杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

スマグラー

2012年05月01日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2011年10月22日公開 114分

砧涼介(妻夫木聡)は、役者志望の25歳フリーター。その夢に挫折し、パチスロ店でつまらない儲け話に乗って失敗し多額の借金を背負い、返済のために、裏社会の便利屋・山岡(松雪泰子)の紹介で秘密の運送屋=スマグラーの仕事をすることになる。運送の仕事を仕切るジョー(永瀬正敏)とジジイ(我修院達也)と初仕事で、依頼された荷物は田沼組組長(島田洋八)の死体だった。危険な荷物の運搬と処理がスマグラーの仕事。高額報酬の理由はそこにあったのだ。一方、組長を失った田沼組の幹部、西尾(小日向文世)、河島(高嶋政宏)らが動き出す中、組長の若妻・田沼ちはる(満島ひかり)は、その様子を冷ややかに見つめていた。やがてチャイニーズマフィア最強にして伝説の殺し屋二人組、背骨(安藤政信)と内臓(テイ龍進)の名前が挙がり、砧たちのもとに新たな依頼が舞い込む。失敗の許されない「荷物」だったが、砧の人のよさが災いして、人生最悪の失敗をしてしまう。絶体絶命の大ピンチの中、これまで真剣に生きることを放棄してきた彼が、初めて自分で決意し、一世一代の賭けに打って出る。果たしてその運命は……。


出演俳優はそれぞれ良い演技してると思うんですが・・・あらすじを確認せずに借りた自分が悪いのだけど、思っていたのとは全く違った内容でとにかく痛いぞ!!

そもそも、裏社会に縁がない身には、画面で起こっている事が現実世界でもあるのかどうか想像すらできません。というか、したくないと頭が拒否してる。特に拷問シーンはね。ブッキー渾身の演技なのに早送りで飛ばしてしまったよ。

つまらない日常から生と死が隣り合わせの異常な世界に放り込まれた砧が、そうなって初めて生きることへの執着に気付き変わる様子が、拷問を通して伝わってくる迫力ある映像・・なんだけど、こちらの方が向きあう強さを持ってないと辛いだけだぁ。拷問が砧の役者根性に火を点けたなんてイタ過ぎだもの。

それにしても高嶋兄弟、最近トリッキーな役ばかりって気がしますが彼ら自体がアブナイ奴に見えてしまうくらい演技力があるってことかしらん

暗殺者として大勢を死に葬ってきた「背骨」の内にある死への恐怖や、ぶっきらぼうなジョーが持っていた熱い信義の情なども丁寧に描かれているのは良いですね。

でも・・・二度観ることはないかな。

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