あの夏 僕はトシくんと
トシくんの姉ちゃん、そして
姉ちゃんのフィアンセのみゃちゃんの4人で深夜から
北陸の海へ
遊びに行くことになった
夜出れば
翌朝から
海の綺麗な北陸の海へ着く。
僕は初めての北陸の海だった。
前の年1979年の夏は篠島で吉田拓郎
Islandコンサートにトシくんと
参戦して、翌年になるのか、というと1980年。の夏
そう
もんた&ブラザーズ ACT1というアルバムが発売された
頃だったから…
「ダンシングオールナイト」の大ヒットで
ブルースシンガーであり、あのハスキーボイスに僕もやられたクチである。
待望の新譜 ACT1を仕入れて
トシくんの部屋で聴いた
もんた&ブラザーズのアルバムは
新しい音、新しい印象
何もかも身体に染みてくる感じがした。
芯の通った歌い方
日本人にないブルーススピリッツといったら大袈裟だけど
本場のブルースシンガーのそれはアクが強い印象だったから
もんたさんの歌う歌は
日本人にあった
初心者にも優しい
聞かせるブルースのようだった。
のめり込んで
聞いたアルバム
『ACT1』
何回も何回もきいて、カセットにダビングして
そして
僕たちはあの時
もんた&ブラザーズのこのアルバム入りのカセットが宝物だった。
北陸の海へ行く車中にも
オートリバースのカーカセットに
アルバムACT1を入れ
夜中じゅう
このアルバムを聴きながら
歌いながら
そのうち寝落ちしながら
北陸の海へ向かった僕たち。
初めての北陸の海へ着いたのは朝方
7時ごろ
少し肌寒い浜辺近くに車を止め
波静かな海を見ながら
また、アルバム一曲目の
Sing Song Blues
が流れだした。
あの夏。
あの夏休み中
もんた&ブラザーズのアルバムを聴きまくった。
あの夏