2018年製作 ウクライナ 100分
少年ヴラドはサマーキャンプ中に迷い込んだ森で、変圧器のカタチをした奇妙なロボット“ボボット”と、教授と名乗る風変りな男に出会う。その男は、今、地球には“回収者”と呼ばれる異星人の脅威が迫っていると言う。さらに、それを阻止できるのは、なんと予言の書にその名を記されたヴラドだと断言。終焉りが近づいている地球の運命を託された少年。果たして彼は、異星人の脅威から地球と人類を守ることができるのか!?
地球の命運を託された少年の冒険と成長を描くウクライナ製ジュブナイル・ファンタジーアドベンチャー作品だそうですが・・・
主人公は10歳のヴラド。サマーキャンプのビーチバレーの優勝をかけた試合の判定に関わる失敗でチームの除け者にされたヴラドが、皆を見返そうと優勝カップを盗みに相手チームの宿舎に忍び込みます。(そもそも盗んでどうすんだって話なんだけど)でもあっさり見つかってしまい、カップ(バレーの優勝カップじゃないんだけど)を持って逃げ出して森に入ったヴラドは変圧器のカタチをした奇妙なロボット“ボボット”と"教授"に捕まってしまいます。教授はヴラドが予言の書に記された“回収者”から地球を守る少年だと主張します。
回収者(宇宙人らしい)が地球を覆うシールドを破壊したために太陽フレアで全てのエネルギーが失われようとしている。教授たちはシールドを回復させるため回収者と戦っているらしい。で、その鍵となるのがヴラドなんだってさ
襲ってきた少女は回収者で、ボボットが倒しますがヴラドは助けようとします。「人類はエネルギーの奴隷」というフレーズは耳が痛い
キャンプではヴラドがいなくなってチームのリーダーたちが警察に通報しますが、やってきた警官は何故かヴラドの行方よりカップの行方を気にしています。こりゃダメだと思ったのか、リーダーたちは二人でヴラドを探しに出かけます。キャンプで子供が消えたら責任問題だもんね
ヴラドたちは教授の仲間のステパニッチの家を訪れて少女の手当てをします。教授はボボットを目的地である天文台に先に行かせますが、回収者に襲われてボボットは破壊されエネルギーカプセル?を奪われてしまいます。教授とステパニッチも襲われて気絶し、少女は仲間たちと去り、ヴラドは警官に捕まってしまいます。この警官は回収者に協力して報酬を得ていたという・・まぁ地球人にも色んな種類の人間がいるからなぁ。
そこへなぜか空からカップが落ちて来てパトカーを直撃!横転した車から逃げ出したヴラドはボボットのところへ。奪われたものを取り返せばボボットを起動できると教授に言われ、ヴラドは回収者の乗るゴミ収集車を探しに出かけます。なんでゴミ収集車??
ヴラドを探しにきた二人もステパニッチに辿り着き、一緒に教授たちを探しに行きます。
ゴミ収集車を見つけて乗り込んだもののヴラドは捕まってしまいます。彼が落とした鞄に入っていたカップの柄にエネルギーカプセルがあるのを見つけた少女。優勝カップの中にそれが入っているから警官は狙っていたのね でもなぜカップの中にそれが隠されているのかわけわからんけど。
自分の写真も一緒に入っていた→自分を人間として見てくれたヴラドを彼女は助けるんですね。彼女はヴラドに回収者は太古に地球に来てエネルギーのバランスを監視し保っていたが人類がそれを崩したので滅亡させようとしているのだと説明します。調整者と言う立場ならそうだよね~~と妙に納得!・・でも人類としてはそうですかと引き下がるわけにはいきません
ボボットの元へ行き教授やステパニッチたちと合流して、カプセルをボボットに戻して起動させると、ボボットは天文台に向かいます。
シールド発生装置を起動させようとしますが、断線箇所がありこのままでは失敗します。で、ヴラドの出番!命がけで線を繋ぎシールドを展開させて地球を救います。
「今日、人類はチャンスを得たがまた同じような危機が訪れるかどうか、未来はあなたの行動にかかっている」との文字が出てエンドロールへ。
おまけ・・・友だちに色々聞かれて「何も変わらない」と答えるヴラドですが、指先から電気が・・・
選ばれし少年が地球を滅亡から救うというお話ですが、何気に現代の環境破壊に警鐘を鳴らし、だから一人一人の行動が大事なんだよという教育的教訓も混ぜ込んでいます。 SFXの映像は凄いんだけど、ストーリーとしては穴だらけで脈絡の無さに思わず早回ししてしまったぞ