海側が発展して太平洋側の発展が遅れたのはどういう訳だろう」と思っていた小生は、「これだ! 太平洋側は津波が多いから先人は避けたのだ。日本海側なら津波は少ないし、半島や大陸との交易にも便利だし!」と大発見?。幸いにも「3.16」大震災は大きな被害もないようだから一件落着。ああ良かった。


昨日は散歩を兼ねて図書館に予約本を取りに行った。カナダ出身の歴史家、マーガレット・マクミランの『戦争論-私たちにとって戦いとは』だ。


<Margaret MacMillan(1943年12月23日 - )は、カナダ・オンタリオ州トロント出身の歴史家。イギリス首相ロイド・ジョージの曾孫。トロント大学トリニティ・カレッジで現代史の修士号取得。オックスフォード大学セント・アントニーズ・カレッジで博士号を取得した。専門はイギリス帝国現代史、国際関係論。カナダ国際問題研究所のメンバー>(WIKI)


折角だから図書館の軍事コーナーも覗いたが、書架番号は「42‐1」、「死に至る」と覚えておこう。「戦略論大系 10 石原莞爾」「戦略論の名著 孫子、マキアヴェリから現代まで」も借りた。


昨年あたりから「今の世界のルーツは紀元前4000年あたり、以来、人類は人がましく(人間臭く)なってきたのではないか」と思うようになったので、宗教、哲学、戦争の歴史に興味津々。特にこのところは第3次世界大戦が始まっているという認識だから尚更に温故知新の欲望は増すばかり、病膏肓、ほとんどビョーキ。「人類史は戦争史でもある、戦争が今の時代を創った、これからの時代も戦争が創る」という論を広げて日本の覚醒を促したい、それなりに勉強しておかないと軽侮、シカトされてしまうので、いささか焦り気味。お迎えがいつ来るか分からないし・・・


小生は「キチ〇イめ」と罵倒されても屁の河童だが、「無知蒙昧の妄想性バカ」と非難されたら自己嫌悪に陥るから、保身のために“理論武装”に励んでいるという感じ。政治家は「慎重に検討し適切に判断する」という常套句で逃げるけれど、草莽崛起の市井の煽ってナンボの無名“口だけ戦士”は逃げたらそこでゲームセット。投げたら終わり、とは「スラムダンク」の安西先生の教えでもあるね。


マクミラン女史がロイド・ジョージの曾孫というのはちょっと面白い。「ロイド・ジョージは英国の政治家。27歳で自由党下院議員。ボーア戦争に反対して名をあげ,商務院総裁を経て,1908年アスキス内閣の蔵相となり,社会保障に力を注ぐため富者に対する課税増大を盛った画期的な予算を強行。第1次大戦中は軍需相,陸相を勤め,1916‐1922年首相となり強力な戦時体制を樹立して勝利に貢献,パリ講和会議の全権ともなった。労働党の進出と自由党の衰退により晩年は政界で孤立。1945年伯爵」(百科事典マイペディア)


ヒトラー・ドイツへの弱腰外交で有名なチェンバレン首相を引きづり降ろしたのはロイド・ジョージだという。貴族の血筋でマクミラン女史も貴族顔、小生を育ててくれた上司の内藤喜代司さんも大名の血筋で貴族顔(内藤家は今の新宿御苑に屋敷があり「内藤新宿」の語源になった)だが、貴族顔、貴種顔になるには最低でも300年はかかるのではないか。一朝一夕ではできないから「貴種」「名門」になる。


英国では戦争最前線に立って軍を率いるのが貴族のノブレスオブリージュだという。1979年に保守党党首のサッチャーが英国史上初の女性首相に就任し、アルゼンチンとのフォークランド紛争では米国のレーガン大統領の宥和策を蹴飛ばして勝利し、“鉄の女”と呼ばれた。彼女も名家のお嬢様で貴種顔だった(後に一代貴族)。


「ジョンブル魂」は英国版の「大和魂」。ヘタレのバイデンを見るにつけて日英同盟復活を期待したい感じになるが、片想いか。早速「戦争論」読み始めたが、知性と情熱を込めた序章がとても美しい。以下、ざっくり紹介する。


<「戦争」、この言葉は恐怖から賞賛まで、様々な感情を生じさせる。戦争を記憶し、戦争を考える行為そのものが戦争に近づくと思って、戦争から目を背けるものもいる。戦争に魅せられ、戦争に興奮し、心を引かれる者もいる。


