美容外科医の眼 《世相にメス》 日本と韓国、中国などの美容整形について

東洋経済日報に掲載されている 『 アジアン美容クリニック 院長 鄭憲 』 のコラムです。

ポップの王様の死と韓国

2009-07-17 19:20:35 | Weblog

ポップの王様の死と韓国

 マイケル・ジャクソン急死の悲報は、世界の多くの人に衝撃を与えました。エルビス・プレスリーがロックの王様ならば、彼はまさにポップの王様と言える存在でしょう。8歳でジャクソンファイブのリードボーカルとして、デビューし、11歳で全米チャート1位になり、そのままスターの道を突き進んでいきました。しかし、頂点を極めてからは、スターの宿命であるゴッシプ記事のターゲットとなり、最近は 少年虐待疑惑、整形手術に対する醜聞のみが注目され、私生活では 幸せであったかどうかです。

 具体的な手術、治療に関してわかりませんが、美容外科専門医の立場から、確かに鼻、アゴのラインに関しては 数回の手術がおこなわれたことは間違いないと思います。しかし、その結果は別として、映像時代のエンターテイメントで、ビジュアルも含めたイメージの追及は否定できないと思います。また、皮膚の色の変化は、黒人には比較的多い 尋常性白斑症と言うメラニン細胞が無活化して白く抜けてしまう病気であったと言う証言があります。実際 全身の皮膚の色を白くする治療なんて現在存在しませんから・・・

 マイケル・ジャクソンは過去に4度、韓国を訪れています。2度公演ツアーをおこない、金大中大統領就任式にも駆けつけるなど、韓国には格別の縁があると考える人も多いです。公演のとき、「韓半島が統一されたら、それを記念して必ず公演する。」と約束した言葉を韓国人は忘れないでしょう。一方 済州島の美しさに感動した彼が、「帰るものなら買いたい。」と言った言葉が、歪曲され 「済州島をくれれば公演する。」「済州島をかって休養地にする。」などと紹介され非難されたりもしました。彼の素直すぎる言動が誤解されやすい例でしょう。

 一時韓国にも建設しようとした ‘エバーランド’ 永遠に子供のままでいられるピーターパンの世界です。舞台で踊り歌っているときが一番安らげると言ったマイケルは、まさに現代のピーターパンだったかも知れません。

アジアン美容クリニック

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2 コメント

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キング オブ トップの安らぎ (ビストーシュ)
2009-07-21 20:15:55
マイケルの突然と思えた死亡に、驚き、また残念な気持ちを覚えました。
私は特に彼のファンというわけではないのですが、短かった一生が果たして幸せであったのかどうかを考えるとき、さて、幸せとは一体なんだろうという疑問にもぶつかるのです。
類い希な歌とダンスの才能。幼いうちに世に出て、次第に増えていく富、そして名誉、地位。それでも尚、いえそうだったからこそ、お金では得られないいろんなものがあることを、彼は切実に感じたことでしょう。
お金は確かに無いよりはあったほうが嬉しいものです。けれど、有名になりすぎたマイケルには、お金で手に入れることのできる以上の心の安らぎが最も必要だったのではないかと思えてならないのです。
エバーランドが永遠に子供でいることのできる世界ならば、裏返せば、それは彼が大人の醜さを嫌っていたことの証しとも言えないでしょうか。
マイケルについて、彼が莫大な資産を投じてエバーランドを作ったことと、整形を繰り返したことしか知りませんが、やったことには必ず理由があるものです。
鼻の整形は有名ですが、彼の鼻の手術は、コンプレックスにあったというのは周知の事実ではないでしょうか。
かく言う私とて、コンプレックスとなるものは除き去りたいものですが、それこそお金ではどうしようもない‘幸せ'なのです。(コンプレックスの無い世界が)
マイケルはエバーランドを作り、安らぎを得ようとしたのでしょうか。
鼻が理想の形になったことは、彼の心にとり、ある意味やすらぎを手に入れたということかもしれません。
何を幸せと思い、満足するかは人それぞれとしても、マイケルの突然の死は、幸せの定義?を、しばし私に考えさせる大きな、そして悲しいニュースでした。

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肌の色について (Chaty)
2009-08-13 17:03:40
こんにちは。
初めてお邪魔致します。
色々とやかく言われた事も多かったマイケルジャクソンですが、彼の才能と実績はこれからも残っていくことでしょうね。

ところで、お医者様に対して私のような素人が反論するのは釈迦に説法のようですが、マイケルジャクソンの肌の色が病気のせいで変わったかは不明なものの、色を抜く技術はすでに存在して、人種をごまかす事さえ出来ます。私はその人間に白人(ネイティブカナディアンとイタリア人のハーフ)と言われていましたが、1年以上にも及ぶ付き合いの中であまりにも不可解な点があり、精神的な暴力だけではなく最終的に骨折をさせられるという事態まで進んで初めて調査を開始、パキスタン系カナダ人で大学時代に色を抜いた(出自が判る姓名とも改名もしていました)と判りました。
骨折で運ばれ、通院していた病院で先生に確認したところ、お値段はしますが色を白く出来る事も教えて戴きました。尋常性白斑の治療法でも色を抜く方法もあります。(色を入れて元の色に合わせるのは難しいので、それなら、と色を抜いて全体を揃える方法があるそうです。その男も局所の一部以外は全て白人のような白い肌でした)老婆心ながらお知らせしたく投稿させて戴きました。
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