フタバアアオイ(双葉葵)の小さな花が咲いた。ウマノスズクサ科の植物。花弁に見えるのは萼片で、基部近くまで癒合せず分かれている。雌しべの花柱は6個あり、互いに合着して柱状になっている。雄しべはその周囲に12本あり、長い花糸を持つ。この花糸は開花当初は反り返っているが、次第に立ち上がり、自家受精するために先端の葯が柱頭に近づく。
京都賀茂神社の葵祭で用いられることから賀茂葵の異名もある。この祭りでは葵と桂の枝葉を絡ませて『葵桂』という飾りを作る。今年5月15日予定だった葵祭の行列行事「路頭の儀」は、コロナ騒動のために中止になった。1995年、雨天で中止になって以来である。
長籠(ながごもり)なれど葵の花咲けり 楽蜂
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます