杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ブルー 初めての空へ

2012年05月21日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2011年製作 アメリカ 劇場未公開 96分

ブラジル・リオで密猟者に捕まり、アメリカ・ミネソタに連れてこられたコンゴウインコの雛が、トラックから振り落とされたところをリンダという女の子に助けられ“ブルー”と名付けられ育てられた。時は過ぎ、成鳥となったブルー(声:ジェシー・アイゼンバーグ)は、飛べないけれど、リンダ(レスリー・マン)と一緒に小さな田舎町の本屋で仲良く暮らしていた。ある日、鳥類学者チュリオ(ロドリゴ・サントロ)が二人のもとを訪れ、ブルーが絶滅種のインコであり、種の保存のために雌とつがわせたいと申し出る。リンダは悩んだ結果、ブルーを連れてリオへ行くことを決意する。リオの環境保全センターでブルーは同じ種のジュエル(アン・ハサウェイ)に出会い、一瞬で恋に落ちるが、ジュエルは気の強い野性の鳥で何とか逃げ出そうとしていた。その夜、ブルーとジュエルは何者かに捕まり鎖で繋がれてしまう。彼らの逃げるための冒険が始まった・・・。


3Dアニメですが、レンタルDVDなので普通に2D再生で鑑賞しました。
原題の『RIO』は、リオ・デ・ジャネイロのことで、南国ブラジルの美しい自然やカラフルな鳥たち、沸き立つサンバのリズム、カーニバルの熱気も忠実に華やかに描かれていて見ているだけでも楽しくなってきます。
『アイス・エイジ』シリーズのスタッフ製作ということで、レンタルDVDには「アイス・エイジ」のマスコットキャラ・スクラットの短編も収められていました。

巣から落ちて密猟者に捕まったブルーはその記憶がトラウマとなったのか飛べない鳥になっていました。でも優しい飼い主のリンダと幸せに暮らしていたのです。そんな彼が突然連れてこられたのは故郷リオ。でも人間との暮らしの長い彼には広い空よりカゴの中の方が快適なの。そんなブルーにジュエルは落胆を隠せません。再び密猟者の一味に捕まった二羽ですが、ブルーはリンダの元に戻りたい一心で、そしてジュエルは自由を得るために逃げ出します。

その逃走の冒険の中で、徐々に互いを意識し、大事な相手になっていくのです。何度も飛ぼうとしては、失敗してしまうブルーが、ジュエルを助けたい一心で遂に飛べるようになるというストーリーはありふれてはいるけれどやはり感動シーンではあります。

彼らを助ける仲間たちも個性的です。子沢山で気のいいラファエル(ジョージ・ロペス)、陽気なニコ(ジェイミー・フォックス)とペドロ(ウィル・アイ・アム)、鎖を切る手伝いをしてくれたブルドッグのルイズ(トレーシー・モーガン)たちが賑やかに物語を膨らませてくれます。

孤児のフェルナンドは、お金のために二羽を攫う手伝いをしますが、後悔してリンダたちに手を貸します。貧しいリオの現状にも目を向けながら、ちゃんと救われる結末は、安心して子供と鑑賞できるでしょう。

悪役は密猟者のマルセルと手下の二人と、キバタンのナイジェル(ジェマイン・クレメント)。ナイジェルは、スター街道からの転落人生らしい。元々性格悪そうに見えたけどね~~。手下の二人がお間抜けなのに比べ、執拗に二羽を追い詰めていくナイジェルの悪さが際立つけれど、お子様向けということで、最後は笑えるオチが待っていました。ナイジェルが手先に使ったサル(マーモセット?)たちも面白かったな

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