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雀庵の「大戦序章/4 プーチンを真似て中共は台湾を襲うか」

2022-03-03 09:14:37 | 日記
雀庵の「大戦序章/4 プーチンを真似て中共は台湾を襲うか」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/437 2022/3/3/木】モノや技術は次代に継承できるが、「如何に生きるべきか」という、人類の数千年、数万年に及ぶ本源的な問題は相変わらず「解」がない。小生は「第一にすべきは繁殖で、次代に命をつなげよ」と思うが、それでは動植物と同じだから、最近では「第二は社会に貢献せよ」かなあと考えるようになった。


しかし人間が「世界、民族、国家、社会にとって良かれ」と思って実行したことが、結局は「とんでもない災厄をもたらした」というのは、歴史を紐解けばゴマンとあり、例えばウラン、放射能、ポロニウム、ラジウムなどの発見が、地球を10回も破壊できる核兵器になるなんて誰も思っていなかった。


「思想信条の自由」がオウムやイスラム過激派を生み、「学問の普及」が浮薄の普及になり、「女性の社会進出」が少子化になり、「報道の自由」が個人の自由や規範を破壊することになるとはほとんど想定外で、どこかのお目出たい人がソ連が崩壊したから「歴史の終わり」だなんて言っていた。


曰く「国際社会において民主主義と自由経済が最終的に勝利し、それからは社会制度の発展が終結し、社会の平和と自由と安定を無期限に維持する」・・・余りにも愚かしい仮説で、その死んだはずのソ連のDNAを受け継いだロシアと中共、北、その他の独裁国家が今、自由民主陣営に最終戦争?を仕掛けている。


「社会に貢献するため」に自由陣営はダーティペアのロシアと中共の独裁体制を根絶しなければならない。さもなければ地球から自由民主人権法治は消えてしまいかねない。こういう危機感を持っているのはせいぜい10%だろうが、たとえ5%、3%でも団結すれば勝てるのが歴史の不思議だ。少数派が踏ん張ればやがて大勢になり、歴史を創ってきた。ウィンストン・チャーチル曰く――


「目前にせまった困難にまともにぶつかること。そうすればその困難は、思っていたよりずっと小さいことが分かる。しかし困難から逃げると、困難は2倍の大きさになってあとで襲ってくる。金を失うのは小さく、名誉を失うのは大きい。しかし、勇気を失うことはすべてを失う。勇気がなければ、他のすべての資質は意味をなさない」


最強のヒトラー・ナチス、スターリン・ソ連も熱戦や冷戦で亡びた。驕れるもの久しからず。一見、強そうに見える独裁国家の急所は、独裁者一人が排除される、あるいは人望・威厳が無くなると、タガが外れたように国家が崩壊、分裂することだ。歴代の支那王朝崩壊は大体次の4パターンだという(佐久協著「これが中国人だ!」から)。


<★第1パターン:王朝側に原因。1)皇帝の横暴、2)宦官の横暴、3)貴族の横暴、4)官僚の横暴、5)軍事クーデター。
★第2パターン:民衆蜂起が原因。6)宗教徒の反乱、7)農民の反乱。
★第3パターン:外国勢力が原因。8)外国軍の侵攻、9)支那在住の外国人の反乱。
★第4パターン:民衆蜂起と関連するが、10)自然災害が引き金となる場合>(以上)


中共は習近平個人独裁で、以下全ての官僚・役人は基本的に習近平に(表向きは)忠実である。軍隊(含:ボディガード、警察)は党の直轄指揮下にあり、毛沢東以来の伝統だろう、低学歴で“濁りのない”忠実な農村戸籍者が多いとか。天安門事件(1989年)で軍が都市戸籍・上流階級の学生を容赦なく殺せたのは兵士の嫉妬心、憎悪心があったからだろう。つまり上層部の激烈な派閥抗争はあっても、根幹の共産党独裁体制は変わらないから、第1パターンは現実味が薄い。


