さいきんてあのね

がまぐちの空空商會朝来のだらりな日々書いてます。
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初参加のまいまい京都で 京都をまいまい  

2012年04月30日 | 京都ぶらり話

 

ずーっと前から気になっていたものがありました。

まいまい京都さんというまち歩きツアーです。ここ最近まち歩きツアーって結構増えて来て大阪でもいくつかありますね。

でもあたしが気になっていたのはこちらのツアーでした。どれがってことじゃないんだけど気になるものが多いんですね、ツアーはだいたい一つ2時間程度、ツアー料金は1000~1500円くらい。なので、京都にふらっと遊びにいく人はもちろん、事前にツアー内容をチェックすれば、京都旅行のコースに組み込むこともできるんです。

一度参加してみたかったのに、日程が合わなかったりで参加できず。で、やっと今回に至りました。

まずはツアー前に、河原町ぶらぶら。

ルフさんでオムライスを食べて、からツアー集合場所に向かいます。

ルフさんのオムライスはいろいろ種類があるんだけど、やっぱり基本のオムライスが好き。たまごがほわほわぷるぷるなのだ。

そして中のチキンライスのチキンの弾力がしっかりしてて、味があるのが好き~

他にもあるんだから、食べてみたいと思うのにこういうお店にいくと何度も基本のオムライスにしてしまうのだった

さてさて集合場所に向かいます。

ひとまち交流館で集合です~。

参加者には~

こんなのくれますよ。スタンプを集めたら~なんかくれるんだって!なんでしょかね~。ゆるりとためていきましょかね~。ちなみにスタンプは、どうやら毎回違うみたいで。

今回はこんなスタンプ

今日の参加ツアーのデザインになってます。自分が参加したツアーが残るのでうれしいな~

今回のツアーは「下京はわしにまかせとけい!」京町家大工棟梁が手掛けた仕事を訪ねて というツアー。

現役の棟梁でもあり、同志社女子大で教鞭もとられている山本さん。「京町家づくり 千年の知恵」という本も出されています。

その山本さんが実際に手掛けた町を紹介いただけるのです。場所は五條楽園。

あたしにとって気になる場所なのです。

2、3年前、たまたま入り込んだ夕方頃、周囲と全然違う雰囲気と、夜の香りのする場所、建物が変にモダンで、提灯がでてるあたりお茶屋さんぽいのに、それだけじゃない感じのする空気と、明らかに場違いだという感じの町の方のあたしに対する目で、早々にそこを出たんだけど、気になって後で調べてわかったのがこの五條楽園でした。旧名七条新地といえば、分かる方には分かる場所。どういう町だかは深く説明する必要は、ないと思います。

それからはその場所が気になって、歌舞練場で開催された怪談ライブをききにいったりして歌舞練場内を拝見したりしてました。そこが昨年あたりに一斉検挙にあたって、五條楽園は閉鎖されたとききました。その後観にいってみたけどもうひっそりとしていて夜の雰囲気は以前のものとは全く違ってしまってました。

そこに解説付きで入れるということで参加したんです。

最初は集合場所のひとまち交流館内で町家の解説をいただきました。

この中って関係ないのが入っちゃいけないと思ってたんですが、誰でも気軽に入れるし、1階と地下奥には町家の歴史が拝見できる資料があるんですよ~

これはすごい~!

こうやって町家のしくみが観られるようになっています。

1階では、町家の歴史などがミニチュアなどでみれるのも面白かったです。

中でも京都の地図がどーんと床にはってあるものをみたら、みんな自分の住んでいるとこはここかな~とか、今いるところはどこかな~とかあれこれ話しながらずーっと地図でおしゃべりです。

こういうのはついつい、終わりがないですね~。棟梁もあれこれ説明してくれるので、ここだけで終わっちゃいそうです。

みなさん興味があって参加されているので熱心だし積極的。

参加者15名はみなさん興味津々。あたしいみたいに1人参加の方もいるし、お友達と参加の方もいる。初参加も常連さんもいて年齢も様々でなかなか面白いです。

あれこれお話したり質問したりしながらやっとこ外にでてみましょう~

みんなで五條楽園にでました。

マンションになってるところもいっぱいありますが。古いお茶屋さんもまだ残っていますよ~

開化堂さんもありますが、今回は、スルー。

高瀬川が中を流れる五條楽園をまいまい開始です。

まずは、歌舞練場を見学。

どうやらお話をきくと、まだ貸し出しはされているようです。シャッターが閉まってるのでもう完璧に閉まったと思ってたのですが。

管理の方がおられなかったので、中を観る事はできなかったけど、ここ結構立派なんですよ~。以前お邪魔した時ちょっと感動しました。踊りの発表会などにも使われるようです。

お茶屋さんはほとんどがもう閉まっています。看板がでてるからといって、やってるわけじゃないみたいです。

こういうお茶屋さんが点在してます。

だいたい2階がお座敷場、1階は、顔見せの場になるそうです。なのでお茶屋さんは2階建て。

入り口の提灯に灯がともれば開店ってわけですね。

 

 

 

こういう外観は、祇園とかでもみられるけども、ちょっとそことは違うのですよ。

ちなみに、五條楽園では舞妓さんはおりません。でも宮川町あたりからおよびすることはあったみたいです。

こういうステンドグラスっぽい感じとか丸窓なんかは、外国趣味というよりはやはり遊郭らしいつくりにみえます。

以前は女性の姿のステンドグラスを窓に飾るお茶屋さんもあったんだけど、今は、それも外してしまってました。

今、この辺りは、放っておけば廃れて行くばかりなので、建物を残して行こうという活動が始まっているそうです。一部外国の方がカフェをされていたりしてます。五條楽園入り口にも有名なカフェありますよね。

