アヤメ科アヤメ属の多年草。水辺や湿原、湿った草原に自生する。ハナショウブ(花菖蒲)の原種とされる。大きな花びらの基部に黄色い模様がある。
アヤメ科アヤメ属の多年草。水辺や湿原、湿った草原に自生する。ハナショウブ(花菖蒲)の原種とされる。大きな花びらの基部に黄色い模様がある。
ルリマツリはアフリカ原産の洋花である。花期が比較的長いので生け垣にしている。クマバチがこの花の根元を噛んで穴をあけ蜜を頂戴していた。こう言う行動を生態学用語で盗蜜とよんでいる。距(きょ)の比較的長いルリマツリのような植物は、口吻の長い蝶やスズメ蛾が送粉者である。
キツツキ目キツツキ科に分類される。日本にいる最も小さなキツツキの仲間でスズメぐらいの大きさ。適応力があるのか都市でも見られる。写真のコゲラは松の支柱にドラミングしていたのですぐ居所が分かった。
学名 Campanula punctata Lam.。キキョウ科の多年性野草。日陰では背が高くなり数個の釣り鐘型の花を穂状につける。花は柄があって、うつむいて咲く。昔は子供が袋状の花にホタルを入れて遊んだ。関西では花は白が多く、関東では赤紫色が多いそうだ。
宵月を蛍袋の花で指す 中村草田男
チョウ目タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科。年一化性で成虫は7月から9月にかけて草地などで見られる。樹液を吸いに来るほか、ジャノメチョウ亜科には珍しく花も訪れる。
学名 Calopteryx atrata。これは雄と思える。チョウのようにひらひらと飛び、休む時もチョウのように羽根を立てた状態で四枚重ねて閉じる。山地の川沿いには翅の前縁が緑色をした近縁のアオハダトンボがいる。
学名Halyomorpha picus。 写真は一齢幼虫。成虫の体色は全身が暗褐色でほぼ無地に見える。ムベの葉裏に産卵し、そこで孵化したものであるが卵殻を食べているわけではない。
丸胴の巣に分蜂が入居して約2ヶ月がたった。入った巣の底面近くまで巣盤が大きくなっていた。働き蜂は毎日、半径2km以内に餌を探しにでかけ、花粉と蜜を集めてくる。時期によって咲く花が変わるので、足についている花粉の色が変わってくる。この花粉を分析すると、周囲でどのような花資源があるか研究できる。
京都の夏は彼等のもとのすみかである熱帯林よりも高温多湿である。ミツバチにとってこの暑さは要注意で、巣盤が融けて崩落することがたまにある。出入り口で何匹ものハチが扇風行動をおこして空冷するのだが、あまりに暑いと追いつかないのである。そこで、上下で気流を作り自然冷却するために、巣を2階建にしてコロニーを上に置いてやった。効果あってか扇風バチはほとんど見られなくなった。
学名 Orthetrum triangulare melania. オオシオカラトンボは丘陵地の薄くらい場所に生息しており、シオカラトンボを太めにした形をしている。雌は地域によってそれぞれ特徴があるようだが、本土型は写真のように腹部が黄色と黒の縞模様でいわゆるムギワラトンボに似る。
トンボのオスは腹部の前に交尾器があり、メスは先端の交尾器をそこに入れて交尾をおこなう。オスは腹部でメスの首を確保して固定する。飛翔はオスが主導するようで、その時はメスも翅を動かす。交尾が終わるとメスはすぐそばの水盤に産卵を始めた。水面に丸い波面が立っているのに注目。黄色いメスのそばでオスが見守っている。
これはシオカラトンボのオス
ビオトープにカエルが来たのを察知して庭にシマヘビが登場した。脅かすとガラガラヘビのように尾の先をブルブル震わせて威嚇するというがまだ見た事が無い。こちらが近づくとすぐに逃げさってしまう臆病者だ。
ビオトープの森青蛙のオタマジャクシを狙うシマヘビ
(2021/07/02)
学名Mazus pumilus。ハエドクソウ科の一年草。名は常葉で果実がはぜる様子に由来する。日本各地の畑や道端に見られ、春から初冬まで花がつく。
学名Lycaena phlaeas。年に3-5化性。成虫の春型は赤橙色の部分が鮮やかだが、夏型は黒褐色部分が太く、黒い斑点も大粒となり全体に黒っぽい。冬は幼虫で越冬する。食草はスイバ、ギシギシなどのタデ科植物。
学名Pieris rapae。ありふれたチョウだが春型と夏型といった季節型がある。まれに群れになって飛んでいる事がある。縄文時代から日本にいたのかと思っていたら、奈良時代に大陸から大根と共に移入されたと言われている。何か根拠があるのだろうか?
翅の紫外線反射率が雄雌で違う事が交尾行動の時に重要なシグナルであると言われている。