日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

孫に骨抜き。

2017-03-09 13:10:48 | 発達応援
 なんという鳥か名前はわかりませんが、
窓を開けていたら、とてもきれいでかわいらしい鳥の声が響いていました。

 すると、私の膝でごろりとしていた梅ちゃんの耳がピンと立って、
窓の方を見つめて、スタスタスタッと窓辺へ。
開いた窓から空をぐいっと見ています。

 普段は、「野生の血はどこにいった!」という感じの飼い猫、家猫っぷりですが、
鳥の声にびびっとくる辺りは、家猫といえど、魂は売らず。
猫としての矜持は持ち続けているのでしょうねぇ。

 同僚の2歳のお孫さんは、数日、数週間ぶりで会うと、
びっくりするほど成長しているそうです。

 たとえば、これまで、「ばあば、ばあば」と呼ばれていた同僚に、
「○○のばあば」とふたりいるばあばの区別をするようになっていたり、
何気ない、大人の会話をコピーするように繰り返してみたりするそうです。

 ふたりのばあばについては、その違いを明確に子どもがわかってやっているのなら、
2歳ほどで、そんな知恵がつくものなのか〜、とびっくりしました。

 そんな賢い同僚のお孫さんも、去年の夏の頃は、
「話しが出ない」「言葉が少ない」「人との関わりが少ない」と保健師さんにいわれたそうで。

 「じゃあ、どうしたらいいですか」と聞く、同僚の家族に、
「とりあえず、様子を見てください」と保健師さんは言われたそうでした。

 「様子をみてください」と言われた方と初めて身近に遭遇した私は、
「ああ、本当に、他にはなんにもなく、『様子を見てください』と言われるのかーーー。」と、
実際の生きた用例を聞き、内心、呆然としたのを覚えています。

 心配した同僚が積込み作業の合間合間に、
「いったい、どんな風に、何をみたらいいの?」と聞いてきたのも今は昔の思い出だねぇ、と
お孫さんのかわいらしい話しをする同僚と今日は笑い合うことでした。

 さて、私が同僚にどんな風に様子をみるか、について話したことです。

 一人っ子の初孫で、みんなにかわいいかわいい、と育てられていたお孫さん。
自分が言葉を発する前に、行動するより先に、父が、母が、祖母が、祖父が…、
色々な欲求、要求を満たしてくれていたかもしれません。

 そんなことを、ちょっとまわりの大人は意識してみる。

 お孫さんは全く言葉を発しないのか、発する機会を奪われて、その必要を感じていないのか?
そこをちょっと観察してみたら?

 言葉をほとんど発しないのなら、
「お水飲むの?」「お人形かわいいね。」とお孫さんの要求やしていることを言語化して、
お孫さんに自分がしていることを言葉で意識化する手伝いをしてみる。

 言葉を発しそうなのに、周りが先にお膳立てしているなら、
まわりの大人はお孫さんのすることをじっと見て、何かして欲しそうでも、何もせず、
「何かなぁ?」ともどかしくても、待ってあげるのも大事かもしれないねぇ、
そんなことをその時、同僚に話しをしたことでした。

 大事に大事に、かわいがられているお孫さん。
周りの大人はお孫さんの一挙手一投足に視線を釘付けにして、その魅力にメロメロなのでしょうね。

 遠い昔の私も、そうやってかわいがられていたもんだ、と
孫自慢の孫に骨抜きの同僚の話しを聞きながら、遠い昔の自分を思い出すことでした。
 
コメント
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