2012年5月11日公開 アメリカ 99分
学歴を理由に、長年勤めていたスーパーをリストラされたラリー・クラウン(トム・ハンクス)は、再就職のためのスキルを身につけようと、短期大学に入学する。スピーチの授業を担当する教師メルセデス・テイノー(ジュリア・ロバーツ)は、いつも仏頂面で不機嫌だった。彼女は結婚生活の破綻からアルコールに走り、教師としての情熱を失っていたのだ。初めてのキャンパスで年齢も境遇も違う様々な人々と出会い、充実した日々を送り始めるラリーと、彼との交流を通して再び自分と向き合い始めるメルセデス。果たして2人はこの教室で、幸せな未来を見つけることが出来るのか……?
トム・ハンクスとジュリア・ロバーツ。大物共演で安定感のある物語ですが、若者受けする作品とは言い難いかも(^^; 中年世代向けのヒューマンラブコメです。
ラリーが店主から首を言い渡される場面にいた、かつての同僚が嫌な奴。おそらく仕事ではラリーの方が実力者だけど、大学出という免罪符を振り回してラリーの不幸を嘲笑うの。でもちゃんと後半でどんでん返しが用意されてます。「明日は我が身」という言葉をこんなに爽快感を持って楽しめるなんて
な演出。
バツイチで妻の分の家のローンも残っているラリーは職探しに躍起になるけれど、不況の折、学歴のない彼をどこも雇ってくれません。そこで隣人のラマー(セドリック・ジ・エンターテーナー)に学歴を身につけるようアドバイスされ、短大に入学したラリー(数講座だけの日本ならさしずめ「市民講座」のようなニュアンスなのかしら?)は、学生部長から「スピーチ」と「経済学」を薦められます。
「スピーチ」の女教師はやる気のなさ気な態度ですが、向学心に燃えるラリーはお構いなしに学生ライフを満喫していきます。同じ講座の学生たちも彼がおじさんだからと揶揄したり無視することなく自然に接しています。(日本の夜学みたいな感じかしら?)ガソリン代節約のために車をスクーターに換えて通学するラリーは、「経済学」の授業で一緒になったタリア(ググ・バサ=ロー)に誘われ、彼女の恋人デルの率いるスクーター仲間に入ります。一人だけ世代の違うラリーが溶け込めるのか?と思うのは要らぬお節介で、ヘアスタイルやファッション、インテリアまでセンス良く改造されて、イケてるオヤジに大変身!ラリーの方も彼らをラマーのガレッジセールや海軍時代の仲間フランクのレストランに連れて行って互いに刺激を受け合っている様子が楽しく描かれていきます。また、それが縁でフランクの店で働くことも決まり、どんどん運気向上していくの
。
一方メルセデスの方は、売れない作家の夫ディーンが、隠れてアダルトサイトばかり見ているのが不満。結婚生活もうまくいってなくてストレスを酒で紛らわせていましたが、ある晩遂に夫の本音(巨乳好きという理由が笑えるが
)を聞いてしまい遂にプッツン!!車を降りてバス停に佇む彼女を見かけたタニアがラリーに家まで送るようアドバイスしたことから、互いに気になる存在になっていくという、お決まりのコース。
(確かにディーンは良い夫とは言えないですが、メルセデスにも欠点が多々あるように見受けられて、一方的に追い出されてしまうのは何だかな~ほんの少しだけ同情しちゃったよ)
そしてまたまた定番の誤解と嫉妬。でも結局は・・・という展開です。
恋愛以外に面白かったのは経済学のマツタニ教授とのエピソード。講義は自分の著書が教材で、授業中の携帯は取り上げ、寒いジョークで学生を引かせるなど、いかにも日本人という設定キャラが笑えます。(もちろん英語で講義してますが)しかし、真面目に講義を受けたラリーは、家のローンから解放され新しい一歩を踏み出す知恵を学びました。
そして「スピーチ」のクラスの最終試験でのラリーのスピーチは他の学生のテーマもさりげなく入れながらの堂々たる内容でしかもけっこう感動的なの。
タニアとメルセデス、二人の女性によって変わっていくラリーの姿は、ある意味「中年の星」です
前向きさと向学心って大事よね」
登場人物が基本的に「良い人」ばかりなのも安心して楽しめました。
学歴を理由に、長年勤めていたスーパーをリストラされたラリー・クラウン(トム・ハンクス)は、再就職のためのスキルを身につけようと、短期大学に入学する。スピーチの授業を担当する教師メルセデス・テイノー(ジュリア・ロバーツ)は、いつも仏頂面で不機嫌だった。彼女は結婚生活の破綻からアルコールに走り、教師としての情熱を失っていたのだ。初めてのキャンパスで年齢も境遇も違う様々な人々と出会い、充実した日々を送り始めるラリーと、彼との交流を通して再び自分と向き合い始めるメルセデス。果たして2人はこの教室で、幸せな未来を見つけることが出来るのか……?
トム・ハンクスとジュリア・ロバーツ。大物共演で安定感のある物語ですが、若者受けする作品とは言い難いかも(^^; 中年世代向けのヒューマンラブコメです。
ラリーが店主から首を言い渡される場面にいた、かつての同僚が嫌な奴。おそらく仕事ではラリーの方が実力者だけど、大学出という免罪符を振り回してラリーの不幸を嘲笑うの。でもちゃんと後半でどんでん返しが用意されてます。「明日は我が身」という言葉をこんなに爽快感を持って楽しめるなんて

