翼がある物ならバットウィングから手羽先まで。脚がある物ならロボットからチャンネーまで。ストライクゾーンは無限大。
趣味人(シュミット)のプラジェクトX
千手観音からの啓示
ようこそ !
趣味人(シュミット)の
プラジェクトX(ばってん)へ!
今日は何の日?とググッてみたら、旧日本海軍戦艦「榛名:はるな」が明治45年(7月に大正と改元)3月6日の起工から翌年の1913年(大正2年)12月14日に進水した日とありました。
嫁いでもう二人の子供たちのお母さんになった娘が小さかった頃、一緒に作った榛名のプラモデル。
銘板には艦名と「じいちゃんがのっていたふね わかこ」と、まだ覚えたてのたどたどしい字で書いてあります。
「あれから三十年!」と、漫談師 綾小路きみまろの必殺ギャグを、身をもって体現している事になります。年取るはずだわ。
画像は丸スペシャル 20号 戦艦榛名より引用
くゎんれきの赤ちゃんちゃんこを羽織る事なく急逝した父親が乗艦していた艦でもあります。
戦争の事はあまり語る事のなかったオヤジですが、榛名の最期を見届けた一兵卒であり、猛攻撃を受ける艦から対岸まで泳いで渡った話はよく覚えています。
昭和20年、米軍艦載機の空爆を受け、正にこの空撮の場面で死にものぐるいで退艦したものと思われます。
その1ヶ月も経たない内に広島への原爆投下。残留放射能で汚染されたヒロシマの街を歩き抜け、終戦で兵役を解かれ這々の体で故郷の熊本へたどり着いた時は、疲労困憊で暫くの間は床に伏せ、頭を上げる事さえ出来なかったと言っていました。
オヤジが生まれた大正14年(昭和元年)の干支は「寅」で、生きていれば来年の寅年には干支8巡目96歳になっていたんですが……
プラジェクトX(ばって〜ん♡)
まくら長くなってしまいました。
まともにブログを更新していませんでした。
その間何やっていたかと言うと、千手観音を拝んでいました。
って、仏像拝んでブツブツ読経するような信心深い甲斐性持ちなんかじゃなく、塗装持ち手の効率化に頭を巡らせていました。
画像は2018年12月8日付け拙ブログより
をを!12月8日は日米開戦の日!真珠湾攻撃成功の打電!
暗号「トラ トラ トラ」
寅づくしであります。寅が三つで「寅三」
渥美清[フーテンの寅さん]はここから来ています。←ホラッチョ
話し逸れますたっm(_ _)m
画像ではランナーに整形の済んだパーツをのりしろ部分を利用して再接着し、一気にサフ吹きに持っていっています。
………………
GSIクレオスの塗装作業支援ツール
「Mr.ネコの手ステーション」を真似て
猫の爪とぎを半分にカットしたものを2段重ねしたものです。
上下の差す穴が合うように、竹串を下限まで突き通して仮留めし、木工ボンドで接着しています。抜き差しの抵抗でベース自体が浮かないよう、スノコにビス止めしています。
Mr.ネコの手・持ち手棒/
Mr.ネコの手 持ち手棒ミニクリップ
私を含めプラモデルを塗装するモデラーは、このような作業支援ツールを利用していると思いますが、一個一個のパーツを塗装持ち手棒に咥えさせ、塗装ベースに差し込み、塗装の準備をしてパーツを塗装し、乾燥待ちでステーションに差し戻す。次のパーツ持ち手をステーションから抜いて塗装し、元に戻す。次のパーツを………以下パーツの数だけ繰り返す事になります。あーしんど。
プラジェクトX(ばって〜ん♡)
ひとつ例にとってみましょう。
ハセガワ 1/72 AV-8BハリアーⅡプラスです。
総パーツ数は87ピースで、細かくパーツ化されています。
内容はコレが全部で、ひとつのパーツとしてまとめられるパーツを接着して持ち手34本に咥えさせました↓
片方のステーションにさして、順次塗装が済んだものを別のステーションにさして乾燥待機させていきます。
これ、なんか無駄な労力使っていませんか?
持ち手棒の数だけ繰り返す塗装作業の時間が、勿体ないと思いませんか?
エアブラシで吹き付ける場合、捨て吹き(吹き付け量が安定する範囲の前後)をひとつひとつのパーツに対してやると、塗料も溶剤もパーツ数だけ無駄だと思いませんか?
その解決策があります
プラモデルメーカーのバンダイは、地球環境に配慮してパーツを切り離して不要になったランナーを購入者個人から回収する事業をスタートさせました。
私たちモデラーも環境保護に対して何らかのアクションを起こさなければ、
白い目で見られる肩身の狭い思いをする事になります。
塗装をする事自体はなくてはならない工程ですが、
消費する塗料の無駄、溶剤の無駄を少しでも減らし、何といってもコンプレッサーの稼働時間を減らす事は、CO2削減につながる事になると思います。
千手観音の力を取り入れて、一気に吹き付けられる塗装支援ツールを次回ご紹介します。
今日もご覧頂き
ありがとうございました。m(_ _)m
今回は この辺で ごきげんよう (^o^)/
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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思い出したくないのでしょうか。
私の亡父は大正12年生まれで、陸軍に従軍しましたが満州辺りで砲兵隊に居たらしいことくらいしか判りません。
皆さん、想像を絶するような過酷な体験をしたことだけは間違いないと思います。
それに比べると母親の方は軍需工場や空襲などの体験をよく話してくれましたね。
我々モデラーもSDG’sに取り組まなければいけないということは大賛成です。
バンダイの取り組みは拍手ですね。
業界全体でやるべきでしょうね。
100g回収したら1ポイント進呈とか・・・😅
塗装支援ツール楽しみにしています。
こんにちは。めっきり寒くなりました。
冬の風情を切り取った画像を、楽しく拝見しております。
幼い頃、海軍式敬礼や手旗信号を教えてくれましたが、すっかり忘れてしまいました。
プラモデルも1、2個一緒に作ったり、買い与えてくれた思い出も微かにあります。
クラキン様のお父様と同じで、悲惨な体験は心の底に押し込めていたのでしょう。早くに逝ってしまい、放射能被曝が影響している事を今では確かめようがありません。
塗装持ち手に関しては、産みの苦しみから抜け出す所まで来ました。模型を作るのも楽しいですが、それ以上に集中している自分がいます。ドクターリベットを市場へ送り出した緊張感から解き放たれた何とも言えない気持ち良さをまた味わいたいと思います。