模型屋巡りの合間を見て、カメラ片手に列車の撮影に勤しんでいた時代。経済的にも時間的にも両刀使いは困難で、どちらか一方の究極の選択を迫られた時、当時はあまり迷うことなく鉄道撮影を選んだ。それには理由があり、アントンKの年齢で現役の蒸機をほとんど知らないことへの歯痒さを引きずり、少しでも周りの友人達に近づきたいという単純な思いから来るものだった。こうして昔の画像をあらためて眺めているが、やはりあの時代の1年2年の差はとても大きく、経験も少ないアントンKは、より多く撮影の機会を持ちたいと考えていたのだ。鉄道模型は、将来いつでも復帰できる、という半分誤った考えのもと、さらに鉄道撮影に傾いていくことになる。これには、当時アントンKの周りにいた友人達の影響がとても大きい。そして今自分の人生を考えた時、無くてはならない人達へと変わっているのである。年に何度も会わず仕舞いになり、そう思うと寂しいものだが、これからも出来るだけ時間を共有し、鉄道趣味の世界を楽しみたいものだ。
話題にした、やはり国鉄時代の画像から1枚。中央高架線をいくEF65P型貨物列車。八王子までは首都圏を走るEF13・15が活躍していたことは以前にも書いたが、その中で午後には、新鶴見機関区の運用があり、配置機関車の共通運用でよく八王子まで入線することがあったようだ。当時は、EF15狙いで待機して、そこへ65Pがやってくるとがっかりしたもの。でもこうして今見ると、高架線のEF65P型は珍しく感じてしまう。欲を言えば、せっかくの複々線、どこかに国電でも写り込んでいればなお良かった。アントンKがまだ駆け出しの時代、見れば緊張感が未だに伝わり不思議な感覚になる。
1978-09-09 3485ㇾ EF65505 中央線:吉祥寺付近
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