蜂の飛ぶ萩の花咲く荒れ庭や
はちのとぶはぎのはなさくあれにわや
萩すすき焼酎甕に投げ入れて野良の風情を門に醸さむ
はぎすすきしょうちゅうがめになげいれてのらのふぜいをかどにかもさむ
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ハギの花はその美しさから、「秋の七草」として古くから日本人に愛されてきました。
「万葉集」でも 秋の季語とした、たくさんの歌が詠まれています。
因みに142首詠まれています、其のうちの一首。
秋風の末(すゑ)吹き靡(なび)く萩の花ともにかざさず、相(あひ)か別れむ:大伴家持
意味: 秋風に吹きなびいている萩の花を共に髪に挿(さ)すことなく別れてゆくのですね。
大伴家持は因幡守(いなばのかみ)に任じられて、都を去ってゆきました、送別会で詠んだ歌とか。
ハギは秋になると枝垂れした細い茎に赤い小さな花をたくさんつけます。
その姿は控えめながら、たくましさを感じさせることから、「思案」「内気」「柔らかな心」「柔らかな精神」という花言葉がつけられたとされています。
ハギはハギ属に分類される植物全体の総称です。東アジアから北アメリカの広い範囲に自生します。
名前の語源は、古い株から芽を出す「生え木」という言葉がなまったものとするものなど諸説あります。
ハギは東アジアから北アメリカまでの広い地域に自生している植物で、全部で40種ほどの野生があるとされています。
ハギは日当たりがよい場所で、水はけのよい土に植えてあげるのが栽培のポイントです。
ハギはマメ科の植物なので、マメ科の根に住み着く根粒菌と共存しています。根粒菌は植物から栄養をもらう代わりに、植物にとっての栄養素であるチッ素を作り出す「菌」です。
この菌のあるおかげでハギは日当たりがよい場所であればやせた土地でも元気に育ってくれます。
秋の代表花であるハギは昔から日本人に愛され、鑑賞されてきました。
また、家畜の飼料やお茶、めまい・のぼせの薬としても利用されてきました。
涼しい秋に、あなたの庭をかわいらしいハギの花で飾ってみませんか?
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わが家の野良ちゃんの萩は夫が切ってしまいましたが、また伸びてきました。
今年の花は絶望的です。
でもそこいら辺の山道には一杯咲いているので今年は玄関前の壺に飾ろうかしら。
9月10日が十五夜なので、芒と萩を採ってきましょう。
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昨日久しぶりに、志を一つにしている友人から電話を貰いました。
旧知の友と話をすると元気を貰えると云うか、元気の素を思い出すと云うか。
そんな感覚になりました。
台風11号は夜中じゅう大風が吹いていました、まだ時々大風の音がしています。
沖縄も一週間ほど台風に悩まされていたと思いますが、やっと解放されますね。