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チホちゃんの 個性を大切に 

2021-07-02 11:50:54 | 日記

中学卒業に際して 記念行事の中の一つ

それぞれが1冊のノートを用意し 持ち主へ一言メッセージを書いては級友から級友へと回して 最後に本人の元に帰って来るというのがあった 

成績優秀で 家族と離れ遠くの私立高校へ進んだチホちゃんが 私の個性を どのように思っていたのか知るすべもないけれど なぜか チホちゃんが私のノートに書いてくれた 「個性を大切に!」 は 今も 折に触れて私の脳に蘇る

 

パイナップルリリーの一輪

 

若いころは考えられないことだったけれど このごろの夫は 会社帰りに駅前の八百屋さんで買い物をしてくることがある

駅前まで私が出向くことは そう多くなく その日のうちに完売する八百屋さんの 良質で新鮮で しかもレジ袋が無料というのも 会社帰りの夫には都合が良いのかも

 

雨の昨日 

夫は ブルーベリーと スモモを持ち帰って来た

先日は サクランボとブルーベリーと やはりスモモ

 

夫は 自発的に果物を食べることはないので 柑橘類の皮をむくことはなく ましてやモモやスモモを 丸ごと食べることは まずない

グレープフルーツまでも一口大にして フォークを添えるのが日常なのだ

 

そんなことから 小さなスモモは実に面倒なフルーツで やっと先日のスモモを食べ切ったところ

そこへ来て また!

私は 時期的にイチゴとか キーウイ リンゴ 柑橘類など 果物の中でも成分の栄養価と 諸々の事情を考えるから 選ぶ果物が限られてくる

スモモが食卓に並ばない事情を 夫は知ってか知らずか 

 

そこで 「スモモって大変なのよね わざわざ食べるほどの価値もあるかどうか」 と漏らしたのでしたが

 

「子供のころ 果物と言えばスモモだったんだよね」

 

長野県で育った夫である

関東生まれの私は 個々の果物に含まれる栄養素と諸々の事情を優先しての選択肢

 

長野県と言えばリンゴと思うけど それは産業としての果樹園でのことなのか 育った家の庭で実ったスモモは 夫にとって 子供のころの思い出でもある果物だったのだ

 

少し前に 不治の病を患ったというチホちゃんの訃報を知った

 

会社帰りにスモモを選ぶ夫の個性を初めて知って 今日も チホちゃんのメッセージが思い出された

他の級友の誰かが書いてくれたことは 何一つ 覚えてないのに