そういうカタチで、今後あたらしい町になっていくのかなあ。

やす~くあたしにも貸していただけないだろうか。

この辺りは、源氏物語のモデルといわれる源融の河原院跡地だそうで~。この辺りの高瀬川ではすぐ夏越の祓の際は神楽がでたり、人形を流したりするそうです。それも興味あるな~

お茶屋をめぐっていると~現れる鍾馗さん。

こんな顔のでっかい鍾馗さんもいましたよ!なぜだ??他にはいなかったのでこの人だけのようです。個性派~

未だ現役でやっておられるところもあるそうですが、ほとんどが商売を辞めてしまっているそうです。経営者が高齢で、とかそういう理由もあるそうですが。

そうなると建物自体はどうなってるんだろう。

ガラスとかも古いものが使われていたり、どこも、お茶屋さんの特徴である、2階建て。にぎわっていた時代が長かったそうですが、当時のにぎわいってどういうものだったんだろうなあ~。

今でも棟梁は、この町の町家修復をされているとのことで、実際に手掛けたときのお話などもきけてとっても興味深かったです。

そして、ご存じない方も多分多いとおもいます、あたしも知らなかったし(汗)

この建物、なんだとおもいますか??

どうみても近代ですよね、もちろんお茶屋さんとは関係ありません。

なんとなんと~!!!

これ任天堂さんです!

ここ、任天堂さん発祥の地なのだそうです。

ゲームの任天堂ね。

現在は資料館になっているそうで、こちらでなにかをつくってるわけではないそうですが、ここで最初カルタやトランプをつくっていたのがはじまりなのだとか。

みよ、この看板!かるた、は、右から、トランプは左から読みますよ!変な感じ~。すごいですね~二代目が海外に勉強にいって更に発展されたそうです。こんなところに発祥の地があるのか~。なんか急にお茶屋さん空間はなくなっちゃいました。五條楽園からでてきたんですね。

五條楽園から外れると今度は人形屋さんなどの商店をもつ家が並びます。

住む場所と兼用されていた、お宅。先ほどまでのお茶屋づくりと全然違いますよね。入り口とか2階とか。2階のはしっこは、使用人が住んでいたりしたそうです。

ここも外れると今度は内浜という場所にでるそうです。今ではその名前を使っちゃダメなんだそうです。

それは京都にあった御土居の内側川の近くにあった地区がそう呼ばれたそうで、実質「差別」だったのだそうです。その証拠に革を扱う「靴屋」が多い地域でもあります。(市バスでいつもこの辺りを通る時、靴屋さん多いな~って思ってたんです)人ってば、なんだかんだとだれか弱い立場をつくらないといられないんですね。

もちろん今ではそんな呼び方はしていません、差別することだって意味のないことだ。

さて。そういうお話もうかがって、またうろうろ。現在の建築法では、木造の町家はつくれないんだそうです。

でも町家は木造でないとというのもある。

今京都では新しい町家のカタチを作ろうとしてるそうです。

この辺りで、モデル住宅展示場をつくるんだそうです。どんな新しい町家がつくられるんでしょうね~

最後に棟梁は、ご自分で手掛けられた一軒の旅館に案内してくださいました。

枳殻荘さんです。

中にもいれていただきました。

これ木造なんですって。実は、中身は鉄筋でまわりを木で囲うような作りにしてあって、建物のまわりは防火壁を建ててあります。

町家造りにこだわったご主人の気持ちに応えようと、棟梁があちこちに掛け合ったり相談して作り上げた作品です。

中庭も素敵ですよ~。

こちら宿泊もできますがお食事もとれます。

興味のある方は是非是非。

こちらをつくる際に参考にされたのが、なんとあの池田屋さんだそうで、参考図は東映の方にいただいたとのことでした。旅館内に飾ってありますよ~。

普段は、こんな勝手に入れてもらうことはもちろんできません。棟梁のおかげです。

たった2時間程なんですけど、すごく興味深いお話が沢山うかがえました。

五條楽園の町家は壁も木材も全部京都のものを使ってるお話などもうかがえました。洛西や伏見、聚楽第の土を使うそうで、聚楽第の土は良質なので、「聚楽壁」といわれてるとか。絶対ふらっと来ても知る事はできない事が沢山でした。

参加者の中には、多分建築関係の方なのかなという方もおられて、質問されたりしてたので、きいてるこっちも知る事ができてそれもありがたかったです。

棟梁、ありがとうございました~。ぱちぱちぱち。

 

ものすごい立派ですよね、枳殻荘

よくあるいた~たのしかった~

ということで京都を後にして、夜は茨木にもどって両親とお夕飯です。

錦蔵さんというところで初おじゃま。

 

こんなほんとにおいしいお造りとか

 

 

天ぷらやらお寿司やらいただいてきました。

場所全然いったことないとこなんだけど駅から2分ほどのすぐ近く!!

穴場ってこのことかい~

お魚がほんとにおいしかったので、こちらおすすめなのでした。

 

また来ましょ~。

 

 

ブロガーとして京都ネタをアップすることになりました~。
大好きな京都をさらにがんばってうろつきます!


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