私は歴史学者として、過去の意味を理解したいのなら、歴史研究の対象に戦争を含めるべきだと思う。戦争が与える影響は大きい。戦争を歴史から除外することは、人類の発展を促し、歴史を変えてきた地理、資源、思想、社会、政治の変化にも匹敵する、大きな力のうちの一つを無視することだ。


紀元前5世紀にペルシャ人がギリシャの都市国家を破っていたら・・・、16世紀にインカ帝国がピサロの遠征を打ち砕いていたなら・・・、ヒトラーが第2次世界大戦で勝っていたら・・・、現在の世界の姿は異なっていただろうか。想像するしかできないが、世界は違うものになったということは理解できる。


仮定の問いは、私たちがぶつかる難問の一部に過ぎない。「人間的であるとは?」「人間社会の本質とは?」、戦争はこうした本質的な問題を提起する。「戦争は人間の獣的な性質を芽生えさせるのか、それとも最善のものを生み出すのか?」、戦争に関わる多くの問題について言えることだが、考えの一致をみるのは難しい。


戦争は、社会集団として組織作りを始めた先祖の時代に「原罪」として織り込まれたものなのか? カインの印――争いを繰り返すことを非難して刻まれた呪いの印なのか? 予定通り都合よく話をまとめようという見方なのか? 社会の変化によって新たなタイプの戦争が起こるのか? 戦争が社会の変化を引き起こすのか? 戦争と社会はむしろパートナーであり、「危険だが生産的な関係にある」と捉えてもいいのか? 破壊的で残酷で無駄の多い戦争が、人類に恵みをもたらすということがあり得るのか? いずれも大切な問いだ。


戦争は例外的状況ではないし、早く忘れてしまった方が良い類のものでもない。普通の状態ではない、すなわち平和がない、という状態でもない。戦争と社会は深く織り込まれており、分かりやすい関係ではないということをとことん把握しない限り、歴史の重要な部分を見失ってしまう。


恐ろしく心が折れそうなテーマから目を背けたくなっても、私たちは向き合うべきなのだ。戦争は人類の歴史の方向を何度も変えた。未来への道を開くこともあれば、道を閉ざすこともあった。


私たちの時代に近づいて想像してみよう。もしドイツが1940年5月にダンケルクでイギリスおよび連合国軍を一掃し、その夏にバトル・オブ・ブリテンでイギリス戦闘機の司令部を破壊していたとしたら、どうなっていたのか。イギリス諸島はナチの所有物になっていた可能性がある。


戦争の本質は暴力で構成される。だが、社会が異なれば戦争のやり方も異なる。戦争が社会に変化と適応を引き起こすこともあれば、社会の変化が戦争に影響を及ぼすこともある。中央集権化した政府と、組織化した官僚機構を備えた今日の強力な国民国家は、何世紀にもわたる戦争の産物だ。


過去の勝利と敗北の記憶と記念碑が、国民の物語の一部となり、国民は自分たちを一つにまとめる物語を求める。国民自ら、自分たちが共有すると考える中央集権化した政治形態によって、大規模で長期の戦争を行うことができるようになる。戦争を行うことができる能力と、人間社会の進化は同じ物語の一部なのだ。


何世紀もかけて戦争は恐ろしさの度を高め、衝撃は大きくなった。私たちは過去に比べて多くの資源や、組織化が進んで複雑な社会を持つようになった。何百万人も動員して従軍させることもでき、以前と比べてはるかに大きな破壊能力もある。世界戦争、総力戦という言葉も生まれた。


西側の大学の大半は戦争研究を無視する。戦争を研究し、考えることが「戦争を認めることになるのではないか」と危惧するからだ。国際関係史、外交史、軍事史の研究者はいずれも、この分野が関心を持たれないことに不満顔だ。仕事もない。戦争や戦略の研究は、あったとしても、軍事史研究者がこぼれ話を掘り起こして、タメにならないお話を構築するという、どうでもいい話だ。何年も前に、学生にアピールできる歴史学部の課程について、教育コンサルタントに「戦争と社会」の名称を考えていると話したところ、コンサルタントは困った顔をし、「平和の歴史」にしてはと勧めてくれたものだ。


普段は意識していなくても、「戦争によって形作られた世界に生きている」のだから、戦争を無視するのは奇妙なことだ。戦争のせいで人々が移動し、逃げ、歴史から消えたこともあった。多くの国境が戦争で決まった。政府、国家が戦争により興亡した。


