1 男と女のあいだには 2 おまえが十七 おれ十九 3 あれからいくとせ漕ぎつづけ 4 たとえば男はあほう鳥 5 お前とおれとのあいだには ROW & ROW ROW & ROW 黒の舟唄という歌は とてもとても 子供が聞いても わからない とても深い 歌。 まるでとても子供の口に あわない 度数の強いウィスキーのような 苦く、胸が焼けるような強い 飲み物 口から火を吹くような あのお酒のような それに近い感じを まとっている。 ♫男と女の間には 深くて暗い河がある 歳を重ねた今 やっとこの言葉の意味、 この言葉の深さを理解する この世に 男と女しか いないのに… それを分け隔てている 深くて暗い河 手を伸ばせば 届きそうな向こう岸 歩いてでも 辿り着けそうな 向こう岸 二人を訣てる河は 深くて暗い… 長谷川きよしさんという アーティストは 興味が無かった。 僕には嗜好が違っていた 酒に例えるなら 飲み慣れてない 種類のもので 刺激の強い 大人の酒 という感じ しっかりわかった上で 物語、背景、そのひとの 輪郭に惹かれることがあれば きっと、もっと 長谷川きよしさんを聴いていた だろうけど ガットギターを弾いて しかも盲目なのに… 上手すぎる演奏で とてもそれだけでも 凄いことで 暗さも手伝って 敷居が高い感じも印象にあった のかもしれない。 別れのサンバ という、ヒット曲と 黒の舟唄 しっかり聴いてこなかったが じっくり 熟成した僕の人生の 年月がこの歌を呼びよせて くれた。 なるほど 今ならわかる気がする … 子供時代が長く 人生の渋い 苦い部分をかじって こなかった 甘いもの好きな 僕だったから 苦味渋みも味のうち ということなんだと… |
作詞:能吉利人、作曲:桜井 順、唄:野坂昭如 ほか