ホテルを8時前に出て、病院まで5分。
病院の玄関は、開いていないけれど
24時間営業のファミマのドアから、待合室に入れる。
すでに、座るところがないほど患者さんでいっぱい・・・
カウンターの受付順番カードをひっぱたら、105・・・
それでも予約時間前には、MRIの放射線科についた。
MRIは、苦痛の30分である。
耳栓をつっこまれ、頭を固定され
アメフトの選手のように、顔の前にガードをかぶせられる。
それでも、気が狂いそうな耳障りの悪い音響が
耳をつんざく。
気分が悪くなったら、右手に握らされたボールを
握ってください・・・と言われているが
なんとか30分を持ちこたえた。
部屋から出るときには、
フラフラで方向もわからなくなっていた。
診察は10時の予約だけれど、名前を呼ばれたのは10時半。
MRIの検査結果では異状なし・・・だけど
念のため、午後から3Dの造影CT検査を受けることになっている。
今日は、どういうわけか急患が多くて
検査が始まったのは、なんと! 午後3時過ぎ!
造影剤も大嫌い・・・なわたし・・・
注射針は太いし、わたしの血管は極細だし
造影剤が注入されたとたん、鼻の穴と口から
嫌~な何ともいえない熱いにおいが噴き出るのだ。
瞬時に、身体中がカッ! と熱くなり
それこそ血管のなかを駆け巡る造影剤の存在を
足の先から手指のさきまで感じるのである。
おまたちゃんのあたりは、まるで
オシッコ・モレシャン・ジョボビッチじゃないか
というぐらい怖いヤツ・・・それが造影剤の正体なのだ。
で、その最新の機器は・・・東芝製だったというおまけ付き。
今朝から水とお茶以外、絶食だったので
ひとりではベッドから、起き上がれないほど・・・
とにかく、造影剤の副作用が少なくなるよう
水分補給してください・・・というので
院内のドトールで、カプチーノのLサイズとパンを
必死で飲み込んでいたわたしである。
そのあと、結果が出るまでの1時間に
ペットボトルのお茶を1本、コーラの小さいサイズを1本
トイレに4回・・・
主治医の加藤DRの診察は5時過ぎになった。
何か所か、血管がいびつなところはあるが、
現状では治療する必要性はないとのこと。
次回は、年が明けて春先ぐらいに
予約をいれることになった。
とりあえずは、ホッ・・・
認知症やアルツハイマーの心配はゼロ!
パーフェクトな脳内だとほめてもらった。
帰りの電車では、ほとんど眠りっぱなし。
敦賀に着いてすぐ、駅前のPainでスパゲッティを
ひたすら黙々と胃へ送り込んだ。
今日初めて、口にしたまともな食いもんである。
明日はまたぞろ、福井の厚生病院・循環器内科の
診察と整形外科の診察&リハビリな1日が
待ち受けている。
病気とのおつきあいは、出費もバカにならない・・・
仲良くなればなるほど、お金とのご縁は薄くなっていく。
ついこのあいだ、患者のために安楽死を選択する医師が
主人公の「神の手」久坂部羊・著を読んだばかりである。
超・高齢社会の未来は、すぐそこだ。
延命措置を受けてでも生き延びることの是非を
問わなければならない苦悩を抱える未来でもある。