後藤さんのニュースをみたあと、頭の中が真っ白になった・・・
そのまま、何も手につかず、気が付けば小浜へ出かける時間に
なっていた。
小浜について、ひとり大谷食堂で刺身定食を食べながら、
テレビが映し出す後藤さんのニュースをぼんやりと眺めていた。
こんな気持ちなのに、わたしはごはんを食べているんだ・・・
と思うと、ふいに涙があふれてきた・・・
涙を流しながらそれでもわたしは、ごはんを無理やり食べ続けた。
どこにぶつけていいのかわからない、こみあげてくる怒りと
どうしようもない哀しみと、脱力感をおさえつけるために
ご飯を食べ続けた・・・
より弱い立場におかれた人たちに寄り添い、その人たちの平和と安寧を
願い、ジャーナリストとして生きてきた
後藤さんを心から悼みます。
そして、この後藤さんの事件が日本を戦う国へと姿を変える言い訳に
使われないことを祈っています。