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松本隆の松田聖子への恋愛色(こいいろ)歌

2020-11-23 06:42:00 | 雑記
松本隆さんの
詩には
「〜色」というキーワードが
入ってる

ロックバンド
「はっぴいえんど」
で展開してきた
日本語のロック
というところから
歌詞に関して
読んでいきながら突き詰めると
意味の合わない箇所が
あったりする。

でも 松本隆さんは
ロックだったのだから
詩の世界では
いくら 女の子が歌おうが
男の子が歌おうが
おじさん、おばさん歌手が歌おうが
その歌の世界は
「ロック」になっていたのだ
(細かい事は気にするな!それがロックだ!)
とでも言いたげな…


その「色」においても
恋愛色(こいいろ)を表現している
松本隆さんがイメージした恋愛対象の女性像を詩というフィルターにかけて投影して
現れたのが、現そうとしたのが
「松田聖子」だったのではなかったのか?

松田聖子さんの
色…がついている歌のタイトルには
「白いパラソル」から始まって…
その前に
「白い貝のブローチ」というアルバム作品から
松本隆さんの松田聖子さんへの
作品提供がスタートされていた。

それから
「赤いスィートピー」
「ピンクのスクーター」
「水色の朝」
「小麦色のマーメイド」
「黄色いカーディガン」
「Blue christmas」
「赤い靴のバレリーナ」
「蒼いフォトグラフ」
「真っ赤なロードスター」
「ピンクのモーツァルト」
「銀色のオートバイ」
「白い夜」
「瑠璃色の地球」
「ピンクの豹」
歌のタイトルだけでも
色を表して、歌詞に関していえば
もっと色々と表現に
使われている
松本隆さんの
恋愛色。

とくに、
松本隆 呉田軽穂 松田聖子の
トライアングル
三位一体で表現された作品は
群を抜いている。

ユーミン独特のサビの作り方
特に
それを松田聖子さんが
表現すると
等身大の彼女のプロフィールを
超えたところに
大きく人の心に入り込んで
映像化され
美しくイメージされる

松本隆 呉田軽穂(ユーミン)
松田聖子で出来上がった
作品はファンのみにあらず
人の心に響く作品となっている。

「赤いスィートピー」
「制服」
「渚のバルコニー」
「レモネードの夏」
「小麦色のマーメイド」
「マドラスチェックの恋人」
「秘密の花園」
「瞳はダイアモンド」
「蒼いフォトグラフ」
「Rock'n rouge」
「ボン・ボャージュ」
「時間の国のアリス」
「永遠のもっと果てまで」
「惑星になりたい」
と三位一体作品の凄さは
全て
松田聖子さんの絶頂期を支えた
作品だということ
松本隆 呉田軽穂という強力な
エンジンを得て
他の追随を許さなかった
圧倒的なチカラを得たであろう
強力なブレーンをも味方につけた
独り勝ちだった
松田聖子さん

時代の象徴アイドルとして
山口百恵後のトップアイドルの在に
ついた彼女は
今となっては、彼女が
最後のグループでない
ピンのトップアイドル
となってしまった。
(まだ、現役で活躍中ではあるが…)


松本隆さんが
作品を提供し続けていくたびに
よりイメージを
具現化させ それを
完成させていった
松田聖子というアイドル。

そんな松本隆さんから
聖子さんへの
手紙がまた、
唸るコトバで綴られているのだ
松田聖子さんのアルバムに寄稿された松本隆さんの手紙より…



スタジオの電動ドアが開くと

聖子さんが現れる

身体の周りがボウッと輝いて

白いオーラに包まれてた。


全盛期の仕事はたいてい

前の晩に作詞して、

録音前に手渡すというもの。

彼女は2.3回軽く歌うと

メロディーを覚えてしまい、歌詞の

意味などほとんど聞かない

そこから5テイクくらい

録音すると ほぼ完成した。


あの頃は譜面など見ずに、

ぼくの歌詞の言葉の横に、

彼女しかわからない記号のような

書き込みで、紙が真っ黒になるほど。


あれから40年か。


紙の上のぼくの言葉は、

彼女の喉を通り、

空気に発声されると、

特別な言葉になり、

音楽史に焼き付いた。


アルバムのどんな片隅の

地味な曲さえ、

誰もが鼻歌で歌えるという現象は

ビートルズしかしらない。

ぼくは彼女のために詩を書き、

彼女は何百回、何千回と歌い継いだ。


たぶんぼくの言葉の中の

女性像は溶けてしまい、

彼女の毛細血管を流れて、

リアルな聖子さんと

結びついたのだろうなと推測する

作家と歌手の稀有な

同一化だと思う。

巡り合えた奇跡を感謝したい。


松本隆




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