京都楽蜂庵日記

ミニ里山の観察記録

新型コロナウィルスのモニター指標としてのC02(炭酸ガス)濃度の測定

2021年05月21日 | 環境と健康

 

Covid-19の原因となる新型コロナウイルス (Sars-Cov-2)は、感染者の呼気における飛沫あるいはエアゾル粒子として放出される。人の呼気中の炭酸ガス (CO2)濃度は体積比で4%、40,000ppmである。標準大気のCO2は415ppmである。Cliif Mass (https://cliffmass.blogspot.com/2021/04/is-outside-air-covid-safe-are-masks.html) は、シアトルの人が沢山いる公園でCO2を測定し、これが400ppmであることを確かめた。近所の人の混んだスーパーマーケットでは830ppmであった。MassはCO2濃度が測定位置における人の呼気濃度を反映していると考え、屋外での新型コロナウイルスの感染リスクは、ほとんどなくマスクは必要ないと述べている。

 呼気中の大きい粒子径の飛沫は直ちに地面に落下するが、エアゾルは空中をゾル雲としてただようようだ。エアゾルはCO2ガスのように直ちに拡散するわけでないので、人混みの多い屋外ではMassの主張するように単純に考えることはできない。局所的CO2濃度が局所的ウィルス濃度を必ずしも反映しているとは限らないからである。


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