本日 (5月1日)厚生省のCOVID-19関連のホームページを閲覧した。感染予防法について、つぎのような勧告(お願い)が列記されている。
1)外出を控える事、2)部屋の換気をして「三密」を避ける事、3)咳エチケットや手洗いをする事の三つである。マスクは、咳エチケットの際のティシューやハンカチとともに、感染者が飛沫をとばさないために使えとある。これでは、ハンカチがあればマスクはいらないということになる。すなわち、依然として単独の勧告項目としてあげらえてない。
いまや全世界でマスク着用が感染防止のために叫ばれているのに驚きの頑迷さである。
厚生省がマスク着用を忌避するのは、これを支配している日本医師会がWHOと深くかかわっているためではないかと思う。前からマスク不要論を展開するWHOに対する一種の忖度である。官僚はどこでも、担当部署の平時の業務には精通しており機能的に動くが、出会ったことのない課題には、想像力も独創性もないので、事大主義でやらざるを得ない。
その他の理由としては、マスク着用を勧告すると、依然として手にいれにくいマスクの製造や供給を指導できない政府の無能ぶりが、ますます露になるためかもしれない。
このブログで何度も主張してきたように、マスクは感染予防の切り札である。市販のマスクによっても感染者の咳の飛沫は十分の一になる。対面する人がマスクをしていると、吸引も十分の一。両者がマスクをかけていると、吸引量は百分の一になるはずだ。N95マスクを都市部の全ての住民に罰則付きで着用させれば、日本のコロナ感染は1ヶ月で収まる。たしかに不便かもしれないが、コロナ禍でいつまでも経済が止まり、社会が長期にわたってガタガタになっているよりましであろう。
いまや日本の都市部で歩行者はほぼ100%がマスクをしている。総理大臣でさえもマスクをして国会答弁している。WHOや厚生省を無視して自分の感染リストを減らそうとする知恵がある。
それにしても政府の無為無策にはあきれかえる。考えついた事は、一世帯に布マスク2枚配布とは!日経新聞によると、マスクの買い取り費用が90億円で配布費用が466億円だそうだ。合計556億円!こんな事に予算を使うぐらいなら、至急、マスク工場の補強・製造にあてればよいのにと思う。野党も、くだらない揚げ足取りばかりせずに、もっと有効な対案を出しなさい。
GDPで世界3位の先進工業国のくせに、街ではマスク、消毒用のエタノール(エチルアルコール)、体温計など、いつまでたっても手に入らない。今日のテレビ報道では、人口当りのPCR検査数は低開発諸国レベル。いつも悪口をいっている近隣諸国の方が、感染防止もうまく合理的にやっている。劣化しているのは、為政者だけではない。しばらく我慢すれば良いのに、パチンコ屋に列をなす市民の姿。一体この国はどうなっているのだ?
追記2(2020/06/08)
WHOはついに、一般市民が布製を含むマスクの着用を推薦するように、各国政府に求めた。感染拡大を効果的に進めるための改定としている。人が密集した環境という条件付きながら、感染や症状の有無を問わず対象を拡大した(2020/06/07京都新聞朝刊7面)。やはり相当、頭が悪く判断力が無い集団である。この指針にしたがって、厚生省も新型コロナウィルスのHPを改変するはずだ。
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