芸術、スポーツ、遊びから言葉、表現まで・・・戦争由来の事柄は溢れている。ニューヨークタイムズ2018年12月は、こう見出しを付けた。「トランプ、連日戦争。孤軍奮闘進む」(For Trump,a War Every Day,Waged Increasingly Alone)。


私たちの多くは、戦争を直接体験した人々が話してくれた物語を聞いたものだ。父の話は、護送船団に付き添うカナダ船に乗って大西洋を横断して地中海に入ったというものだったが、概ね楽しい内容だった。だが、たった一度だけ、船が危うく沈みそうになったことを話してくれたが、声が震え、話し続けることができなくなった。


ベルギーとフランスでは、今なお第1次世界大戦の不発弾による事故があり、農民、爆弾処理専門家、誤った場所を掘る労働者、木こりの間に犠牲者を出す。ロンドンとドイツの建設現場では第2次世界大戦の不発弾が見つかることがある。


スウェーデンでは考古学者が鎖帷子(くさりかたびら)を着た兵士の遺体を掘り出した。1361年にデンマークの侵入者と戦った仲間たちとともに殺されたのだ。2018年にはベルギーで宅地開発業者が第1次世界大戦で倒れた125人の兵士の遺体を発見した。主としてドイツ人だったが、連合国の兵士も含まれていた。2002年、青い軍服を着たままの何千という死体がビリニュス郊外の集団墓地で発見された。連隊の番号が付されたボタンがついていた。1812年、ナポレオンがモスクワから退却する間に彼らは死亡したのだ。


戦争はおそらく人間の活動の中でもっともよく組織されたもので、さらなる社会の組織化を刺激する。平時でも戦争の準備に当たっては政府が大きく社会を統制するが、近代になるとますますそうなる。戦争に対して求めるものが、能力に合わせて大きくなったからだ。


政府の力が増していくと戦争も進歩し、変化した。その多くについて私たちは良いことだと思うかもしれない。法と秩序、民主主義、福祉、教育、女性や労働者の地位向上、医療、科学技術の発展・・・私たちは互いの暴力を容認しなくなった。「利を得るために戦争をしよう」と思わない者が大半であるのは明らかだ。確かに利を得るには他の方法がある。だが、それを見つけたのだろうか。


戦争についてはこのようなパラドックスが数多くある。私たちは戦争を恐れているが、戦争に魅了されている部分もある。戦争の残忍性や無駄をおぞましく感じる一方で、兵士の勇気を称えることもあるし、戦争に対して危険な魅力を感じることもある。人間活動のうちの最も高貴なもののひとつである、と戦争を称えるものさえいる。


戦争は参加する者に同種の人間を殺すことを許容するが、大きな利他主義も求める。行き着くところ、自分の命を他の者のために進んで放棄することほど無私であることはあり得るのだろうか? 戦争を社会のカンフル剤ととらえる長い伝統を私たちは持っている。戦争を抱え込み、高貴な部分を引き出すのだ。


戦争を必要悪とか“掃除”“敵と己の穢れを粛清する消毒”とする見方はある。だが、私たちには戦争を悪、悲惨なもの以外何も生まないもの、取り返しのつかないほどの欠点があり、歴史の終わりまで私たちの運命を暴力に委ねる印として捉える、もう一つの長い伝統がある。


スヴェトラーナ・アレクシェーヴィッチ*は正しい。戦争は謎だ。恐ろしいものだ。だからこそ、私たちは理解する努力を続けなければならない。


(*ベラルーシの女性作家、ジャーナリスト。父はベラルーシ人、母はウクライナ人。「戦争は女の顔をしていない」などの作品がある。2015年、ノーベル文学賞)>


なかなかいい論稿だ。敗戦後の日本では米国による洗脳で「戦争=悪」という見方が主流のようだが、大東亜戦争がなければ世界中は今なお欧米列強の植民地になっていたろう。そもそも古事記によれば神武東征という戦争で国家統一がなされ、明治維新、日清戦争、日露戦争がなければ日本は植民地になっていたかもしれない。世界の植民地解放でのノーベル賞は日本である。


戦争はないに越したことはないが、勝たないまでも負けないことが大事だ。攻撃力がなければロシアや中共の属国になることは確かで、今日のウクライナは明日の日本、台湾、アジアである。現在の日本では「露中北は危険な国」という知性、理性、良識を日本人は概ね共有していると小生は思っているが、「危険な国に侵略されないためには何よりも軍事力による戦闘能力と抑止力が必要である」ということをきちんと説いていくことがこれからはますます重要になる。


