鉄道を撮影したことがある方なら、一度は訪れたことがある駅、田町。この駅の東京寄り先端は、大昔から気軽に列車の撮影を楽しめるポイントとしてファンの間では有名だった。その昔、月刊誌等で度々ブルートレインの写真が掲載され、アントンKにとっては憧れの地でもあったことを思い出す。
掲載写真の日も、夕方下る寝台特急の撮影に出た時のもの。東京発16:30の「さくら」からスタートする下りのゴールデンタイム。諸先輩方の写真を参考にしてホームの先端に立っていた。これは、フィルムのコマ順からして、そのゴールデンタイムより前に撮影していた当時の国電。山手線、京浜東北線の主力は、ご存知103系電車。上り下りどちらも離合しているところへ、東海道線がアウトカーブから迫ってきたシーン。同一画面に4列車を入れて撮影しているが、見苦しい画像も当時の腕を考えればこれが限界だろう。モードラも無く、旧い200mm単レンズを構え、もちろんマニュアルフォーカスでピントを追った。こう考えると、何て現在は楽勝でシャッターを切っているのだろうか。技術の進歩はやはり偉大なことに思えてしまうアントンKなのだ。背景に写る「ナショナル」の看板も懐かしいが、ここでも大きなダブルクロスポイントが画面の真ん中に鎮座している。やはりポイント、当時から好きだったのかもね・・・
1975-09-26 335M クモユニ74ほか113系 東海道本線:新橋-品川
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