2枚目のシングル
「裏切りの街角」
1975年6月5日発売。
デビューして
甲斐バンドの方向性スタイルは
模索中だったようだ。
オリコンベスト10入りを果たしたもののこれが甲斐バンドとしての
スタイルなのだろうか?と思いつつ
デビューシングル「バス通り」といい「裏切りの街角」も
フォーク調 歌謡曲、
もっといえば詩の世界は
浪花節演歌の世界に近い
日本人の別れの情景
ドロドロの別れの情景なのに
バンドスタイルで歌う事で
若者の歌になって聴こえくるから不思議だ
これが吉幾三さんとか
森進一さんなんかが歌ったら…
しっかり演歌になるだろうね。
サビの
♪シトシト五月雨 わだかまり
コーラスが効いてて
後の本格的ロックバンドスタイルとは程遠い位置での演奏表現ではあるけど
福岡博多から
チューリップが売れて
海援隊も売れて
甲斐バンドも後を追い
手探りで温度差を感じながらの
作品発表し、
本来の目指すスタイル
現実的活動方針スタイル
軋轢の中
矛盾の中
活動していた時だった1975年
音楽シーンの潮目の変わったその年
次の波が
次の船乗りたちが
満を辞して新しい扉を開く
準備を進めていた1975年。
主張するロック
インテリロッカー甲斐よしひろ
理詰で構築するその計算された部分を見せないように
爆発的なエネルギーに隠して
歌に投げ込んでくる
後のスタイルとは
別の
「裏切りの街角」
コーラスワークが
心地よい
まだフォークロックと言われたころの甲斐バンド
学生のコピーには
チューリップ
甲斐バンドは
選択肢の一つだ
どちらも
バンドでの演奏には
心踊る曲が多い。
♪雨に煙る街並みを
息を切らしかけつづけた
5月の雨
五月雨を表現する
出てくる歌では
この「裏切りの街角」が浮かぶ。
今日もシトシト
五月雨…
5月の雨って少し
センチになる。