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ガラス越しに消えた夏 鈴木雅之

2020-08-10 21:31:00 | 僕の音楽日記

さよならを繰り返し
君は大人になる
ときめきと とまどいを
その胸に しのばせて

さよならが言えただけ
君は大人だったね
ときめきと とまどいを
その胸に しのばせて


鈴木雅之さんソロ名義第一弾の
シングル曲。

バブル期真っ只中。
世の中 身なりも、
仕事の仕方も遊びも
それなりに
スマートに、スタイリッシュに
なっていったころ
それこそ
根性や、お涙頂戴的な
暑苦しい人情ものは
対極へ追いやられ、
ドライでクールな
生き方がかっこいい流れだった。


ガラス越しに消えた夏…
稲垣潤一さんの
夏のクラクション
と、
杉山清貴さんの
二人の夏物語
辺りが
それまでの夏のイメージソングの定番アーティスト
山下達郎、大瀧詠一、サザンオールスターズあたりを追随してきた

より、オシャレに、聞きやすく、
感情移入せずに
心に真っ直ぐに
入り込んでくるような
歌が増えてきた。

いちいち自分に置き換えたり
変換作業せずに
聞き流せる歌を歌ってくれる
アーティストが増えてきた。

音楽もひとつのBGM、
ひとつのファッション。

何を聴くかで
その人の趣味の良し悪しを
図られたりする。

♪サヨナラを繰り返し
君は大人になる


恋を多く経験する事で大人になる
色々と失敗にまみれなければ
簡単には大人にはなれない
恋の経験値は
別れの数だけ必要だと
また、それが勲章のような
そんな錯覚さえ覚えさせた
バブルの頃。

あの頃だから
こんな歌の歌詞が
出てきたのかもしれないし、
サヨナラを繰り返すことは
恥ずかしいことじゃなく
むしろ、大人への
ステップアップの為の手段として
歓迎されるべき事になっていた。


ときめきと、とまどいを
その胸にしのばせて
なかなか渋いフレーズで
好きだ!

恋することって
ときめき と とまどいが
同居する
それは
いつの時代も変わらない。

その恋の入り口の扉は閉じないで
いる
その生き方。

多分この先も
これからも
大人になってからも

そうやって恋するときめきと
とまどいをわすれずに
生きていくことは

少し素敵な事だと思える


立秋も過ぎると、このお盆の期間が
過ぎると
夏も終わりへと
空気感が変わる。
まだまだ残暑厳しい日が続いては
行くけれど…


ガラス越しに消えた…
手の届かない、手の届かなかった
夏に
思いを馳せて…















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