「整髪料はどうしましょうか?」
仕上げに
床屋の主人が聞いてくる
鏡に映る散髪後の
少し間抜けな表情の起き抜けの
ような自分の顔を見ながら
「お願いします」と答えるのには
訳がある。
少し香りや
整髪料、リキッド、コロン
なんかに興味と意識し始める年頃。
思春期の始まりでの散髪。床屋での
「整髪料はどうしましょうか?」を
尋ねられ出したのは
何才頃からだったろう?
クラブ活動の時は丸坊主だったから
聞かれもしなかったのだけれど、
中学3年から高校生に上がる
頃だったのかな?
TVCMで流れてた
ナベサダさんの
「モーニングアイランド」
資生堂ブラバス
当時床屋さんの鏡のよこに置いてあった
そしてカネボウ
エロイカ
エロ!ってネーミングに反応する年頃
流石にエロイカでっ!とか言えなくて
床屋のご主人は「どっちにします?」と聞いてくる
エロイカはどちらかというと
シニア向け?大人の男性向けなのかな?
落ち着いた香り。
ブラバスは当時流行ってたような
…
そのうち
色気ついて
コロンに興味を示し始めてゆく
やはり匂いには敏感で
いい香りが好き。
自分もその香りを纏いたいと願望するも、
母親から
咎められる。
コロンなどつけて出かけるなんて
もってのほかだった。
どうにもチャラチャラしたように
思われるのだろうか?
昔ながらの考え方の親だから尚更。
思春期の男子は汗の臭いも気になる。
成長期独特の男の臭い。
若い臭いってやつ
それほど体臭がきつい訳もなく
気にすることもないけど
匂いフェチともいかないまでも
いい匂いには今も憧れる。
落ち着くし、安らぐ。
ブラバスの後は
タクティクス
これは高校卒業後就職した頃
身だしなみ的に買ったけど
そもそも
コロンをつける習慣がないので
めんどくさくなって
少し使った程度で
使わず仕舞い。
その後の散髪 床屋さんは
アウスレーゼが主流。
整髪料も床屋さんの時だけしか
つけない
なんか
髪の毛にベタベタつけるのは柄に合わない、性に合わない
そんなものぐささもあって
身だしなみのひとつとしての整髪料
リキッド
ポマード等で髪を整える習慣はなし、
コロンをつける
キザさもなし、
好きなのは
ジャンプーリンスの香り
以前パンテーンのあの甘い香りが好きで
それで髪の毛洗って
残り香を自分で確かめて満悦していた。
サラリとした、さりげない香りは
人をふと、一瞬虜にさせる。
ナベサダさんのモーニングアイランドがふと流れると
香りに目覚めた思春期の自分を
思い出す。
さわやかな
朝の島で目覚めたように
…
63才の私にとって、ナベサダは神様でした。
マイディアライフ
欠かさずエアチェックしてました。
一時期友達の影響からフュージョン系の音にどっぷりな時がありました。
その入門的な祖
世界のナベサダさん!
マイディアライフ!鉄板ですよね。詳しく知らないミーハーな僕でも少しは良さがわかったような気持ちで聞けるナベサダさんの音。安らげます。😊