有志国と手を取り合って露中北の赤色政権を根絶する、これは21世紀の我らの崇高な天命だ。為せば成る、新しい歴史を創ろうぜ!
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雀庵の「大戦序章/11 対中露戦、次代にツケを回すな」

2022-03-15 08:07:54 | 日記
雀庵の「大戦序章/11 対中露戦、次代にツケを回すな」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/444 2022/3/15/火】彼岸前なのに3月14日は初夏の陽気で、夏服に薄いジャンパーを引っかけて散歩した。森林公園近くの大きな梅の木にメジロが6羽ほどいて、白い花を突っついて蜜を食べていた。多摩川縁の竹林や灌木では10カ所ほどでウグイスがいい声で鳴いている。庭の雀たちは繁殖期で、雄が雌を追いかけ回している。春はいいものだが、今年は随分早い。18日の彼岸入りまでにまた寒い日が来そうだとか。


一昨日からカミサンがロシア批判を始めたが、民放TVでもロシア叩きが盛んになってきたのだろう。中共コロナでは視聴率を取れなくなったから、次の悪役はプーチンになったか。プーチンに秋田犬を贈って媚びた秋田県と言えばお殿様・佐竹敬久知事と秋田魁新報が有名だが、近況はいかに。


2022/3/9「『ウクライナ避難者、温かく受け入れたい』秋田県・佐竹知事」<佐竹敬久知事は9日、ロシアによる軍事侵攻でウクライナから避難する人々について、県内での受け入れに協力する意向を示した。「そういった方がいれば、最大限温かく受け入れたい」と述べた>


3/11「環日本海4地域会議 ロシアのウクライナ侵攻受け中止へ」<ロシアのウクライナ侵攻を受け、秋田商工会議所の三浦廣巳会頭は9日、秋田市で今年10月に開催予定だった日本、中国、ロシア、韓国の環日本海4地域による経済交流会議を中止する考えを示した。


経済交流会議は秋田商議所と中国吉林省延辺朝鮮族自治州、ロシア・ウラジオストク市、韓国・江原道の経済団体で構成し、4者が持ち回りで開催。8回目となる今回は10月11~13日に秋田市で貿易・観光セミナーや商談会を開き、県内企業を視察することを計画していた>


NHK3/4「プーチン大統領に贈られた秋田犬を育てた男性『情けない』」<秋田県は10年前の2012年に経済や観光でロシアとの交流を深めるきっかけにしようと、愛犬家として知られるプーチン大統領に赤毛のメスの秋田犬を贈り、プーチン大統領が「ゆめ」と名付けました。


生後3か月まで「ゆめ」を育てた大館市の畠山正二さん(78)は、プーチン大統領がウクライナへの軍事侵攻を続けていることについて「どんな理由があろうとも話し合いで解決すべきで、軍事行動を起こすことはよくないことだ。10年前に『ゆめ』を贈ったときは交流のためと考えていたが、強引なやり方でこのような事態を起こしていて情けない」と非難しました>


プーチンの「夢」はソ連の版図復活のだろう。多くの人の夢を壊して命も奪いプーチンは暴走を続けている。狂気、殺戮、破壊・・・止める方法はあるのか。


「ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ」はロシア事情に詳しく、日本のマスコミに載らない同国の動きや反プーチン論者の声を伝えている。ロシア人でないと分かりにくい思考、観念、解釈があり、なかなか勉強になる。直近の2本を紹介する。


2022/3/13「誰がプーチンを止めるのか?」<プーチン政権に批判的な(ウクライナのメディアにもよくコメントを寄せる)ロシアの政治評論家D.オレーシキン氏が、ロシア・ウクライナ情勢につき論評しているので、以下要旨を紹介――


プーチンを止められるのは、ウクライナだけだと思われる。ロシアのオリガルヒ(新興財閥)に期待しても意味はない。彼らはプーチンをとても恐れており、報復を怖がっている。プーチンと密接に付き合う人は、彼が冷酷な人間であることを理解している。


ロシアの中流階級は、戦争で経済的に打撃を受けているので、今すぐにではないが、戦争に反対するという希望は持てる。当局は沈黙しているが、もう少ししたらロシア兵の遺体が無言の帰国を果たす影響が出てくるし、さらにその後には物価の影響が出る。1ヵ月もすれば、人々は今回の制裁が本当に自分たちを苦しめているのだと感じるだろう。


