映画を観た。
★時をかける少女
Time Traveller,
The Girl Who Leapt Through Time
原作:筒井康隆
監督:谷口正晃
主題歌:いきものがかり「ノスタルジア」
キャスト:仲里依紗、中尾明慶、安田成美、勝村政信、石丸幹二、他
2010/日本
「時をかける少女」は通称「時かけ」。
原作は筒井康隆による短編小説。
あっけないほどの短編小説である。
ところが1983年、主演:原田知世、監督:大林宣彦 の「時かけ」として大ヒット。
この作品は何回観たことやら。
原田知世さん、いまもCMで活躍中。
その後、角川春樹自ら監督となって「時かけ」を作っている。
ほとんど話題にはならなかったと思うが、原田知世さんがナレーションをしている《幻の作品》である。
テレビドラマでも当然放映。1985年の南野陽子、1994年の内田有紀。どちらも観た記憶があります。
セーラー服が可愛く話題性はありましたが、原田知世のカリスマ性には程遠く。
そして、ほとんど忘れてしまって2006年突如として、アニメ「時かけ」の登場。
主人公は紺野真琴、芳山和子とは果たして同一人物か?
細田守の爽快なアニメキャラはほとんど吹っ飛び状態だった。
そのアニメキャラの声を担当したのが、仲里依紗。
吹っ飛び状態のまんま、2010「時かけ」に突入。
足太の曲線美をギラギラ魅せつけて、一気に時空を掛け捲りました。
エイッ!
長々と「時かけ」について語ったが、それだけブランド作品であるということ。
新しい「時をかける少女」。
筒井康隆さんもびっくり、大林宣彦もこれなら絶賛でしょう。
1970年代の表情には郷愁感を誘われます。
仲里依紗さんのハイスクール姿は躍動感があり、
「時かけブランド」はさらに急上昇。
昭和47年の百円玉貯金。これが意外にも物語のキーワードになります。
ひょっとしてボクの財布にも、、、。小銭入れには百円玉が22枚もあり、意外にも昭和のものは14枚ありました。
一番古いので昭和42年ものが3枚あり。
「芳山あかり」が間違えてタイム・リープした49年ものは2枚もありました。
実際に飛び込んだのは昭和49年、1974年です。ボクは学生時代を思い出します。
南こうせつ、吉田拓郎の懐かしい歌声が、トランジスターラジオから流れていました。
当時は、なんでこんな軟弱な歌が流行るんや! とある種の嫌悪感さえ持っていましたが、
避けられない「同時代性」も感じていました。
この「時かけ」は、限りなく美しい「70年代へのオマージュ」となっています。
中尾くんの姿は70年代の若者そのもの。びっくりするくらいのあの時代の表情。
その二人が、まさか、、、。
仲良くやっているようです。
筒井さんいわく
「私にとって『時をかける少女』は《金を稼ぐ少女》。
映画になるたびに本が爆発的に売れる。
でも今回で4度目で、
川端康成の『伊豆の踊子』は6回作られているから、まだまだ」
次はどんな《時かけ》ができるか、楽しみではある。