巷で人気の65PFカラシこと、EF652127号機。アントンKには未だにその人気の意味が解らないでいる。おそらくオンリーワンという希少性から来るものだとは思っているものの、いわゆる更新塗装として一括りで長年考えてきた者にとっては、どれも同じに見えてしまうというのが本音だ。決して原色が良くて更新が改悪だとは思わないが、機関車にも歴史を感じる年齢になるとなかなか素直に受け入れられない気がしてくる。
それはともかく今回は、EF64によるカラシ更新機。前面の貫通扉がカラシ色に塗られていることから、通称「カラシ」と呼ばれているが、このEF64が活躍していた時代には果たしてそんなあだ名があったかどうか定かではない。もともと広島工場入場車がこの奇抜な塗色になったが、何台この塗装機が出現したかは知る由もない。明るいブルーとホワイトとの組み合わせは、現在孤軍奮闘のEF652127号機と同一ではないだろうか。
中央西線もまだEF64の0番代の時代。たまたまやってきた広島更新機に落胆した思い出が蘇える。
2006-04-22 5883ㇾ EF6467+73 JR東海/中央西線:釜戸付近