最近週末はやたらとイベント列車の運転が多い。先月からは毎週のように全国各地で何かと運転があるから、どれをどう撮ろうか嬉しい悩みの連続だ。ひと昔を思えば、まだ全国的に団体用の車輛、いわゆるジョイフルトレインが揃っていて、この行楽の時季を迎えると、普段走らない線区に色々入線して楽しませてくれたが、あのころを思えば、世の中まだ景気も良かった時代。それを考えると、この運転本数、団体列車とはいえ本当に景気が戻りつつあるのだろうか。そう願いたいものだ。
で、今週はというと、この三連休に、団体列車の「天の川」が運転された。何でこの時期に「天の川」?なんて思うものの、企画を聞いたら相当マニアック。24系寝台車6両は現在の常としても、列車自体東京駅から発車、しかも、DD51牽引という内容。それもHMまで取り付けるという凝りようだ。現在の鉄道ブームに乗った過去の列車シリーズの一端なのかもしれないが、昔の急行「天の川」のことを考えなければ、これもこれで受け入れられるというものか。電化前の羽越線のイメージでDD51の「天の川」となったのだろうが、だとしたら、企画した人はかなりの鉄チャンということになるのだが・・
都心のド真ん中にDD51が走る!このこと自体で相当な人数の鉄チャンが集まるだろうことは間違いないから、撮影に関しては、直前まで本気にはなれなかった。しかし、結局は時間に都合をつけて朝の回送を狙いに都心に出てみた。連休のまだ明けやらぬ渋谷へ着いたのが、通過30分前。すでに5~6人の方々がカメラを構えておられたが、どちらかと言えば拍子抜け、鈴なりになっているものかと思って向かっていたから返って気が抜けてしまった。天気予報は外れて今にも泣きだしそうな黒い雲が湧いている。昔のいうところの、山貨を走る団臨。友情出演でE231系の山手線にもご登場願いたかったが、それも叶わず、ゆっくりとした足取りで回送「天の川」はやってきた。後追いだから仕方ないが、機関士の後ろ姿が見えているのは何とも・・・
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2013(H25)-11-02 回9842レ DD51842 「天の川」 JR東日本/ 渋谷-恵比寿