人々は過去15年、「ロシアは屈辱から立ち直り、軍も最強になった」という話を聞かされてきた。しかし、その「最強」の軍隊は、2週間もウクライナで手こずっている。今のロシアは、誤解と失望、専門家が言うところの認知不協和に満ちているが、2~3ヵ月もすれば、人々は酩酊から醒め始めるだろう>


2022/3/14「対ウクライナ戦争だけではない ロシアと欧米の埋めがたい溝」<ロシアの政治評論家A.マカルキン氏のコラムを抄訳しておく――


ロシアと西側の反目がいつまで続くか、今日、誰にもわからないが、現在のロシア政権下では和解はあり得ない。ウクライナの問題がどう決着するかにかかわりなく、いずれにせよロシアと欧米の関係は破局である。この断絶は、現在の問題とは関係ない。


ロシアの政権当局も、高齢化が進むロシア社会も、大いなる精神的失望を味わっている。今回のウクライナの事件が起こるよりも以前に、ロシアの世論調査により、次の現実が示されていた。


すなわち、ロシア国民は西側との関係改善を望んでいるが、西側の価値観を取り入れるつもりはさらさらなかったのである。つまり、関係改善の期待はあり、それが今回の出来事で期待薄となってしまったわけだが、いずれにしてもそれは価値観の接近は伴わないものだったのである。状況は、第二次大戦後に両方向から鉄のカーテンを作っていた時期に似ている。


ロシアでは、鉄のカーテンの建設は長い期間にわたって行われた。その初期においては、西側が「善」と「悪」に分けられた。「善」とはフランスとドイツといういわゆる「古いヨーロッパ」で、「悪」とは米国やいわゆる「新しいヨーロッパ」である。


2014年以降、「新」「旧」ヨーロッパが急速に収束し始め、ロシアに対する否定的な態度が増えた。1990年代以降、欧米社会の変容に伴い、ロシアと欧米の政治的不一致は激化している。ロシアは、自身がヨーロッパの国として、伝統的な原則と歴史的なヨーロッパの擁護者であると自任するようになった。


今日では、相互のプロセスが急激に進んでいる。ロシア側が西側に対して門戸を閉じるだけでなく、西側もロシアに扉を閉ざしている。


両者の関係は、わずか数日で切れようとしている。かつては西側諸国がロシアを欧州評議会に残すことに力を入れ、双方にとってあまり満足のいくものではなかったものの、長い交渉と妥協があった。が、今は欧州がこれを断念している。


また、ロシアの政権と社会を区別しようとする考え方も、もはや薄れている。したがって、当面の間、関係の修復は不可能である。これから先、予測不可能なロシアの歴史がどのように展開されるのか、誰にも分からない。


このプロセスで、西側についてもう一つ特徴的な点がある。歴史的に見ると、欧米諸国はロシアに対して特有な態度をとっており、「謎めいたロシアの魂」を理解しようと試みてきた。ロシアの古典文学に大きな関心が集まった。また、欧米人の多くは、第二次世界大戦で多大な犠牲を払ったソ連・ロシアに対して、根底に罪悪感を持っていた。ソ連が魅力を失いつつあった時でも、社会的なレベルでは私たち(ロシア)を理解しようと努め、共感はあった(もちろん政治面では違ったが)。


それが現在は、嘘であってほしいが、「ロシアを理解しようという気持ちがなくなっている」ように思える。これからも研究は続くだろうが、もはや文学や文化という人間的な絆を通してではなく、専門的に、社会学、政治学的な方法で研究されるのだろう。ソビエトロジーのルネッサンスが起こるかもしれない。


前回の冷戦時代には、トルストイ、ドストエフスキー、チェーホフなどの魅力はあったが、今はかなり薄れてきている。たとえば、イタリアのある大学では、ドストエフスキーの講義を中止し、教官の気分を害さないように2日後に復活させたが、そのような講義が以前ほど人気を博すかどうかは不明である>


ロシア人も目が覚めて己の姿をしっかり見えるようになるかもしれないし、西側諸国も生のロシアを見るようになる、お互いに冷静な目でお互いを見る、そういう時代になりそうだ・・・ということだろう。


小生はそれは甘い考えだと思う。今回のウクライナ侵略がどういう形にせよ終わったとしても「覆水盆に返らず」、お互いに「露骨な敵視はしないが距離を置く」のが精々ではないか。当然のことながら、


