お盆も近いので、午前中は墓掃除に行くことになった。
墓の周りを囲っている石板が、前のほうに傾いているので
元に戻さなければならないのである。
すきまにはえている雑草や小石を取り除き、
健さんが石板を一生懸命、動かそうとしていた・・・
わたしは、まだすきまに残っていた雑草を引っこ抜くために
左手をすきまに入れたそのとき・・・
石板と墓石のフチのあいだに、わたしの左手の人差し指が
なぜか人差し指だけが、取り残されていたのである。
ぎゃああああ・・・墓石の下で静かに眠っていた方々も
きっとわたしの悲鳴で、目を覚ましたのではないだろうか・・・
それぐらい痛かったのだ!!!!!
ゴメン、ゴメン・・・で、すむかぁあああ!
わいも、ちょっとはさんだわ・・・
健さんは、右手の中指なんだそうな・・・
フン! あんたなんかほんのちょっとやないか!
さいわい、傷はなかったけれど
家に帰りつくころには、ますます痛みがひどくなってきた。
シップを貼り、痛み止めまで飲んだ。
で、夕方、シップを貼りかえようとしたら・・・
人差し指の第1関節まで、内出血で黒くなってるし
ポンポコポンに腫れて硬くなっていた。
鼓動にあわせて、ズキン・ズキン・ズキンと痛むのだ!
この借りは、きっちり返してもらうからね!
健さん、覚悟しときな!
と、ひそかに復讐を誓うはるみだった。