学名Lycoris radiata。有毒な多年生の球根性植物。古い時代に中国から帰化したものと考えられる。染色体が三倍体で種ができず、クローン的に球根で増える。中国のヒガンバナは2倍体で種子ができるそうだ。日本では東京より東ではあまりみかけない。リコリンというアルカロイドを含む毒草であるが、球根は何度か水洗いすると、その澱粉がを食べられるので、救荒食物として、飢饉に備えて植えていたという説がある。
田んぼの畦に直線的に並んで生えているが、球根が広がる速度というのはそんなに速いのだろうか?いつも秋の車窓から眺めていて不思議に思う。
参考図書
日浦勇 『自然観察入門』忠公新書 389 (1975)
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