DD51重連に感動したのは、北海道で見た急行「ニセコ」だった。当時はまだうんと遠いイメージだった北海道で、山線を全力で疾走するDD51重連は、若いアントンKをくぎ付けにしたことは間違いない。赤いデーデーが出力全開で目の前を通過した時の迫力は、まだ経験のないアントンKを驚嘆させるのには十分過ぎていた。と同時に、諸先輩方のC62重連けん引急行「ニセコ」の雄姿を思い浮かべて、一度でいいから撮ってみたかったと何度思ったことか・・・大自然の中でのこうしたシーンは、一生の宝物だろう。もちろん、後年ブルーになったDD51重連によるブルートレイン群も大好きだったが、それぞれ魅力的に映り比較することは出来ない。
長万部を発車し、いよいよ山線へと向かう急行「ニセコ2号」。出力を上げながら、ダブルクロスポイントを抜ける姿は、今思い出しても涙もの。アントンKの鉄道撮影の原点がここにある。
1978-08-29 103ㇾ 急行「ニセコ2号」 DD51616+748 函館本線:長万部にて
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