2000年から活動休止していて
2003年今から17年前になる
サザンオールスターズの復活としての曲。
21世紀になってもっとも売れた楽曲だという。
夏の定番グループ
パブリックイメージのサザンオールスターズは
「とりあえず、ビール!」的な
サザンなら間違いない的な
ポジションでまず、外さない
故に、安心して聴ける。
ブランクを破って発表された
ブラス、ストリングスが効いた
ノリのいい8ビートだ
桑田佳祐さんソロの「波乗りジョニー」とかの
少し能天気な夏の歌
というより
どこか影のある たそがれを
感じさせる
雰囲気を醸しだした音で
桑田佳祐さん曰く
「垂る(しずる)感」らしい。
シズル感
涙の海で抱かれたい…
サザンらしい世界感で
サザンでしか歌えない楽曲
少し、影のある
ほろ苦さと夏の浜辺の
夕暮れ時に思う哀愁感は
サザンでしか表現できない
軽さの中に引っ掛かりが残る
絶妙な仕掛けで計算されてる
ように感じる。
君がいないビーチは
欲望の影もなく
黄昏が恋の終わりを待っていた
欲望の影と黄昏…
桑田佳祐さんの詩は
聞き流せるけれど後から
引っ掛かり、その歌詞を確認しなくてはいけないくらい
意味深なものが多い、
文学的といえば
そのようなものもあり、
語呂合わせ的だと思えば
そのようなものもあり、
なんとなく意味が繋がり
その言葉の意味に
奥行きと広がりを持たす。
僕だけの天使でいてと囁いた
夏の日は
情熱の秘事に夢中
鼓動に酔いしれるだけだよ
情熱の秘事に夢中…
鼓動に酔いしれる…
男性ならわかったようなわからんような…
あゝ、なんとなくあの事か?
なんて想像と妄想へいく
フレーズをサラッと流して歌う。
キスより甘く永遠より長く
濡れた身体に愛を下さい
とか
とめどなく涙あふれて夏は去く
とか
無常を噛み締めるだけだよ
とか
折れた心に愛を下さい
とか
我が身は枯れても
愛は死なない
とか
フレーズの最後の言葉に
文学的な古典的な
言葉がちょいちょい散りばめられてる
それがどこか引っ掛かりとなって
黄昏感を創出してる一因にもなってる。
それをひとつの
桑田佳祐節でもあるし
グループで演奏すれば
サザンらしい歌となるわけだ。
それが、逆に安心して
これ!これ!
きた!きた!なんて思わせる
サザンらしい歌として
2003年に発表された
「涙の海で抱かれたい sea of Love」だ!