たそがれ
【黄昏】
- 薄暗くなった夕方。夕ぐれ。比喩的に、盛りを過ぎ、勢いが衰えるころの意にも使う。「人生の黄昏…とかあまり歓迎されない言葉だというイメージ。「黄昏」寂しい、もう、終わった…そんな残念なイメージでも見方、考え方を違う角度で思えば1日の終わりの黄昏時という素晴らしい時間に遭遇できるのはほんの少し充実した1日だったなら太陽が沈み西の空を紅く染め上げる光景は見事なまでの鮮やかさで目に飛び込んでくる1日の仕上げの時間。ほんの一瞬黄昏時に空を見上げられる人にだけ与えられるご褒美の時間。手を止めて、足を止めて「よかった…」と呟いてしまう。肯定する自分、自分を励ますように確認するひと時。黄昏を寂しく思うのも、残念に思うのも悔いがある時にはその感情に支配されがち人生にもやがて黄昏時は誰にもやってくるみんながみんな納得できるその時を持ち合わせてはいない、だろうけど…それまでの1日、人生を振り返る時その所ところに会えて良かったと思える人だったり、一生懸命だった瞬間だったりが必ずあったはず終わりが近づいている瞬間にも否定ではなく肯定で終わりたいどうしても負の感情に取り込まれやすいけれどこんな時だったからこそ良かったんだと、今だったから成立したんだと「たら」「れば」を考えがちな僕だけどもう少し黄昏なきゃ見えてこない景色があるのかもしれない。「良かった…」と言えるそんな優しい自分になれる黄昏に乾杯。