大川小裁判・証人尋問 地裁、「生存教諭」の証人尋問行わず(宮城16/04/21)
河北新報によると,河北新報によると,石巻市大川小学校事件の津波災害を巡る損害賠償請求訴訟の口頭弁論が4月21日、仙台地方裁判所であり,高宮健二裁判長は東日本大震災の発生当時,校内にいた教職員11人のうち唯一生き残った男性教務主任Aについて,原告(被害者遺族)の証人尋問請求を却下したそうです。Aが心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されたことなどを考慮したとみられるそうです。訴訟は6月29日に審理を終わるそうです。
訴えによると,教職員は震災発生後の約45分間,児童に校庭で待機するよう指示。その後、津波が押し寄せ,訴訟対象の23人を含む児童74人と教職員10人の計84人が死亡・行方不明になったのです。
この裁判は,あくまでも,民事裁判ですが,このAの刑事責任(業務上過失致死罪)についても,立件に向けた捜査がなされるべきでしょう。
それこそが,被害者遺族の本望である可能性はあるのです。