第2パターンの「民衆蜂起」・・・コロナ禍で民衆は厳しく行動制限されており、ガス抜きの「春節」帰省や旅行もできないでストレスはかなり溜まっているだろう。中共は法輪功を徹底的に弾圧したため、6)の「宗教徒の反乱」はとりあえず抑え込んだが、ウイグル人、チベット人、モンゴル人への苛烈な民族絶滅ジェノサイド的圧政は続いており、民衆蜂起の可能性は高まっていくかもしれない。刑務所のような国に漢族であってもウンザリしているのではないか。1789年のフランス革命はバスチーユ監獄襲撃から始まった。


7)の「農民の反乱」、即ち季節工として低賃金労働で夢も希望もなく働き、かつ下層民として都市戸籍の人々から蔑まれている農村戸籍の人々は、何かのきっかけで「暴徒化」しかねないのではないか。夢がなければこの世は生きづらい。


8)の「外国軍の侵攻」・・・戦前、特に清朝時代末期の支那は英仏露蘭独日など強国に蚕食されていた。清朝のタガが緩んで民は伸び伸び暮らしていたらしいが、1911年の辛亥革命で政権は清朝から中華民国に移った。自由民主は民度が低いと混乱を招くようで、結局は1949年の中共政権成立まで戦火は絶えなかった。


今の習近平・中共は強大な経済力、軍事力を背景にインド洋からアジア太平洋までの覇権を目指して侵攻を進めているが、民度が総じて低いとか自己保身優先のためにストッパーが効かない脆さがある。井の中の蛙、大海を知らずのような習近平の“戦狼豺狼”外交は反発を買って、逆に国際社会の迎撃・包囲戦を促し、国家崩壊へ向かうリスクは非常に高いだろうと思う。


10)の「自然災害が引き金となる場合」。支那では春から秋までの雨季は毎年、揚子江流域では洪水被害が発生する。軍事覇権拡大より民に有益な治水対策に力を入れるべきだと思うが、国民の命、生活より己の「世界制覇の野心」を優先する習近平・中共にとっては馬耳東風だ。人災や洪水、飢饉で人民が数千万死のうが、不都合な真実は封印すれば「なかったことになる」から反省なんぞしない。人民は中共の敗戦などで強権統治が緩めば草莽崛起で立ち上がるのではないか。


さて、世界の厄介者、習近平を如何にせん。習は毛沢東を真似て生涯国家主席を目指している。そのために「戦争で勝った」という実績を求めており、いつでも台湾・日本侵攻できるように備えているだろうが、プーチン・ロシアが西で侵略を開始している今はチャンスかもしれない。しかし「まるで火事場泥棒」というレッテルを貼られることになるのは確かだ。国内向けにはいかようにも繕えるが、世界中から「汚い奴」と永遠にレッテルを貼られ、プーチン・ロシア同様に国際社会から締め出されることは避けられない。


今現在、習近平はプーチンの支援を受けることも、プーチンを支援することもできないから開戦は得策ではないだろう。フォーカス台湾2022/3/1「バイデン大統領、台湾に代表団派遣 元国家安全保障担当高官ら」から。


<【台北中央社】総統府の張惇涵報道官は2月28日夜、バイデン米大統領が米軍制服組トップを務めたマレン元統合参謀本部議長を団長とする代表団を台湾に派遣すると発表した。一行は1日に台湾入りし、2日午前、蔡英文総統と台米関係や国際・地域情勢などについて深く意見交換を行う。


張氏によれば、メンバーにはマレン氏の他、フロノイ元国防次官、オサリバン元特別補佐兼国家安全保障副顧問、グリーン元国家安全保障会議アジア上級部長など、米の元国家安全保障担当高官などが含まれる。


張氏は、バイデン大統領が昨年4月にもドッド元上院議員率いる代表団を台湾に派遣しており、1年も経たないうちに再度訪問団を派遣することになると指摘。ウクライナ情勢の緊張が高まる中での訪問団派遣は、台湾に対する支持が盤石であることの表れだとして感謝の意を表明した>


