アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

いつも撮影の中心にいた夜行列車への想い

2020-02-12 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)

長年鉄道撮影を続けてきた意味は、いったい何だったのだろうかと考えることがある。好きなものを好きな時に撮影する、したいというスタンスは昔から変わっていないが、撮りたいものが、鉄道に限らず少し変わってきたことは、若い頃からすれば考えられなかったこと。また機材がデジカメになってから、写すそのものの行為がとても面白く、また新たな世界が広かった気がしている。これは、フィルム時代には思いもつかなかったことで、新しいジャンルと言ってもいい。とにかく現代のカメラには興味が尽きないのだ。

アントンKが長年鉄道撮影をしてきて、その撮影の核になっていたのは、間違いなくブルートレインを含む夜行列車だった。国鉄時代やJR化後に関係なく、常に行動の中心にあったと思っている。もちろんそこには、魅力的な機関車たちが関わってくるが、一夜を通して終着駅を目指す夜行列車は、旅情に溢れロマンのある列車であり、被写体と感じて、何とかそんな列車たちを写したいと思ったもの。急行列車が年々淘汰された反面、ブルトレにヘッドマークが復活し、気合が入ったことも今では懐かしい。こうして見返してみても、満足いくものも少なく、今更ながら歯痒い想いも残ってしまうが、それこそ自分の趣味の履歴として、大事に心に留めておきたいと思っている。

ここでは、思い出に残る1枚から、朝日を浴びて東上するブルトレ「あさかぜ」。日の出直後の函南の築堤は、霜が降りてシンシンとした空気に包まれていたが、朝日が射しこむと同時にやってきたEF65PFの「あさかぜ」は、威風堂々、王者の風格をもって目の前を通過。あの興奮が記憶の中から蘇る。

1981-01-06  10ㇾ EF651116「あさかぜ4号」 東海道本線:函南付近