破壊しまくった街やインフラをロシアの負担で再建しなければ、ウクライナも世界も承知しないだろう。“良識”あるインテリや政治家は「そこまで制裁するとロシアがまた暴れ出す」と危惧しているようだが、ここで西側が譲歩すればプーチン一派もロシア国民も味をしめて「力による侵略」を重ねるのは間違いない。安易な譲歩は“戦狼”中共を焚きつけることにもなってしまう。


ここは徹底的な包囲網でロシアを孤立させ、中共がロシアと交易するならば同時に中共も包囲した方がいい。中露とも食糧事情が逼迫すれば内戦になるか、あるいは対外戦争に打って出るだろう。


プーチン一派はクリミア半島強奪に味をしめたからウクライナを侵略した。ナチスの反発を恐れて融和政策をとったチェンバレン英国を繰り返してはならない。ロシアや中共に甘い対応をすれば、次代にツケを回すことになる。我々がここで踏ん張らなければ中露は世界を分割して彼らの天国、我らの地獄を創るはずだ。


中露それぞれが内戦で疲弊するように工作できないだろうか。各国の政経学指導層は中露包囲網を固めるとともに、プーチン一派、習近平一派を排除する勇気を持ち、叡智を結集させて成功シナリオを早急に研究して欲しい。
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雀庵の「大戦序章/10 戦わざる者は亡びる時代に」

2022-03-14 06:06:12 | 日記
雀庵の「大戦序章/10 戦わざる者は亡びる時代に」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/443 2022/3/14/月】小生は「哲学者になりたい」と思っているのだが、ニーチェの主著『ツァラトゥストラはかく語りき』はチンプンカンプンで、4回ほど挑戦した末に「こいつバカか? 脳ミソ、いかれてるんじゃねえの?」と突き放した。ま、正しくは撃退されたわけ。


最近、マルクス・ガブリエルの「歴史の針が巻き戻るとき」を読み始めて、これまたチンプンカンプンで「何かこいつ、ニーチェみたいだな、頭良過ぎておかしいんじゃね?」と、これまた拒絶されてしまった。


小生は「悪い奴ほど正義好き&粘着質」という、実に嫌な性格だから、己のプライドを棄損したニーチェ&ガブリエルを叩きたい、という下司の逆恨みがつのって、まずは調べてみた。


<ニーチェはドイツの哲学者。ザクセンの牧師の息子。ボン、ライプチヒ両大学に学び、ワーグナーとショーペンハウアーに傾倒した。24歳でスイスのバーゼル大学教授。1879年大学を辞し、10年に及ぶ漂泊を経て1889年発狂、ワイマールに没。


ニーチェはキリスト教的な道徳を否定し、人間自身の可能性を極限まで実現して、権力への意志を遂行する超人の道徳および永劫回帰の思想を説いた。二〇世紀ヨーロッパの思想・文学・芸術に対して巨大な影響を与えた。


著作群でなされたあらゆる「価値転倒の試み」にあっては、その矛先をソクラテス的主知主義、ドイツの教養俗物、ワーグナー、キリスト教的プラトン主義等々へと向けながら、一貫して生の充溢を彼岸へと回収するニヒリズムと形而上学の克服が目指されている。20世紀思想の責務はニーチェの課題の深化にあると言って過言ではなく、とりわけ構造主義以降の諸思潮に多様なかたちでのニーチェ再読の動きが見られる>日本国語大辞典、百科事典マイペディア。


この記述もオタクの世界みたいでチンプンカンプン、難しいなあ。ニーチェは小生より100年前に発狂しているから、まあ先輩だが、哲学とか宗教は「苦しんでいる人を救う」とか「良き社会にする」学問であり、理路整然と分かりやすく説くのが大事だと思うのだが・・・そう言えばお釈迦様自身も「突きつめていくと難しくなって、余程の人でないと理解してもらえない」と悩んでいたっけ。


ニーチェの学んだボン大学と言えば、ガブリエルはボン大学の教授ではなかったか。


<1980年生まれ。史上最年少の29歳で、200年以上の伝統を誇るボン大学の正教授に就任。西洋哲学の伝統に根ざしつつ、「新しい実在論」を提唱して世界的に注目される。著書『なぜ世界は存在しないのか』は世界中でベストセラーとなった。さらに「新実存主義」「新しい啓蒙」と次々に新たな概念を語る>(プレジデントオンライン2022/3/12)