2月28日夜の発表は意味深だ、「二・二八事件」の75周年に当たる。1945年8月に日本が敗戦し、日本は台湾からも撤退を余儀なくされ、代わりに連合国軍の委託を受けて蒋介石・国民党軍が台湾に上陸した。蒋介石軍は中共軍との内戦で大陸から逃げてきた敗残兵で、ほとんど乞食同然のゴロツキ、言葉も通じなかったという(台湾は福建語が多い)。


このゴロツキによる暴行事件が1947年2月28日に台北市で発生し、これを機に台湾全土に広がった反蒋介石・国民党の運動を抑え込むために、蒋介石一派は長期的な弾圧、虐殺、白色テロを進めた。これが「二・二八事件」だ。1947年5月上旬までの弾圧で1万8000~2万8000人が死亡、以後40年近くの戒厳令が続き、数万人が死亡した。


Taipei Times 3/1によると、28日に基隆で行われた「二・二八事件」記念式典で、蔡英文総統はこう述べた。「ロシアのウクライナ侵略に対して、ウクライナ人が団結し、民主主義と自由を守るために抵抗する姿を全世界が見ている。ウクライナ人の主権、民主主義、自由を守る決意が、国際的な支持を喚起した。台湾の団結と民主主義を守るのは私たちの使命である。


艱難汝を玉にす、蔡英文総統は大きく成長した。日台は中共という巨大で異形な国からともに圧迫、脅迫を受けており、団結して侵略を撃破する宿命にある。ところが日本政府は中共に遠慮して日台の軍事訓練さえしたことがない。これではお話にならない。中共は最も危険な敵という認識がないのだ。日本が属国になろうが、商売が上手くできればいい、銭ずら、銭がすべてずら、という、ほとんど拝金教徒。今さら非難しても間に合いそうもないが・・・(民度低すぎ!と吠えたいが、いずこの国もそんなもの。痛い目に遭うと発奮する)


世界中から叩かれているプーチンは、習近平に台湾侵攻を促し、米軍のパワーと世界の目を西と東に分散させたいだろう。習近平としてもそれなら電撃作戦で一気呵成に台北、高雄など主要都市を制圧できそうだと思うかもしれない。


しかし、台湾は人口2400万の小さな島国で、国連にも中露の妨害で加盟を拒否されている。世界中の人々は台湾がどこにあるかもまず知らない。一方、ウクライナは人口4300万の欧州大陸の大きな国である。習近平の獲物はコイ、プーチンのそれはマグロ・・・これではプーチンばかりが目立って習近平はただの脇役でしかない。


「ドサクサに紛れて14億の大国が小さな島国を乗っ取った、で、何を得たわけ?」と聞かれて習近平はどう答えるのだろう。「私の夢は中国の夢。太平洋の西側から東・南シナ海、さらにインド洋まで版図に入れ、大帝国にしたい」・・・ほとんどビョーキ、バカにされるだけだ。


プーチンに共鳴して台湾侵攻をしても「前座」扱いされ、ちっとも称賛されない。大体、プーチン・ロシアはたとえウクライナ侵略に成功しても、強烈な包囲網を喰らうから凄まじいモノ不足とインフレになるだろう。既に金融制裁でスマホやケータイでの決済もできないという事態も見受けられるという。


<「ドルもない、ルーブルもない。何もない! ルーブルはあるけれど、そんなものに興味はない」と、モスクワのATMに並んでいた20代後半のアントンさんは言った。「この先どうすればいいかわかりません。北朝鮮やイランのようになってしまうのではないかと不安です」>(BBC 3/1)


習近平・中共は今、世界中から非難・制裁されているプーチン・ロシアの現状を見ているだろう。普通の神経・知性なら「今は台湾奪還の時ではない」と思うが、習近平は妄(毛)想のオツムだから何をするか分かったものではない。毛沢東曰く「油断させておいて“まさか”という時に一気呵成に攻略すべし」(原文:自軍が優勢だろうと劣勢だろうと、しっかり準備をし、不意に攻勢に出れば優勢な敵を撃破できる)。


油断大敵、緊張感をもって中共やロシア、ボンクラ売国政治家・守銭奴・アカを警戒すべし。
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