かぐや姫LIVE に入っている
「ペテン師」はこのアルバム
に初めて挿入された正やんの
新曲だった。
前作の「三階建の詩」では
三者がそれぞれ4曲ずつ平等に曲
作りをし、
クオリティの高いスタジオアルバム
としての
「三階建の詩」だった。
名曲
「22才の別れ」「なごり雪」が入ってる名盤である
。
比較的正やんの歌う
世界に登場する
男の人は野暮ったく気が小さく
母性をくすぐる
男性からみたら
なんでこんなやつが女性に
モテるのか?
というタイプの
男性モデルが出てくる。
この
「ペテン師」は
作詞は喜多条忠さんだけど
ほぼ正やんもこの手の男性
モデルの歌の世界は
のちに書いている
すこし、情けなく
すこし、正直もので
生きるのが下手な男
女心がわからない
でも、女性にモテる
切なさの糸が後を引くような
そんな展開の歌を
多く残す正やんにして
この「ペテン師」という作品を
新曲として
ライブアルバムから
披露してきたところに
正やんの独り立ちの準備が
徐々に整い出したと
思われた
「神田川」のヒットで
それぞれの個性を光らせる方向へ
進み始めたかぐや姫
とりわけ
正やんは
ソングライターとしての
才能がより
開いてきていた。
時代の流れを感じることの多い
この頃の歌たちだけど
「ペテン師」は
いま聞いても
そんなに古さは感じない
でも、
もう、「ペテン師」って言葉自体
死語的になっている。
今は
詐欺師
という言葉が定着しているし、
聞き慣れてる
同じ意味を持つことを表す
ペテン師
詐欺師
「ペテン師」なにやら
童話の世界から
赤い舌をだして
微笑んでる
そんなすこし悪そうで
すこし人の良さそうな
その男。
ペテン師につき…