バツイチで妻の分の家のローンも残っているラリーは職探しに躍起になるけれど、不況の折、学歴のない彼をどこも雇ってくれません。そこで隣人のラマー(セドリック・ジ・エンターテーナー)に学歴を身につけるようアドバイスされ、短大に入学したラリー(数講座だけの日本ならさしずめ「市民講座」のようなニュアンスなのかしら?)は、学生部長から「スピーチ」と「経済学」を薦められます。
「スピーチ」の女教師はやる気のなさ気な態度ですが、向学心に燃えるラリーはお構いなしに学生ライフを満喫していきます。同じ講座の学生たちも彼がおじさんだからと揶揄したり無視することなく自然に接しています。(日本の夜学みたいな感じかしら?)ガソリン代節約のために車をスクーターに換えて通学するラリーは、「経済学」の授業で一緒になったタリア(ググ・バサ=ロー)に誘われ、彼女の恋人デルの率いるスクーター仲間に入ります。一人だけ世代の違うラリーが溶け込めるのか?と思うのは要らぬお節介で、ヘアスタイルやファッション、インテリアまでセンス良く改造されて、イケてるオヤジに大変身!ラリーの方も彼らをラマーのガレッジセールや海軍時代の仲間フランクのレストランに連れて行って互いに刺激を受け合っている様子が楽しく描かれていきます。また、それが縁でフランクの店で働くことも決まり、どんどん運気向上していくの

一方メルセデスの方は、売れない作家の夫ディーンが、隠れてアダルトサイトばかり見ているのが不満。結婚生活もうまくいってなくてストレスを酒で紛らわせていましたが、ある晩遂に夫の本音(巨乳好きという理由が笑えるが

(確かにディーンは良い夫とは言えないですが、メルセデスにも欠点が多々あるように見受けられて、一方的に追い出されてしまうのは何だかな~ほんの少しだけ同情しちゃったよ)
そしてまたまた定番の誤解と嫉妬。でも結局は・・・という展開です。
恋愛以外に面白かったのは経済学のマツタニ教授とのエピソード。講義は自分の著書が教材で、授業中の携帯は取り上げ、寒いジョークで学生を引かせるなど、いかにも日本人という設定キャラが笑えます。(もちろん英語で講義してますが)しかし、真面目に講義を受けたラリーは、家のローンから解放され新しい一歩を踏み出す知恵を学びました。
そして「スピーチ」のクラスの最終試験でのラリーのスピーチは他の学生のテーマもさりげなく入れながらの堂々たる内容でしかもけっこう感動的なの。

タニアとメルセデス、二人の女性によって変わっていくラリーの姿は、ある意味「中年の星」です


登場人物が基本的に「良い人」ばかりなのも安心して楽しめました。
