一度治ったと思った手湿疹が復活してきたので、再度皮膚科へ行って来た。 土曜日の患者が溢れかえっている中で、知った顔が二つあった。 一つは元職場の男子職員、向こうも気が付いてお互い軽く頭を下げた。 彼はいつも、笑ったら損をすると言うような顔をしている人だったので、ろくに話したことはなかったけど、今では役職が付いたお偉いさんだ。 きっと話しかけられるのは嫌だろうと察しながら横を通るとき近づいて声をかけた。
〝どこ悪いの?インキンタムシ?〟
もう一つの顔、車椅子のおばあちゃん。 何処かで見たことがあるけれど分からない、誰だったかなと考え中に看護士が名前を呼んだので思い出した。 昔一緒に踊りを習っていた人だ。 当時もおばあちゃんだった?ので、きっと私の親くらいの歳なのかな?
退職してから3年、踊りを止めてから4年、この年数がはたして何年まで増えるのだろう。