山下達郎さんの
「クリスマス イブ」を知って
まだ
あんなにヒットする前
Cityポップスという
ジャンルで括られた山下達郎さんを
少し背伸びした
社会人になった僕は
聞き始める
車も購入し、カーステレオで
好きな音楽を聴くことは
あの頃
この上なく
上質な時間だったように思う
部屋の中で
ステレオの前で
膝を抱えて
聴く音楽もいいが
移動しながら
流れる景色に乗せて
聴く音楽。
それまで
「吉田拓郎」や
フォーク関係の趣味だった僕が
山下達郎さんや大瀧詠一さんにいく
佐野元春さんへいく
それは
真逆の世界観になっていた
でも
心地良さが優先されていた
そんな時代になっていた。
山下達郎さんを聴く
それだけで
成長した自分に
優越感を感じていた。
風の回廊
コルドー
作詞、作曲
山下達郎
この作品で
なんとなく
夏に聴く
音楽が決まってきた
とにかく
夏のドライブに合う
音楽を好んで探していたように
思う。
それまで
人生とは?
青春とは?
悲しさは
むなしさは
なんて
ちょっと
重苦しく
暗い感じの歌ばかり
聴いていたから
軽く
突き抜けるような
重くない
洋楽っぽい
ノリの
邦楽。
80年代は
そういう意味でも
日本のポップスシーンは
賑やかになってきた。
フォークギターの
サウンドも嫌いじゃないけれど
何故か
もう、みすぼらしく感じてしまって
いて
時代的に
古ささえ感じてしまっていた
アコースティックサウンドのフォーク。
時代の流れ
流行に乗り遅れた
音楽から
華やかなサウンドの
Cityポップスに
断然魅力を感じていた。