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映画、読書などのメモ

美術館を手玉に取った男

2017-04-07 | chinema(欧米系映画)

映画を観た。

★美術館を手玉に取った男
原題:Art and Craft
制作:アメリカ(2014年)

贋作作家マーク・ランディスを描いたドキュメンタリー。
何と、全米46もの美術館を騙し続けた、その本人が堂々と全編登場する。
そして心情を語る。
俳優の演技でなく、作家その本人がカメラの前で日常の姿を見せる。
何が真で何が虚なのかわからなくなってしまった。

作品には、全て元ネタがある。
これは言い得て妙な言葉。

贋作を描き、無償で美術館に送ることが《彼の人生》である。
その贋作技術たるや、公文書のサインまで見事に写し描く。
そしてついに、《贋作作品の個展》

見に来た観客が、
《彼は彼の作品を描くべき》と驚きの声を上げる。
しかし彼は平然と。
《これが私の作品だ》
現代アートそのもの。


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