病院の一日は朝の給湯から始まる。助看(看護助手)が大きな薬缶に入れたお茶を配ってくれるのだが、そのお茶の不味さといったら喩えようもない。強いて喩えれば馬の小便を薄めたような液体であるとでもいえようか。お茶の味は全くしないし色もお茶の色とは程遠い。
病院の隣は静岡茶市場である。裏に静岡県茶業会議所、南に小山園の成岡謹三商店といった云わば茶所静岡の中心地に位置しながらの体たらくにはあきれ返るばかりである。
そのお茶が冷めて冷たくなるころに朝食が配られる。私の場合は1600カロリーの糖尿病食である。ご飯は160グラム。メインの副食一品に焼き海苔やサラダなどの小鉢が二つ。大体はこんな程度で味噌汁がないことも多い。
その副食であるが魚が多い。鰆・鯖・鰯などの名前が判る魚だったらまだしもシルバーとかいう南米チリーあたりから輸入された得体の知れない魚ときたら生臭くて食えたものではない。魚は煮るとか焼くとか揚げるとかしっかりした方法で調理しないとだめである。それが病院などの場合はスチームとかいう加熱方法で調理するから生臭みが抜けないのであろう。
チキンカツが一度だけあった。これは油で揚げてあったからまあまあ食べられた。生野菜のサラダは美味かった。そのほかの野菜はすべて加熱してあるのだがホウレン草にせよインゲン豆にせよブロッコリーにせよ押並べて水っぽくて不味かった。冷凍ものの素材を使っている所為かもしれないが正直なところ真実は判らない。
私が普段食べている食事と違うところは味噌汁の有無と具の種類である。味噌の香りや味も極端な違いがあった。病院の味噌汁は味噌が粗悪なのか香りがまったくしないのである。出汁の味もまったくしない。具もジャガイモと玉葱などという組み合わせである。これは肉じゃがにしてもらいたい食材である。普通、味噌汁といえば葱と豆腐とか菜っ葉と油揚げとか若布と豆腐とか比較的さっぱりとした材料が多いのではないだろうか。若布とジャガイモの味噌汁というのもあったが乾燥若布を使ってあって味は悪かった。
私の好物の漬物がないのも不満の一つだ。集団食中毒を恐れるためか刺身も漬物も加熱処理してないものは食膳に載らないのである。生卵もだめでいつも温泉卵になっている。
病院には管理栄養士がいて厳密に管理している。だから栄養やカロリーに関してはよく管理されているのだと思う。しかし、調理や献立に関してはあまり関心がはらわれていないのではなかろうか。また予算的な制約も多いのだろう。だから魚が多くて肉は少なく、野菜も魚も冷凍ものが多くなるということなのかもしれない。
病院食が不味いのは糖尿病患者にとっては良いことだ。つまり食欲が湧かないから空腹感も生じないのである。まあ、一ヶ月で8キロも痩せることができたのだから不味いからといって文句をいえた筋合いではないのである。
病院の隣は静岡茶市場である。裏に静岡県茶業会議所、南に小山園の成岡謹三商店といった云わば茶所静岡の中心地に位置しながらの体たらくにはあきれ返るばかりである。
そのお茶が冷めて冷たくなるころに朝食が配られる。私の場合は1600カロリーの糖尿病食である。ご飯は160グラム。メインの副食一品に焼き海苔やサラダなどの小鉢が二つ。大体はこんな程度で味噌汁がないことも多い。
その副食であるが魚が多い。鰆・鯖・鰯などの名前が判る魚だったらまだしもシルバーとかいう南米チリーあたりから輸入された得体の知れない魚ときたら生臭くて食えたものではない。魚は煮るとか焼くとか揚げるとかしっかりした方法で調理しないとだめである。それが病院などの場合はスチームとかいう加熱方法で調理するから生臭みが抜けないのであろう。
チキンカツが一度だけあった。これは油で揚げてあったからまあまあ食べられた。生野菜のサラダは美味かった。そのほかの野菜はすべて加熱してあるのだがホウレン草にせよインゲン豆にせよブロッコリーにせよ押並べて水っぽくて不味かった。冷凍ものの素材を使っている所為かもしれないが正直なところ真実は判らない。
私が普段食べている食事と違うところは味噌汁の有無と具の種類である。味噌の香りや味も極端な違いがあった。病院の味噌汁は味噌が粗悪なのか香りがまったくしないのである。出汁の味もまったくしない。具もジャガイモと玉葱などという組み合わせである。これは肉じゃがにしてもらいたい食材である。普通、味噌汁といえば葱と豆腐とか菜っ葉と油揚げとか若布と豆腐とか比較的さっぱりとした材料が多いのではないだろうか。若布とジャガイモの味噌汁というのもあったが乾燥若布を使ってあって味は悪かった。
私の好物の漬物がないのも不満の一つだ。集団食中毒を恐れるためか刺身も漬物も加熱処理してないものは食膳に載らないのである。生卵もだめでいつも温泉卵になっている。
病院には管理栄養士がいて厳密に管理している。だから栄養やカロリーに関してはよく管理されているのだと思う。しかし、調理や献立に関してはあまり関心がはらわれていないのではなかろうか。また予算的な制約も多いのだろう。だから魚が多くて肉は少なく、野菜も魚も冷凍ものが多くなるということなのかもしれない。
病院食が不味いのは糖尿病患者にとっては良いことだ。つまり食欲が湧かないから空腹感も生じないのである。まあ、一ヶ月で8キロも痩せることができたのだから不味いからといって文句をいえた筋合いではないのである。