アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

国境を越えてきた列車たち~EF65PF

2020-02-06 19:00:00 | 鉄道写真(EL)

今季最大の寒波が日本列車を襲い、関東地方も今日一番の寒さとなった。一日中北風が強く寒さが身に染みた日和となった。最もこの冬は、いつにもまして暖冬を感じる日が続いていたからなお更寒さが堪えたのかも。これが本来の寒さのはずなのだ。すでに立春を過ぎ、花の便りも聞こえてきている最中、暦も少し逆戻り・・東京にもまだ雪が降り積もる可能性だってあるかも、だ。静かに心して待ちたい。

このシーズンの鉄道撮影は、北国からやってくる長距離列車に魅力を感じていたものだ。冬型が強まり、関東平野はカラカラの快晴、しかし国境を越えた新潟は大雪というパターンを数多く経験し、撮影にもこうした列車を敢えて狙って出向いたことも多かった。白銀の世界で撮影することもあったが、場合によっては撮影どころではなくなる気象状況になり、こればかりは運しだい。実際に現地へ出て、臨機応変に行動を組み立てることが必要だった。現代のように簡単に列車情報が入手できれば、それを糧に撮影に挑めるが、当時では、そんなことは望めず、持久と忍耐の試練が続いたもの。今となっては良い思い出なのだが・・・

臨時「夢空間金沢」という列車が上越国境を越えて上京してきた。快晴の青空のもと、雪化粧した列車が上野へ急ぐ。こんな風情ある光景がアントンKは好きだった。おそらく初めて見たのは、東北本線の急行「津軽」や「八甲田」といった夜行列車で、雪にまみれた客車編成に魅力を感じ、それをけん引するEF57やEF58が頼もしく思えたもの。そして列車を思い旅情を感じたものだ。

1994-02-14   9042ㇾ EF651024 夢空間金沢号 JR東日本/高崎線:北藤岡付近