学名Parantica sita niphonica。このあたりではめったに見かけないが、最近、庭に飛来したもの。不思議な事にまだ花の咲かないフジバカマに来て口吻を延ばしていた。食草となるガガイモ科植物の毒性の強いアルカロイドを体に含む毒蝶である。毒蝶らしく飛ぶときは比較的ゆっくりとフワフワ飛ぶ。山路で出会うと垂直に真っ直ぐ上がって逃げる。アサギマダラはマーキング調査で、秋に日本本土から南西諸島へ渡り、初夏から夏にその逆のコースで北上するとされる。約2200kmも移動した個体があるそうだ。もっとも暖地では幼虫越冬し、春から初夏に羽化する個体もある。