平戸の悟りによって、大転換を遂げましたが、信者さんの中には、ショックのあまり、
御神尊様のもとを、離れていく人もでてきました。
変わることの難しさを、感じるところですが、
御神尊様には、それ以上に、在鮮時代の宗教家としての、あやまちを
命をかけて清算された、その心中を汲みとらねばなりません。
『人を泣かせ、苦しませていながら、罪なきがごとくに装い、さらに新たな罪を重ねていく』
『信仰によって、己が罪にきずいたら、素直にそれを認め、直ちに改め、償いの
道、人のために、寄り添う人生、徳積みの生涯を歩く』ことを教えられました。
加えて、法によって罪人を裁くとも、信仰するものは、
罪を憎んで人を憎まず、広い心で被害者、加害者を包み込んでいくことを諭されました。
ここに御神尊様の悟りの真髄が現れています。
だから、平戸の御行をお語りになる時は、絶句されることも、しばしばでした。
昭和51年の『古希の年』にあたり、西鉄グランドホテルで、宗教界の方々を集めて
盛大なパーティーが開かれました。私も、34才准教師時代、参加していました。
御神尊様は、ご挨拶の中で、平戸の御行にふれ、
千人もの人が、ひしめく会場で、人目もはばからず、声をあげて泣かれるお姿を
忘れることはできません。