いずれにしても何を言いたいのか分からない、という文章はいただけない。もしかしたら小生自身が「哲学」という学問が分かっていないのかも知れない。調べたら、


<哲学は世界・人生などの根本原理を追求する学問。古代ギリシャでは学問一般として自然を含む多くの対象を包括していたが、のち諸学が分化・独立することによって、その対象領域が限定されていった。しかし、知識の体系としての諸学の根底をなすという性格は常に失われない。認識論・論理学・存在論・倫理学・美学などの領域を含む>(デジタル大辞泉)


この説明が一番分かりやすかったが、要は「世界はどうあるべきか、国家や人間はどうあるべきか」を考える学問ということだろう。「人はなぜ戦争ができるのか…哲学者マルクス・ガブリエルが語る『非人間化』のワナ」(プレジデントオンライン 2022/3/12)から。


<ソーシャルメディアがビデオゲームやドローン攻撃と同様に私たちを非人間化するのは、真の人間ではないステレオタイプなアイデンティティを作り出すからです。真に人間的な自己決定は、ステレオタイプなアイデンティティではなく、非常に複雑なアイデンティティによって決まる関数です。


ソーシャルメディアが私を非人間化するのは、私が私自身について「ステレオタイプなアイデンティティとは異なるもの」として考える自由を奪うからです。ソーシャルメディアは私の他者性を攻撃し、現実には私と共通点のない他の人々に私を似せていくのです。


※注1:非人間化(dehumanization) ガブリエル氏は、「我々には普遍的な道徳的価値観(universal moral value)があり、違う文化がそれを覆っているだけだ」と述べている。「もし我々が皆、普遍的なヒューマニティ(人間性)に気づいていたとしたら、残忍な戦争を始められるはずがありません。真の本格的な戦争を始めようと思ったときに求められるのは、相手の非人間化(dehumanization)です」と述べている(PHP新書『世界史の針が巻き戻るとき』68頁)>


これを1、2回読んで何を言いたいのか分かる人はいるのだろうか。この論稿は短いのだが「注」が3つあっても小生には歯が立たなかった。ガブリエルの「歴史の針が巻き戻るとき」を読んでいたら、「一夫一婦制」以外は邪道というような記述があり、小生は「この人、キリスト教以外の宗教を邪教と思い込んでいる、寡婦対策として一夫多妻が必要だったというイスラム世界の事情を知らないようだ」と思ったが、ドイツ人は「私は優秀、私は正義」病が強すぎるのではないか。


ドイツ人は共産主義に溺れ、その後にはヒトラー・ナチスに篭絡されたが、有権者の半分はヒトラーに反対だった。ところがそれを表に出すとテロのターゲットになるので、黙るしかなかった。今でも野党のAfD(ドイツのための選択肢)は暴力的なアカ政党支持者から攻撃を受けている。


理性ではなく空気、気分で動き、最近ではショルツ首相が「ロシアを許さない! ウクライナを支援する!」と叫び、おお、ちっとはまともになったかと思っていたら、相変わらずエネルギーはロシア依存のままで、「だって寒いんだもん」。言うこととやっていることが正反対、正義だと思ってバカなことをやるのがドイツ人気質のようで、「信じてはいけない国」だということは肝に銘じておくべきだ。


ニーチェ&ガブリエルのみならず、米国もEUもプーチン・ロシアを非難しながら、侵略されているウクライナを孤軍奮闘させている。人道がどうだこうだと偉そうなことを言いながら、巻き添えを食いたくないから“口だけ”応援団。「外交とは国家利益の追求」と言うが、あまりにもえげつないと民度が堕落しまいか。「ウクライナ侵攻 不条理と不正義、暴力の世界 日本に必要な現実主義」日経2022/3/12から。


<正義とは「強者がいかに大をなしえ、弱者がいかに小なる譲歩をしうるかの可能性しか問題にならない」。古代ギリシャの歴史家・トゥキディデスの書にはこんな言葉がある。


ロシアが強大な軍でウクライナに侵攻した。ある日を境に生活は崩壊し死の恐怖が迫る。民間人も銃をとり、倒れていく。圧倒的な不条理と不正義、暴力に戦慄した人も多いはずだ。ゼレンスキー大統領は9日、産科病院が空爆を受けたと指摘し「大人や子供が残骸の下敷きになっている。残虐だ」と非難した。


