明日の葉っぱ(8×8)=69

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赤い燈台 吉田拓郎

2022-09-04 18:20:00 | 僕の音楽日記
中学三年の時の修学旅行
その楽しい思い出の中に
忘れられない
素敵な
出会いがあった。

バスでの
箱根巡り
芦ノ湖、大涌谷
など
周ったバスの
バスガイドさん
小柄な可愛い人だった
年上の女性に憧れる年頃でも
あることもあり
もう、僕の目はハートマークだった
彼女は
自己紹介しながら
「好きなアーティストは
吉田拓郎さんです!」
って呟いた途端
クラスのみんなが
僕の方を見て微笑んでいた
僕が根っからの拓郎ファンで
それに追随するものはおらず
唯一無二の拓郎ファンであって
他を寄せ付けない
生粋の拓郎ファンであったのだから
「おおー」っていうため息が
漏れるような
驚きの声があがった。
僕はたちまち
嬉しさで舞い上がり
すかさず
何か一曲歌ってください
って
バスガイドさんに
リクエストをしたことを覚えてる

女性が吉田拓郎の歌を歌うのは
なかなか
歌いずらいし、
選曲も難しいとは思うものの
それでも
僕は
胸躍らせて
バスガイドさんが
何を歌ってくれるのか
身を乗り出して
期待して待っていた

ほどなくして
無伴奏ではあるものの
彼女が歌い出したのは
拓郎さんの
小柳ルミ子さんへの
提供曲
「赤い燈台」だった

ちょうど
「ぷらいべいと」というセルフカバーアルバムがリリースされてすぐくらいに
修学旅行はあったから
その辺の記憶は今なお
鮮明に覚えている。

彼女の歌う
「赤い燈台」
透き通るような
声に
優しく語りかける
拓郎節
小柳ルミ子さんが歌う
「赤い燈台」と
また一味違う
なんとも
優しさに満ちたものだった

うっとり聴き惚れて
夢見心地で
身近に拓郎ファンがいない寂しさから旅行で巡りあえた貴重なファン
との意思疎通
広い海原でやっと見つけた
陸地のような安堵感をその時
バスガイドさんに
感じていた

普通でも可愛いかった人なのに
ましてや
拓郎ファンというおまけ付き
なんとも、旅の良き思い出として
淡い貴重な青春の1ページだったのだ




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