アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

EF58+12系の宗教臨

2018-11-05 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

曇天の昼下がり、品川駅に宗教臨が到着する。

この頃は、いくらEF58が長い12系編成をけん引してきても、大した被写体ではなく、機番によってはフィルム消費を抑制するため、シャッターを押さない場面も多々あった。35mmでは36枚撮り、バケペンに至っては、何と10枚しかシャッターが切れない。こんな時代だったから、1コマ1コマ大事に撮影する気持ちは、今では考えられないほど深かった。ブローニフィルムの扱いも独特で、最後の駒に近ければ、光が入りやすくなり大事な1コマが台無しになるから、メインの駒は可能な限り後半で切るな、とは大変几帳面な先輩の教えであった。

今となっては無用の長物となり、こんな思いも懐かしく思い出されるが、現代のデジカメに至っても、どこか当時のカメラに向き合う心得のようなものをいつも考え、同じ気持ちで接していきたいし、可能ならば、より若い世代にも伝えていきたい。

電柱が林立し、編成も切れてしまうこの品川進入が、当時気に入って何度か足を運んでいる。次々とポイントをまたいで、ダブルクロスに入るゴハチの姿は、威風堂々としておりカッコよく映ったもの。ここでは、東京区の49号機を掲載してみる。

1978-10-15   8342ㇾ  EF5849    12系    東海道本線:品川にて