ウクライナが国際社会に助けを求めると、国連総会は非難決議を採択し、米欧日は経済制裁を発動した。それでもプーチンは止まらない。国連や北大西洋条約機構(NATO)、米国が軍を投入して守ってくれるわけでもない。


ロシアと米英は1994年、ブダペスト覚書に署名した。核兵器の放棄を条件にウクライナの安全を約束する内容だった。2013年には中国の習近平が当時のウクライナ大統領・ヤヌコビッチと声明を出した。主権、領土の一体性を互いに支持し、ウクライナが核による侵略や威嚇にさらされれば「中国が相応の安全保障を提供する」と記した。


ロシアはその後、覚書を破り侵攻してクリミアを併合し、和平合意もほごにした。もちろんロシアの行為は犯罪だが、米英や中国も「ウクライナを守る約束」は履行してくれない。国際政治は冷徹で非情だ。


外交や政治学では現実主義と理想主義の相克がある。トゥキディデスは前者に名があがる。弱肉強食が正義という意味ではない。国家や人に道徳や倫理、正義を期待しても裏切られかねないという思考だ。


国際経済が発展し、各国が関係を深めれば戦争は減る。理想主義にはそんな期待もあった。主要7カ国(G7)首脳会議もG8としてプーチンを招いた時期がある。オバマ米政権期は米中のG2で国際秩序を主導する案も浮上した。


現実主義が性悪説なら、理想主義は性善説とされる。どちらが正しいとはいえない。一方に偏りすぎないバランスが重要だ。


今回、外交関係者が頻繁に口にする事例がある。1938年のミュンヘン会議だ。ナチスドイツがチェコスロバキア・ズデーデン地方の割譲を要求した。「迫害されるドイツ系住民の保護が必要」との主張だった。チェンバレン英首相が要求をのんだ結果、ヒトラーの増長と第2次世界大戦を招いた、との評が多い。


示唆になるのは「ロシア系住民の保護」を唱えて侵略したロシアの手口が似ていることだけではない。専制的国家の独裁者に外交努力で接しても、平和が守れない怖さがある点だ。


日本には日米同盟があり、米国が守ってくれる――。そうかもしれないが、約束に絶対はないというのは今回も分かった。国際情勢やときの米指導者で履行の度合いも変わる。


理想主義や平和主義が強いとされたドイツでさえ、この局面で防衛予算の大幅増を決めた。米欧は欧州に注力する。極東で中国や北朝鮮、ロシアに対峙する日本は一層、役割を自覚しなければならない。


安全保障が専門の神保謙・慶大教授は「現実主義の安保の一番大事な要素はパワー(力)だ。いくら約束事をしてもパワーの前では目立たない」と話す。


政府は年末に外交・防衛の基本方針「国家安保戦略」を改定する。神保氏は「日本もリスクをとるんだ、と米国が納得する必要がある」と説く。冷徹な世界に立ちすくむのではなく、現実主義での一歩が重要になる。(佐藤理)>


この記事は理解できるし、賛同できる。一方でガブリエルの論稿はちっとも理解できないし、そもそも理解されたいという熱意も努力も感じられない。哲学オタクの内輪世界でのゲームのよう。こんなものを哲学だとやって来た末に、大学の哲学科出身者は出版・マスコミ業界にも結構、就職するそうだが、代表的な企業はNHK、朝日新聞、西日本新聞、中国新聞、ジャパンタイムズだという。見事に日本を代表するアカメディアで、哲学はアカ養成の言葉遊びの学問に堕したか。


マキャベリやモンテーニュは命懸けで己の思想、哲学を説いた。人間の本質を突いた。だから時空を超えて今なお読まれている。共産主義革命を唱えたカール・マルクスは結局、特権階級だけが美味しい思いをする狂気の独裁国家を創っただけだった。今どき先進国で共産主義革命を信奉、希求しているのは日共だけである。ほとんど邪教だが、議員報酬やお布施で食えるからサナダムシのような彼らにとって日本はこの世の天国だ。そのうち自滅するだろう。


血の滲むような真剣勝負のない空疎な、幻惑的な言葉を並べるのを哲学と称するのなら、哲学は無用の学問でしかない。切れない刀、弾丸の出ない銃、毒にも薬にもならない言葉・・・そういう偽物、フォニーが通用するおめでたい時代は終わったのだ。戦わざる者は亡びる、世界も日本も大きな岐路にある。
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